いまさらながらの原点回帰
あの世に聞いた、この世の仕組み
男脳と女脳.4
※初めての方はこちら「プロローグ」、「このblogの趣旨」からお読みください。
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今日は、男脳と女脳における、「思いやりのすれ違い」というテーマでお話を進めたいと思います。
これ、結構いろんなご家庭で当てはまるかと思います。
勿論男性だからこうだ、女性だからこうなんだと類型化したいわけではありません。
あくまで「男女の脳の構造上、そういう傾向がありますよ」という程度の話なので、全ての人に当てはまるという話しではありませんので、そこら辺をご考慮のうえご覧ください。
男脳と女脳では、その構造・ホルモンバランスの違いから、思考回路の差異が生まれます。
その中でも特に顕著に表れるのが、「ストレスの解消方法(感情の処理方法)」に関する脳の活動の違いです。
この違いを知らないばっかりに、男女間で「思いやりのすれ違い」が発生してしまい、関係がこじれてしまうということが多々あります。
お互いがお互いの事を思いやっているつもりなのに、それがお互いのストレスを拡大させてしまう。頑張れば頑張るほど関係がこじれてゆくという、不思議な現象。
これからご紹介するこの罠に、ついつい嵌ってしまうのは、我が家だけではないと思います。
このお話を進めるに当たって、まず最初に、女性の皆様に知っておいて欲しいことがあります。
女脳の持ち主から見たら、理解に戸惑う、信じられないお話です。(でも、それと同時に深く納得することも出来ると思います。「そんなのとっくに知っていたわよ。とはいえ、まさかホントにそうだったなんて…」といった類の話です。)
では、結論から。
『男脳の持ち主は、自分の気持ちが、自分で理解できていません。』
コレが、男女間のコミュニケーションにおいて、様々なこじれを生む原因となってしまいます。
その具体例をお話するまえに、なぜ男脳は自分の感情を理解できないのかを、男女の脳の仕組みの違いから確認してみましょう。
これまでご紹介したとおり、男脳の脳梁は女脳に比べて20~25%細くなっています。そのため感情や感覚といった信号が大脳辺縁系から大脳新皮質へ送られる際、女脳と比較すると、信号の4分の1が左脳に送られることなく、どこかで消えてしまいます。
また、女脳は日々左脳と右脳が活発にやり取りしているので、「言語中枢」が左脳と右脳の6・7カ所に点在しています。なので、信号が脳梁を通らなくても、右脳だけで情報処理することも出来ちゃうんです。それに対して男脳の言語中枢は左脳の1・2カ所に集中しています。細い脳梁でそぎ落とされた信号を、やっと情報化することができるという状態なので、感覚や感情を処理するのに時間が掛かってしまいます。
そして、女脳は、小脳と言語中枢の結びつきが強く、その他の神経回路も脳全体に密に張り巡らされているそうです。そのため、感情や体験に関する複雑な情報処理に長け、いくつもの作業を同時に行えるので自分の思いをすぐに理解し、表現することができます。
その他にも海馬の大きさ、脳内化学物質の分泌量、「帯状回」の神経回路の数、大脳新皮質・脳幹の活動内容などに違いがあり、感情の扱い方が男脳と女脳では全く異なるんです。
その違いが、男女間の行動にどんな違いをもたらすかと言いますと…
女脳は、ストレスや不満を感じたとき、それを「誰かに話す」ということで発散しようとします。
そうすることによって、脳内では「オキシトシン」の濃度が上がり、緊張が和らぎ気持ちが落ち着くんだそうです。また、その場で感じた「絆」が安心感をより強調する結果となるのでしょう。
女脳は「自分の感情を言葉にし、誰かに話すことによってストレスを解消する」という仕組みで機能しています。
なので、女脳の感覚で「誰かを癒してあげよう」と思うと、真っ先に「何でも話して。どんなことでも聞いてあげるよ。」的な対応となります。
だから、セラピーの基本は「ヒアリング」。
なのですが、この女脳のロジックを男脳に活用してしまうと、途端に話がこじれてしまいます。
例えば…(この例は、我が家でも頻繁に登場するパターンです。)
仕事が思い通りに進まず、ストレスを抱えて帰ってきた旦那様。
奥様の感受性の優れた女脳は、ストレスを抱えたダンナの様子を即座にキャッチします。
そんなストレスモードの旦那様に対して「お帰りなさい♪あら、とても不機嫌そうだけど大丈夫?仕事で何があったの?」と思いやりを込めた一言。
それがなんと!その何気ない一言が男脳には大きなストレスになってしまうんです!
