■「少年官邸団」と笑われるようになってしまいましたが、安倍が官房副長官を3人、首相補佐官を5人、その内3人は女性で小池百合子さんが含まれているという陣容で発足した時は、マスコミも好意的に報道していたはずです。でも、そこにはまったくチームワークが生まれないまま、支持率がじりじりと下がる中で足の引っ張り合いと責任の押し付け合いに終始してしまったようですなあ。女性の逞しさか個人的な厚かましさかは分かりませんが、久間仕方ない防衛大臣の後釜に座る事で「少年官邸団」を抜け出した小池さんは、水を得た魚のように参議院開催中にワシントンに出掛け、ライス国務長官と「ガールスカウト」を結成したのだそうですなあ。ロープの縛り方やテントの立て方でも練習していれば良かったのですが、どうやら沖縄の米軍基地に関して怪しい密談をして来たとの噂が有ります。
政府は17日、正副官房長官による閣議人事検討会議を開き、調整が難航していた防衛省の事務次官人事について、守屋武昌次官を退任させ後任に増田好平人事教育局長を起用することを決めた。28日の閣議で決定、9月1日付で発令となる見通しだ。政府は当初、27日に予定する内閣改造後に新防衛相の下で次官人事を決着させる方針だったが、安倍晋三首相の指導力を問う声が広がったため「官邸主導」で早期決着を図る必要があると判断。官邸サイドが防衛省に人事の前倒しを指示した。
■さあ、この判断を本当にしたのは誰でしょう?政権の生みの親だった真紀子さんを更迭した小泉首相は、喧嘩両成敗で外務官僚を一緒にクビにした振りをして、しっかりと英国大使にして上げる芸の細かさを見せたのでしたが……。
塩崎恭久官房長官は17日、首相官邸で記者団に対し「ここまで混乱してしまい、国を守る体制としてどうか。官邸としてリーダーシップを取らなければならない」と述べた。これに先立ち、守屋氏は首相官邸で的場順三官房副長官と会い、次官人事をめぐり協議。この後「小池百合子防衛相と相談した人事案を官邸に持っていった」と語った。
8月17日 時事通信
■『週刊文春』の記事では、「何を報告しても評論家みたいに他人事」と表現されている的場さんですから、事の重大さにはまったく考えが及ばなかったかも知れませんなあ。この人は中曽根政権時代に内政審議室長だったそうで、安倍さんは父晋太郎さんのカバン持ちをしていて仲良くなったとか。政界のプリンスの息子と見込んだのか、晋太郎さんが急逝すると晋三さんの後見人役になって、「経済勉強会」の幹事を務めてくれた恩義が有る人だそうですなあ。でも、権力中枢の権化みたいな官房副長官の役は荷が重過ぎたようです。
■首相秘書官になっている井上義行という人も困った人で、ただでさえ情報収集能力が貧弱な「少年官邸団」の中に強固な壁を築いて自分の保身を第一義に安倍首相をミス・リードし続けているようです。米軍基地の有る沖縄の地元で蛇蝎の如く嫌われていると評判の守屋事務次官を切ったのが、もしも米国からの圧力だとしたら、いよいよ日本の外交はオシマイですなあ。英語が日本一?上手い塩崎さん辺りが、米国の仲良しさんと相談してさっさと決めた話のようにも思えますが、目立ちたがり屋の鞘当てを収めるのに米国の「外圧」を使うなど、まったくトンデモない話です。
■森元首相を「鮫の脳」と呼んだ日本のマスコミですが、ここまで可哀想な死に体の安倍政権と安部首相個人を何と呼ぶのでしょう?何だか絵に描いたような「バカ(若)旦那」そのものですからなあ。太鼓持ちに煽てられ、やり手婆さんに捕まって、芸者のお姉さん達に鼻毛を読まれて家の財産を減らして勘当!となるはずですが、晋太郎さんは死去してしまって母親だけがあれこれと指示しているらしく、これが筋金入りの親バカで、岸・安倍両家の名誉を国家より大切だと思っている人らしいのですなあ。可愛い息子は岸総理の孫だし、安倍晋太郎の息子で我が子なのだから……などという強引で危険な血統信仰を持っている人とも言われているようです。競馬馬や血統証付きの犬だって、当たり外れが有るのですから、もっと複雑な成長過程を通過する人間相手に、「祖父のように・父のように」などと無理強いするのは、相当な児童虐待のような気がしますなあ。
■マスコミも、官邸や首相を材料にして面白おかしい話を書くのも張り合いが無くなってしまっているようですし、安部首相が祖父の執念を受け継いだと言われた「憲法改正」を実現して暁には、日本が軍事大国になって大東亜戦争を直ぐにでも始めそうな勢いで書き立てていた某新聞も、防衛大臣と事務次官が「携帯電話」で連絡を取っていたなどという、恥ずかしい限りの「軍事機密」が世界中に知れ渡り、それも常に「留守電」になっているなどというテロリストが大喜びするような話まで飛び出して来たのですから、とてもじゃないが、安倍政権が戦争などやれるわけがない!と見限られてしまったでしょうなあ。これが日本のタカ派の正体なら、北朝鮮と渡り合えるはずもなく、父親の晋太郎さんが良いところまで進めた対ロシア外交も遠い昔の物語になりそうです。
■『週刊文春』に、ドイツで開催されたハイリゲンダム・サミットの話が出て来るのですが、あの場で安部首相は「美しい星50」という提案をして、同行した世耕さんが大はしゃぎしていたのだそうです。その揚句が、サミット特集の記事を掲載した世界的な雑誌には「美しい……」のウの字も載らず、変わりに小泉前総理の写真が掲載されたのでした。さてさて、「内閣改造」が近いそうですが、閣僚を変えるべきか?官邸団を解散するべきか?否、首相を交代させるべきか?ハムレット以上の悩みを日本国民を押し付けられてしまったようですなあ。
-------------------------------------------
