なみへい☆ブログ

青春時代アタマが固すぎてはじけられなかった後悔から、今頃はじけようとあがくちょっと見苦しい日々の記録

骨まで愛して?

2011-08-01 00:12:48 | 日記・雑感
 おとといの朝6時前。洗面所からドッス~~ン!!!と派手な転倒音。脊髄小脳変性症を患う夫のいる我が家ではしばしば聞かれる音だけど、心臓に悪っ。

 行ってみると、出勤前の支度をしていた夫がひっくり返っている。

 「大丈夫?」
 「うん、ちょっと頭打ったけどどうもないわ」。

 「この引き戸にぶつけたんなら、やわらかいしまあ大丈夫やろ」と夫の上半身を起こしていると夫が言う。
 「なんか足も痛えわ。あら……??なんじゃこりゃあ」

 「なになに??」と見れば
 なんとまあ、右足の小指があらぬ方に曲がっているではありませんか。

 「こりゃあ、どねえかなっとるなあ。外に曲がっとら。うわー気色わる」と自分の足の指を気味悪がっているが、痛くないのか??前から思っていたけど、だいぶ鈍いんじゃ……?

 どう考えても折れているので、病院が開くのを待つ。
 「うわあ、色が変わってきた」「うわあ、ものすごうふくれとる」と、相変わらずのんきな観察をしている夫をつれていく。
 ただでさえ歩行困難な夫、さすがに一人では歩けない。

 診察の結果、「骨折してますね」。
 ……あちゃあ、やっぱり。

 右足は靴もはけない、骨折でいつも以上に踏ん張りがきかないとなれば、一人で歩けば“二次災害”は必至。こりゃあ、しばらく休むしかないね、と思っていると…
 
 夫「先生、ちょっとくらい歩いてもいいですかね?」
 
 (私 なんやとお?休まへん気かコイツ?)
 
 医師「ああ、ちょっとならいいですよ。重心を小指にかけないようにしてね」
 
 (私 そんな芸当できませんて。重心をとること自体に一苦労してんですよこの人は。またそんなこと聞いてコイツはどうする気やねん)

 私の脳内抗議行動を無視して、医師と夫は会話を終了。
 
 帰途、夫はまだ「なんとか行けるんと、ちゃう?」などと言っている。

 ならへん。絶対ならへん。片足サンダルばきで支えなしに歩けるわけがない。輪をかけた大けがをするに決まってる。いまだって、私につかまってようやっと歩いてるんやん。


 帰宅後、何時間もたってから突如、夫が言い出した。
 
 「なみへいちゃん。こりゃあやっぱり行けんわ~」

 ……。最初からそう言ってるやろ、アホウ。