2019年7月、京都アニメーション第1スタジオに放火し36人を殺害した罪などに問われている青葉真司被告の裁判員裁判で、京都地裁は25日、死刑判決を言い渡しました。青葉被告は目を閉じたまま、最後まで判決言い渡しを聞いていました。法廷内では遺族らのすすり泣く声が聞こえ、青葉被告は裁判長の語り掛けに対しゆっくり大きくうなずきました。その後、車椅子を押され、軽くうつむいた状態で退廷しました。
午前10時半からの裁判に出席した青葉被告は、これまでの裁判とかわらず落ち着いた様子で、丸坊主姿でした。裁判は開始直後に「証拠の審理に漏れがあった」として一時休廷しましたが、午前11時すぎに再開し、裁判長は「主文後回し」としました。主文後回しが言い渡された際、青葉被告はまっすぐ前を見つめ、微動だにせず聞いていました。
■京都地裁「死刑回避の事情なし」
京都地裁は、「炎や熱風の中で亡くなった被害者らの悲しみや苦痛は筆舌に尽くし難い。被害者らは在籍期間の長短はあるものの、将来に希望を持って京アニで働いていた全く落ち度のない人たちだ。
多数の人が働いている時間帯にあえて第一スタジオを狙っているなど犯行の態様は極めて残虐で悪質だ。犯行が露見しないように犯行前には人との関わりを避けたり、事前に道具を準備するなど計画的だ。
犯行の直前に十数分間逡巡するなど、引き返すことができたにもかかわらず、大量殺人を犯すという強固な殺意のもと実行した。妄想性障害による影響はあったものの、心身喪失や耗弱まで認められない。公判廷で初めて謝罪したが、被告人に真摯な態度は見られない。死刑を回避する事情はない」として、死刑判決を言い渡しました。
■京アニ社長がコメント
青葉被告への死刑判決をうけ、京都アニメーションの八田英明社長がコメントを発表しました。
「法の定めるところに従い、然るべき対応と判断をいただきました。長期に渡って重い責任とご負担を担っていただいた裁判員の方々、公正な捜査と関係者への行き届いた配慮に尽力いただきました検察・警察の皆さま、裁判官や書記官その他、裁判の実施に従事いただいたすべての皆さまに敬意を表します。
判決を経ても、無念さはいささかも変わりません。亡くなられた社員、被害に遭った社員、近しい方々の無念を思うと、心が痛むばかりです。彼ら彼女らが精魂込めた作品を大切に、そして今後も作品を作り続けていくことが、彼ら彼女たちの志を繋いでいくものと念願し、社員一同、日々努力をしてまいりました。
事件後、当社に加わった若人も少なくありません。これからも働く人を大切に、個々のスタッフが才能を発揮できることを心がけ、可能な限り、作品を作り続けていきたいと考えます。」
(https://news.yahoo.co.jp/articles/94f79293162fc97557dcfc5867a3d9fd5635b22a)
当然の判決です!
これしかありません。
裁判員の皆さん、大変お疲れさまでした。
5631号
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