波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

ブログを書いていて

2021年02月15日 | 日記・エッセイ・コラム

 

式裏ブログ『波風食堂、準備中です』(2012年5月~)が、今週金曜日で100回連続UPを記録する30回目あたりでは「よくがんばりました」、50回目は「不思議に続いてますなあ」、80回目あたりから「100回いけるかも」と欲が出てきた。2日連続でも珍しかったのに何かの間違いで3日連続しその勢いでこういう感じに。この頃は「あっ、このこと書いておこう」なんて題材を探している自分に苦笑し、記事をUPしてその日の仕事が終了する気分。内容が日々の暮らしだから余計にそう思うのだろうなあ。

中で止めたって世界のどこにも影響与えないし(ママヨさんもちゃんと読んでいないから家庭にも・・・)、職員室に呼ばれて「波風君はそういう人間だったのか、期待していたのになあ・・・・継続は力という言葉を噛みしめてまたゼロからやり直してくれよ、今度は」なんて言われることも無いのに。この表ブログ『波風立男氏の生活と意見』(2010年12月~)は定年退職を前にして自分を少し突き放すというか客観的に見るつもりで始めた。それは今も同じだが大事だが、書き続けているうちに「言行一致」というか「書行一致」(ブログに書いたことは自分への約束事としていつかは実現したい)をだんだん意識するようになった。


2つのブログを不特定多数の方々に読んでもらいたいとは思わない。波風立男氏のことを知っている方々が「まだお元気だったんですねえ」と、通りすがりに手を挙げて笑顔を向けてくれるような感じで見てくれていたら嬉しい。予想以上に訪れてくれている方がいるのはとても有り難いこと。
最近は裏ブログにかまけて表ブログの投稿は減り熱心な読者の方には申し訳ない気もする。「未だ更新してないよ」なんて。100回達成したらその記念に、10年前に書いた60歳直前『老後50の原則』は実際のところどうだったかを考えてUPしたい。70歳直前の明日が見えてくるかもしれない。


面白い本をまとめて、いや取っ替え引っ替え読んでいる。『佐野洋子対談集(西原理恵子、リリー・フランキ-) 人生の基本』(講談社)、「『ポスト真実』の世界をどう生きるか」(小森陽一編著:新日本出版社)、マンガ『北極百貨店のコンシェルジュさん』(西村ツチカ作:小学館)、そして「私」に潜む差別の構造を解き明かす『黒い皮膚・白い仮面/フランツ・ファノン』の解説本(小野正嗣著:NHKデキスト) 屋根の雪が全て落ち除雪せずに済むこの頃、最良の読書日和 画像はパラパラ漫画アプリで作って喜んでいた10年近く前のもの。

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あの理化研からだよ

2021年02月11日 | 新聞感想

 

関係ある人には夢にまで見た由緒正しい出どころ(あの理化学研究所ですよ)からの朗報、関係無い人には笑いの種みたいなニュース記事(2/11朝日)。確実に効く毛生え薬ができたらノーベル賞もの、と聞いたことがある。波風氏はまだ運良く毛が残っているが、若い頃に円形脱毛症で随分と悩まされていたから真面目に記事を読んだ。

 

外国では、禿頭が一人前の男の象徴で、笑ったり気にしたりするのは日本人特有らしい。だから「日本からの産業振興」はどうかなあ。ただ、薄毛を悩んでいる女性も多いようだから「国民全てに関わる」新発見は間違いなく、新産業の幕開けになるかもしれない。ただ、実用化のための研究で他の再生(インプラントとか臓器)含め5億円は安過ぎる感じ。本当に大丈夫なの?理化学研究所の寄付金サイトとか毛髪研究のサイトを開いたら、さすがに真面目な感じはした。陰ながら研究が成功されますよう祈ってます。


同じ新聞に読みごたえある山際寿一氏の「文化の力奪うオンライン -コロナ 縮む社交の場-」。朝に、録画の三宅裕司氏「ふるさと探訪」、ほのぼの感味わう。今日の夜(10:20 NHK)、BSで感動したイッセー尾形氏の一人芝居「ガイジンじゃない」。この3氏、波風氏と同い年。やってるなあ 裏ブログ読者の方が貸してくれた「嘘つきシンちゃんの脳みそ」読む。脳科学使ったシンちゃんの嘘を分析。途中で「もう読まなくていいなあ」と思ったのは、徹底したこき下ろしのせいなのか、シンちゃんのあまりの酷さなのか・・・両方だな

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言葉のケイコ【その七拾弐】

2021年02月09日 | 【保管】言葉のケイコ


海の街の四姉妹/上

鎌倉を舞台とした四姉妹の物語。吉田秋生さんの漫画『海街diary』を波風先生から借りて読む。波風先生は漫画も大好きなので、読書交流会でもたまに紹介してくださる。ずっと興味のあった漫画でもあったので、全9巻を思わず借りてしまったが、読み始めるとあっという間。主人公は末の妹、中学生の浅野すず。母親が違うすずが姉たちと共に暮らし、家族になっていく過程がとても丁寧に描かれている。思春期のすずの成長も微笑ましいが、姉たちのそれぞれの悩みや葛藤、恋愛模様にも心が躍る。四姉妹それぞれの生き方に共感したり、笑ったり、時に顔をしかめたりしながら楽しむことのできる素敵な漫画だ。さすが波風先生、漫画を選ぶセンスも素晴らしい。

