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自由訳 大智度論.2

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。

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m9( ̄ε ̄ )ヘ 「呑む前に読む!(田中邦衛のものまねで)」


往年の大正漢方胃腸薬CMのテンションでこんばんは。

酒造メーカーだけにとどまらず、酒屋・飲み屋・医薬品メーカー等、沢山の方々から刺されそうな勢いで連載を続けている黒斎です。

只今、こんな僕を体を張って守ってくれる、優秀かつセクシーな、チャーリーズエンジェル風SPを募集中。コメント欄やメールにてどしどしご応募ください。





さてさて、お釈迦様の元へお酒のメリットを認めさせようと訪れたナンディカさん。

ところが、主張はことごとく訂正され、逆にデメリットの数々を突きつけられることとなります。





(  ̄Д ̄) 『それにね、何もガンだけの話じゃないですよ、お酒のデメリットは。では、いくつか挙げてみましょうか…』

ヾ( ̄д ̄ ) 「ちょっと待ってお釈迦様!」

(  ̄Д ̄) 『何でしょう?』

ニヤリ( ̄ー ̄ ) 「とはいえ、お酒を呑むことでリラックスできると言うのは事実ではないですか?現にストレス解消法としてお酒を呑んでいる方々も多いはず。適量の摂取であれば、問題はないのでは?」

(  ̄Д ̄) 『それは錯覚です。お酒でリラックスなどできません。』

Σ( ̄д ̄; )エェッ!?

(  ̄Д ̄) 『「酔い」はリラックスしているのではないんです。アルコール(エタノール)によって脳が麻痺しているだけのことです。そもそもエタノールによる「酔い」の本態は、中枢神経系の抑制が原因です。(中枢抑制作用を持つと言っても、麻酔等とは異なり)エタノールの場合、低レベルの血中濃度では抑制系神経に対して神経抑制効果が掛かるために結果として興奮が助長されることになるんです。分かりますか、「興奮が助長される」んですよ?それって「リラックスしている」と言えますか?また、アルコールを摂取することによって脳内では興奮・快感を伝達する脳内物質「ドーパミン」や、不快感を抑制する働きを持つ「セロトニン」の分泌が活発になります。これがどういう意味か分かりますか?自らの身体・脳を破損させることを引き換えに、自分の体調・感情に関係なく快感を得ていくという、まさにドラッグの蟻地獄です。』

( ̄д ̄;) 「…」

(  ̄Д ̄) 『身体はそれだけ興奮状態になっているのにも関わらず、脳の麻痺により、自分が興奮しているという感覚すら分からなくなっているんです。また、ドーパミン分泌の影響で「快感」を得てしまうため、アルコール摂取を「おいしい」「楽しい」と錯覚して捉えてしまうようになるんです。この「刷り込み」を身体(脳)が覚えていくと、自分の意志とは関係なく、脳内神経伝達物質の異常によって「酒が欲しい」という欲求に繋がるようになってしまいます。故に、アルコールでリラックスはできません。それどころか「そわそわとした落ち着きのなさ」がついてきます。』

( ̄д ̄;) 「…」

(  ̄Д ̄) 『また、ストレスに関しても同じ事が言えます。ストレスを感じている脳そのものを麻痺させているだけです。誤魔化しているにすぎません。現にお酒を呑んだからといって、そのストレスの原因が無くなったわけではないじゃないですか。酔いが醒めれば同じ問題はそのまま残っています。さらに、「ストレスが緩和された」と感じるのはセロトニンの異常分泌による作用です。セロトニンは「不快感を抑制する」という働きを持つため、これが分泌されることによって「ストレスが緩和された」と感じることになりますが、酔いが醒めた時、(アルコールが脳にかけた負荷が原因となり)脳はセロトニンを正常に分泌することが出来なくなってしまいます。つまり、ストレスを解消しようと思った飲酒が原因で、よりストレスに弱い脳を作り上げてしまうというロジックです。こういった事を繰り返していると、脳はいよいよその機能をダウンさせ、セロトニン欠乏障害等を引き起こします。これ、どういうことか分かりますか?先ほどからあそこで悶えている某広告クリエイターが煩った様な病気の原因になりうるということです。故に、お酒がストレスを解消するということはありません。』

ヾ(`⌒´;)ノ″ 「…じゃ、じゃぁアレはどうなの!どっかの誰かが身体を温める事はとってもいいことだって言ってましたよ!お酒は冷えきった身体も温めてくれます!」

(  ̄Д ̄) 『それは一時的な効果にすぎません。酔いが醒めてくると、アルコールの作用で拡張していた血管が、次第に収縮を開始しますから、逆に身体は冷え、体温は下降していきます。』

( ̄ε ̄;) 「う…」

(  ̄Д ̄) 『アルコールは、確実に脳の機能を低下させます。そのお陰で節操がなくなり、徐々にお酒にかかる費用がかさんでいくようになります。お酒が家計を圧迫していくようになりますよ。それに…お金をかけてまで病気になりたいですか?ちょっとアルコールが関与する病気を挙げてみましょう。脂肪肝・アルコール性肝炎・肝硬変・急性出血性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・吸収不良性症候群・急性膵炎・慢性膵炎・食道炎・マロリーワイス症候群・食道静脈瘤・食道ガン・アルコール性心筋症・ウェルニッケコルサコフ症候群・肝性脳症・ペラグラ脳症・アルコール性小脳変性症・痴呆・アルコール性多発神経炎・中毒性弱視・大腿骨壊死・アルコールミオパチー・貧血・糖尿病・鬱病・痛風・胎児性アルコール症候群・etc...。まったく、キリがないね。それに、酔いが原因の怪我ってのも結構多いものですよ。これでも「百薬の長」と呼べますか?』

( ̄ε ̄;) 「…」

(  ̄Д ̄) 『また、酔いは争いごとを引き起こす切っ掛けとなります。何かとカッときやすくなったり、感情のコントロールが利かなくなるからね。そうそう、恥ずかし気もなく素っ裸でバカ騒ぎを始める様なことも、自分をコントロール出来なくなっている証拠じゃないですか。シラフであんな恥ずかしい真似ができますか? そうやってお酒で失敗を繰り返すうちに、果ては自分の評判を落とし、尊敬されることもなくなりますよ。』





まだまだ続くよ♪



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