「今の感情はどうなのか、今日何があったのか」等を聞かれても、女脳の様に自分の感情をスムーズに表現することが出来ません。また、記憶を構築する上で要となる部位「海馬」が小さいので、「今日何があったのか」というような質問をされても、さほど思い出せないんです。
男脳にとって「今の感情はどうなのか、今日何があったのか」などといった質問や投げかけは、セラピーとしての機能は一切持たない、「苦手な作業を強要される」という、女脳とは全く違ったものになってしまうんです。
なので、奥様が折角気遣いでかけてくれた言葉に対しても「ほっといてくれ」とか「いや、別にストレスは感じてないよ(ポーカーフェイス)」だとか「なんでもねーよ(若干けんか腰)」的な態度で反応してしまいます。
奥様的には「ほっといてくれ」なんて態度を取られると「どうして私に心を開いてくれないの?(パートナーとして認めてくれてないの?)」と寂しくなっちゃったり、「なんでもねーよ」なんてけんか腰で返されれば「なによ!私のせい?私が何したって言うのよ!」ってムッときちゃったりしますよね。
そりゃそうですよね。お気持ちは重々承知しております。
でもね、旦那は奥様に敵意があってやっているわけではないんです。
その反応は、男脳が進化の課程で身につけた「ストレス回避術」の一つなんです。
「ほっといて」だとか「けんか腰」というオーラで身を包み、「外部からのコミュニケーションを一時断絶し、いったんストレスの少ない状態に避難してから感情が落ち着くのを待つ」という、感情を上手く処理しきれない男脳だからこその「ストレス回避プログラム」が自然と出てきてしまうんです。
時と場合によって、女脳において心地よいことが、男脳においては不快なものになってしまいます。
これは、まったく逆のパターンもありえます。
男脳にとっての「ストレスのある時は一人になりたい」というロジックを女脳に対して当てはめてしまい、良かれと思って何もせず距離を置いていると、パートナーから「私がストレスを感じている時に、話も聞いてくれない冷たい人」という判断を下されてしまいます。
そんなこんなでお互いに求めていることが真逆だから…
夫婦げんかってのは厄介なんだよなぁ。
←お陰様で、最近は妻とも仲良しです。
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今日は、男脳と女脳における、「思いやりのすれ違い」というテーマでお話を進めたいと思います。
これ、結構いろんなご家庭で当てはまるかと思います。
勿論男性だからこうだ、女性だからこうなんだと類型化したいわけではありません。
あくまで「男女の脳の構造上、そういう傾向がありますよ」という程度の話なので、全ての人に当てはまるという話しではありませんので、そこら辺をご考慮のうえご覧ください。
男脳と女脳では、その構造・ホルモンバランスの違いから、思考回路の差異が生まれます。
その中でも特に顕著に表れるのが、「ストレスの解消方法(感情の処理方法)」に関する脳の活動の違いです。
この違いを知らないばっかりに、男女間で「思いやりのすれ違い」が発生してしまい、関係がこじれてしまうということが多々あります。
お互いがお互いの事を思いやっているつもりなのに、それがお互いのストレスを拡大させてしまう。頑張れば頑張るほど関係がこじれてゆくという、不思議な現象。
これからご紹介するこの罠に、ついつい嵌ってしまうのは、我が家だけではないと思います。
このお話を進めるに当たって、まず最初に、女性の皆様に知っておいて欲しいことがあります。
女脳の持ち主から見たら、理解に戸惑う、信じられないお話です。(でも、それと同時に深く納得することも出来ると思います。「そんなのとっくに知っていたわよ。とはいえ、まさかホントにそうだったなんて…」といった類の話です。)
では、結論から。
『男脳の持ち主は、自分の気持ちが、自分で理解できていません。』
コレが、男女間のコミュニケーションにおいて、様々なこじれを生む原因となってしまいます。
その具体例をお話するまえに、なぜ男脳は自分の感情を理解できないのかを、男女の脳の仕組みの違いから確認してみましょう。
これまでご紹介したとおり、男脳の脳梁は女脳に比べて20~25%細くなっています。そのため感情や感覚といった信号が大脳辺縁系から大脳新皮質へ送られる際、女脳と比較すると、信号の4分の1が左脳に送られることなく、どこかで消えてしまいます。