四姉妹の周りを取り巻く登場人物たちも、魅力的な人ばかり。人数が多いので、途中で「この人たちってどんな関係だっけ?」と遡ることもしばしばあるものの、個性的な面々にもそれぞれのストーリーがあり、ぐんぐん世界に引き込まれていく。雪かきの合間にはほぼ本を読むことのできなかった私が、雪かきの合間でも読むことができた。というか読まずにはいられなかった。四女のすずの可愛らしさと成長する姿に笑みがこぼれ、長女の幸の看護師としての姿勢に感動し、男と酒にだらしなかった次女の佳乃が仕事に自信を持つことでどんどん魅力的になっていくのをドキドキしながら見つめた。だが四姉妹の中で、私が一番心を掴まれた。それは三女の千佳だ。(来週火曜日の「下」に続く)


【波風氏談】『海街diary』はこのブログで何回も書いた小説でなく、動画ドラマでもなく、漫画だから描ける人間像がある。「海街diary」の浅野すずの義弟を軸にした続編「詩歌川百景」1巻目を読んだが質がやはり高い 西村エチカ作『北極百貨店のコンシェルジュさん』(小学館 全2巻)読み感嘆。『アイスバーン』で絵の上手さに驚いたが、ドラマの作り方もリズム感も類を見ない。小学生の時に大好きだった『新撰組』(手塚治虫作)の絵柄思い出す。

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『芸能の不思議な力』読む。

2021年02月06日 | 読書


だか怖くて近寄り難い作者の『芸能の不思議な力』(なかにし礼著:毎日出版社)読む。そう感じていたのは類い希な『観察者』だったからだ。
「絶望を抱えた歌姫が至高の性愛を歌う。悲しみもだえる者が星と輝く。虚と実の間にいちばん深い喜びが花開く---。」、美空ひばりというのは、そういう芸能の天才だったのか。作者はこういう角度で才能を凝視しピタリと表現する。思想的な言説が時にあるが実に真っ当。左翼と言うのは当たらない。世情が右回転しているからそう思えるとしたら腹立たしい、直球ど真ん中勝負の平和主義、実に嬉しい。表紙で迷ったが、読んでよかった。

輪明宏、黒柳徹子、黒澤明、高島礼子、大竹しのぶ、北島三郎・・・(第1章/芸能の不思議な力)。古今亭志ん朝、桂枝雀、市川團十郎、世阿弥、能の梅若・・・(第2章/古典の斬新)、韓国の詩人、映画『タクシー運転手』、Wカップ、栃ノ心、プーチンとストーン・・(第3章/異郷からの衝撃)。野坂昭如、アリと猪木、カズオ・イシグロ、田中一村、ポケモンGOの野村達夫、藤井壮太・・・・(第5章/芸能的な文芸論)。石原裕次郎追想(第6章)。省略してもこれだけ広範囲の対象。作者のそれらの人たちとの関わり方に感心した。そして、普通の人々が思う狭い『芸能』世界を一気に広げてくれた。そうか、『芸能』というのは連麺と続く無垢の楽しみか。無くても生きていけるが、無ければ人間とは言えない人生を送ることなのか。深い。

も印象深かった箇所は、『ノーベル文学賞、カズオイシグロの寓意』。『わたしを離さないで』で描かれる臓器提供のクローン培養制度が「根深い帝国主義による新しい奴隷制度」と述べながら、それが「私たち日本人は・・・このクローン生徒たちと変わらない」にぎょっとし、その理由を「サンフランシスコ講和条約」がある限り日本が真に独立することはあり得ないのに。自主憲法憲法制定を言い続ける人がいて、それはイカサマ論法だと断じる。続けて、「私たちはアメリカという帝国主義が作り出した新種の臓器提供者かもしれない。」、この小説をこういう風に読む観察者が少し前までいてくれたのだ。


公式裏ブログに書いた『嘘つきシンちゃんの脳みそ』、手に入れたので読みますか?のメール。ありがたいことです ラジオ深夜便(高橋源一郎『飛ぶ教室』)で聞いた『高知のサグラダファミリアって何だ』に驚き、ネットで検索して本当に驚いた。人はこんなことも出来るのかい・・・夫婦と小学生の娘3人、独学で建てた凄さ、その志しや運営も・・・高知の沢田マンション。

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WILD FOX №12/出会いのひととき

2021年02月04日 | 【協力】Wild foxギャラリ





ベタ雪の中、歩きずらそうなアライグマ。
こっちに気づき、様子を伺っている。
話しかけているうちに、そばに来てくれた。

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