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空(くう)

※初めての方はこちら「プロローグ」「このblogの趣旨」からお読みください。

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ふと、「空(くう)」を、英語に訳すとどうなるのかぁと思いまして、先ほど和英辞書を調べてみたんです。

そうしたらですね、「vanity」とありました。

「一切皆空」は、「All is vanity.」なんだそうです。


で、再度「vanity」を英和辞書で調べてみたら、「空虚」とありました。


んー。

とすると、「一切皆空」という言葉の意味は、「あらゆる現象や存在は、虚しいものである。」でいいんですかね?

これはこれでありなのかもしれませんが、僕的には凄く違和感を感じるんです。

これが、「一切皆」の訳なら、まだ「vanity」でも納得がいくけれども。


「空(くう)」は、ホントに「vanity」でいいんだろうかと、そう思ってしまうんです。


どっちかというと、僕は「空(くう)」は「space」という風に訳したい。

「space」を和訳し直すと、「空き」「空間」「宇宙」「ゆとり」。


そうすると、「一切皆空」が、「あらゆる現象や存在は、宇宙である。」となる。

なんか、こっちの方が釈然とするんですよね。


さらに発展して、「宇宙とは、ゆとりである」。

ゆえに、

人は、「ゆとり」を失うことによって、宇宙と分離されていく。

人は、「ゆとり」を得ることによって、宇宙へ帰る。


人は本来「空(宇宙)」である。

それなのに、その事を忘れ、宇宙とは別の、何者かになろうとするから、不調和が生まれる。

自分(宇宙)を自分(宇宙)として受け入れないという、そのことによって「苦」を生み出す。


そんな気がするんですよね。



←只今、こんな事になっております。

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