■こちらのブログもよろしく
雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
------------------------------------------
チベット語になった『坊っちゃん』書評や関連記事
政府は17日、正副官房長官による閣議人事検討会議を開き、調整が難航していた防衛省の事務次官人事について、守屋武昌次官を退任させ後任に増田好平人事教育局長を起用することを決めた。28日の閣議で決定、9月1日付で発令となる見通しだ。政府は当初、27日に予定する内閣改造後に新防衛相の下で次官人事を決着させる方針だったが、安倍晋三首相の指導力を問う声が広がったため「官邸主導」で早期決着を図る必要があると判断。官邸サイドが防衛省に人事の前倒しを指示した。
■さあ、この判断を本当にしたのは誰でしょう?政権の生みの親だった真紀子さんを更迭した小泉首相は、喧嘩両成敗で外務官僚を一緒にクビにした振りをして、しっかりと英国大使にして上げる芸の細かさを見せたのでしたが……。
塩崎恭久官房長官は17日、首相官邸で記者団に対し「ここまで混乱してしまい、国を守る体制としてどうか。官邸としてリーダーシップを取らなければならない」と述べた。これに先立ち、守屋氏は首相官邸で的場順三官房副長官と会い、次官人事をめぐり協議。この後「小池百合子防衛相と相談した人事案を官邸に持っていった」と語った。
8月17日 時事通信
■『週刊文春』の記事では、「何を報告しても評論家みたいに他人事」と表現されている的場さんですから、事の重大さにはまったく考えが及ばなかったかも知れませんなあ。この人は中曽根政権時代に内政審議室長だったそうで、安倍さんは父晋太郎さんのカバン持ちをしていて仲良くなったとか。政界のプリンスの息子と見込んだのか、晋太郎さんが急逝すると晋三さんの後見人役になって、「経済勉強会」の幹事を務めてくれた恩義が有る人だそうですなあ。でも、権力中枢の権化みたいな官房副長官の役は荷が重過ぎたようです。
■首相秘書官になっている井上義行という人も困った人で、ただでさえ情報収集能力が貧弱な「少年官邸団」の中に強固な壁を築いて自分の保身を第一義に安倍首相をミス・リードし続けているようです。米軍基地の有る沖縄の地元で蛇蝎の如く嫌われていると評判の守屋事務次官を切ったのが、もしも米国からの圧力だとしたら、いよいよ日本の外交はオシマイですなあ。英語が日本一?上手い塩崎さん辺りが、米国の仲良しさんと相談してさっさと決めた話のようにも思えますが、目立ちたがり屋の鞘当てを収めるのに米国の「外圧」を使うなど、まったくトンデモない話です。
■森元首相を「鮫の脳」と呼んだ日本のマスコミですが、ここまで可哀想な死に体の安倍政権と安部首相個人を何と呼ぶのでしょう?何だか絵に描いたような「バカ(若)旦那」そのものですからなあ。太鼓持ちに煽てられ、やり手婆さんに捕まって、芸者のお姉さん達に鼻毛を読まれて家の財産を減らして勘当!となるはずですが、晋太郎さんは死去してしまって母親だけがあれこれと指示しているらしく、これが筋金入りの親バカで、岸・安倍両家の名誉を国家より大切だと思っている人らしいのですなあ。可愛い息子は岸総理の孫だし、安倍晋太郎の息子で我が子なのだから……などという強引で危険な血統信仰を持っている人とも言われているようです。競馬馬や血統証付きの犬だって、当たり外れが有るのですから、もっと複雑な成長過程を通過する人間相手に、「祖父のように・父のように」などと無理強いするのは、相当な児童虐待のような気がしますなあ。
■マスコミも、官邸や首相を材料にして面白おかしい話を書くのも張り合いが無くなってしまっているようですし、安部首相が祖父の執念を受け継いだと言われた「憲法改正」を実現して暁には、日本が軍事大国になって大東亜戦争を直ぐにでも始めそうな勢いで書き立てていた某新聞も、防衛大臣と事務次官が「携帯電話」で連絡を取っていたなどという、恥ずかしい限りの「軍事機密」が世界中に知れ渡り、それも常に「留守電」になっているなどというテロリストが大喜びするような話まで飛び出して来たのですから、とてもじゃないが、安倍政権が戦争などやれるわけがない!と見限られてしまったでしょうなあ。これが日本のタカ派の正体なら、北朝鮮と渡り合えるはずもなく、父親の晋太郎さんが良いところまで進めた対ロシア外交も遠い昔の物語になりそうです。
■『週刊文春』に、ドイツで開催されたハイリゲンダム・サミットの話が出て来るのですが、あの場で安部首相は「美しい星50」という提案をして、同行した世耕さんが大はしゃぎしていたのだそうです。その揚句が、サミット特集の記事を掲載した世界的な雑誌には「美しい……」のウの字も載らず、変わりに小泉前総理の写真が掲載されたのでした。さてさて、「内閣改造」が近いそうですが、閣僚を変えるべきか?官邸団を解散するべきか?否、首相を交代させるべきか?ハムレット以上の悩みを日本国民を押し付けられてしまったようですなあ。
-------------------------------------------
■こちらのブログもよろしく
雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
チベット語になった『坊っちゃん』―中国・青海省 草原に播かれた日本語の種山と溪谷社このアイテムの詳細を見る |
------------------------------------------
チベット語になった『坊っちゃん』書評や関連記事