竹原BLOG:奈良民話祭り ― グリム童話・メルヘン・語りの文化 とっておきの話。 

夏の奈良民話祭り:8月5日(金)午後3時より奈良町物語館で4回公演!
奈良燈花会に行きがてら、ぜひ来てくださいね!

「不屈の日本!」The Wall Street Journal 日本語版の記事より

2011年03月23日 | 日記
東日本大震災に際し、ブロッガーとしてできること、
それは、ブログで被災地の方々に応援のメッセージを送ることです。

今回は、外国からみれば、「日本は尊敬されているんだ」と
力づけられる新聞記事を紹介します。(少し古い記事ですが)

http://jp.wsj.com/Japan/node_196990

2011年3月14日
The Wall Street Journal 日本語版

【社説】不屈の日本

2011年 3月 13日 13:37 JST

 11日に日本を直撃したような規模の地震からは、どの国も無傷ではいられな
い。 地震では少なくとも 1000人が死亡した。その被害にもかかわらず、1億
2600万人の人口を抱えるこの島国が、1900年以降で 5番目の規模の大地震にい
かに適切に対応しているかは、注目すべきことである。三陸沖を震源地とする
マグニチュード(M)8.9の地震では高さ約10メートルの津波が発生し、津波は
53カ国にも押し寄せた。

 この巨大地震にもかかわらず、日本人が母なる大地からのこの猛威を切り抜
けるために比較的よく準備ができていたことについては言及せざるを得ない。
日本は文字通り、立ち上がっている。いかにすれば、人間の計画と産業社会が
自然災害に対処できるかの証として。

 年間数百回の地下振動を経験する国である日本は、1891年のM8.4の地震以来、
耐震に配慮した建物を作ってきた。1965年まで建物の高さは30メートル程度ま
でに制限された。しかし都市人口の増加に伴い、この建物の高さ制限は撤廃さ
れた。日本の木造住宅は沿岸地域では津波に脆弱だったが、高いビルは今回の
地震では持ちこたえたようだ。

 1993年に完成した横浜ランドマークタワーの高さは約 300メートル。地震国
日本では驚異的な高さだ。最先端の建築工学を駆使できる技術と富を投入でき
て初めて、このような高層ビルの建設が可能になった。

 07年10月には緊急地震速報が導入された。この世界最先端の地震早期警戒シ
ステムは11日の地震の際にも、テレビ、ラジオ、携帯電話などで都民に警報を
出したことで評価を高めた。この警報により、地震が起きる前に工場やエネル
ギー施設、輸送機関などには操業を停止する余裕が生まれる。最大の懸念事は、
今回の地震で自動停止した原発の炉心を冷却する能力だ。米国は冷却剤を送っ
ている。

 日本は現在、大規模な復旧に直面している。しかし、それは過去 300年で最
大の地震の後に必要になるかもしれなかった程度よりも、軽度なものだ。われ
われは、日本に似たような警戒システムが他の地震国でも開発、導入されるこ
とを期待する。

 日本の準備態勢は昨年のハイチ地震や、7万人が死亡した 08年の中国四川大
地震などとは対照的だ。ハイチは何十年も続いた失政による貧困のせいだとし
ている。中国は富はあるが、その政府は誰からも責任を問われない。95年の阪
神大地震以来、日本は度重なる改革を行ってきた。

 日本は最近、マスコミなどでは評判が悪い。経済成長は低迷し、政治家の失
政に、大部分が生産的な国民は当惑している。しかし、間違いなく日本は依然
として産業大国だ。11日の地震の壊滅的な影響にもかかわらず、近代国家とし
ての日本の業績がもたらす自国を守るという恩恵は指摘せずにはいられない。


外国からみれば、こんな見方もあるのです。
私たち国民は、もっと誇りをもって、この国難に立ち向かっていこうでは
ありませんか!

前回のブログ「不屈の奈良人(ならびと)」も見てくださいね!