竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

★ドイツ・メルヘン街道を歩く★その1:グリム兄弟の誕生地ハーナウ 

2012年09月15日 | 日記
このほどカッセルのグリム博物館でグリム童話の国際シンポジウムがあり、
そのかたわら、ドイツメルヘン街道を歩いてきました。

★ドイツ・メルヘン街道を歩く★
と題して写真で綴ります。

今回は「その1:グリム兄弟の誕生地ハーナウ」です。



関西空港から12時間の飛行で、無事、フランクフルト国際空港に着陸する。
そこから、列車で約30分で、グリム兄弟の誕生地ハーナウに着く。




市庁舎前の「マルクト広場」には、グリム兄弟の銅像が建っている。




椅子に座り、本を読んでいるのが、弟のヴィルヘルム(1886年2月24日生まれ)
斜め後ろに立って本を覗きこんでるのが兄のヤーコプ(1885年1月4日生まれ)
二人は、 一歳違いで、生涯仲良く暮らし、文学、語学、法学、民俗学の研究をした。
お父さんは、ヘッセン侯国の役人で、ハーナウで書記官をしていました。




今もなお、ハーナウの子どもたちに愛されるグリム兄弟。




グリム兄弟の生家は、市庁舎のすぐ北側にある「フライハイト(自由)広場」にあったが、第2次世界大戦で破壊された。
今はその場所に記念の石碑が建てられている。



その石碑には次のように書かれている。
「この場所の斜め向こうに、1945年に破壊されるまで
言語学者でメルヘンを集めたヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟の生家が建っていた。」



17世紀の初頭、信仰の自由を求めてやってきた人々によって建てられた「ワロン・オランダ教会」である。
第2次大戦で破壊されたが、戦後その一部が再建された。



ヘッセン地方には、フランスから多くのユグノー教徒(カルヴァン派信徒)が亡命してきた。
彼らは知識人や手工業者が多く、ハーナウでは金細工工業も盛んであった。
この建物は、立派な木組みの館「ドイツ・ゴルトシュミーデ(金細工)博物館」である。
館中ではこの地方で作られた金銀細工の装飾品が展示されている。

次回は、グリム兄弟が少年時代を過ごしたシュタイナウを紹介します。
お楽しみに!