また、女脳は日々左脳と右脳が活発にやり取りしているので、「言語中枢」が左脳と右脳の6・7カ所に点在しています。なので、信号が脳梁を通らなくても、右脳だけで情報処理することも出来ちゃうんです。それに対して男脳の言語中枢は左脳の1・2カ所に集中しています。細い脳梁でそぎ落とされた信号を、やっと情報化することができるという状態なので、感覚や感情を処理するのに時間が掛かってしまいます。
そして、女脳は、小脳と言語中枢の結びつきが強く、その他の神経回路も脳全体に密に張り巡らされているそうです。そのため、感情や体験に関する複雑な情報処理に長け、いくつもの作業を同時に行えるので自分の思いをすぐに理解し、表現することができます。
その他にも海馬の大きさ、脳内化学物質の分泌量、「帯状回」の神経回路の数、大脳新皮質・脳幹の活動内容などに違いがあり、感情の扱い方が男脳と女脳では全く異なるんです。
その違いが、男女間の行動にどんな違いをもたらすかと言いますと…
女脳は、ストレスや不満を感じたとき、それを「誰かに話す」ということで発散しようとします。
そうすることによって、脳内では「オキシトシン」の濃度が上がり、緊張が和らぎ気持ちが落ち着くんだそうです。また、その場で感じた「絆」が安心感をより強調する結果となるのでしょう。
女脳は「自分の感情を言葉にし、誰かに話すことによってストレスを解消する」という仕組みで機能しています。
なので、女脳の感覚で「誰かを癒してあげよう」と思うと、真っ先に「何でも話して。どんなことでも聞いてあげるよ。」的な対応となります。
だから、セラピーの基本は「ヒアリング」。
なのですが、この女脳のロジックを男脳に活用してしまうと、途端に話がこじれてしまいます。
例えば…(この例は、我が家でも頻繁に登場するパターンです。)
仕事が思い通りに進まず、ストレスを抱えて帰ってきた旦那様。
奥様の感受性の優れた女脳は、ストレスを抱えたダンナの様子を即座にキャッチします。
そんなストレスモードの旦那様に対して「お帰りなさい♪あら、とても不機嫌そうだけど大丈夫?仕事で何があったの?」と思いやりを込めた一言。
それがなんと!その何気ない一言が男脳には大きなストレスになってしまうんです!
「今の感情はどうなのか、今日何があったのか」等を聞かれても、女脳の様に自分の感情をスムーズに表現することが出来ません。また、記憶を構築する上で要となる部位「海馬」が小さいので、「今日何があったのか」というような質問をされても、さほど思い出せないんです。
男脳にとって「今の感情はどうなのか、今日何があったのか」などといった質問や投げかけは、セラピーとしての機能は一切持たない、「苦手な作業を強要される」という、女脳とは全く違ったものになってしまうんです。
なので、奥様が折角気遣いでかけてくれた言葉に対しても「ほっといてくれ」とか「いや、別にストレスは感じてないよ(ポーカーフェイス)」だとか「なんでもねーよ(若干けんか腰)」的な態度で反応してしまいます。
奥様的には「ほっといてくれ」なんて態度を取られると「どうして私に心を開いてくれないの?(パートナーとして認めてくれてないの?)」と寂しくなっちゃったり、「なんでもねーよ」なんてけんか腰で返されれば「なによ!私のせい?私が何したって言うのよ!」ってムッときちゃったりしますよね。
そりゃそうですよね。お気持ちは重々承知しております。
でもね、旦那は奥様に敵意があってやっているわけではないんです。
その反応は、男脳が進化の課程で身につけた「ストレス回避術」の一つなんです。
「ほっといて」だとか「けんか腰」というオーラで身を包み、「外部からのコミュニケーションを一時断絶し、いったんストレスの少ない状態に避難してから感情が落ち着くのを待つ」という、感情を上手く処理しきれない男脳だからこその「ストレス回避プログラム」が自然と出てきてしまうんです。
時と場合によって、女脳において心地よいことが、男脳においては不快なものになってしまいます。
これは、まったく逆のパターンもありえます。
男脳にとっての「ストレスのある時は一人になりたい」というロジックを女脳に対して当てはめてしまい、良かれと思って何もせず距離を置いていると、パートナーから「私がストレスを感じている時に、話も聞いてくれない冷たい人」という判断を下されてしまいます。
そんなこんなでお互いに求めていることが真逆だから…
夫婦げんかってのは厄介なんだよなぁ。
←お陰様で、最近は妻とも仲良しです。
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