筆者にとって沖縄は奇跡以外の何ものでもない。それは人間を根本から変えるものとしての奇跡的存在性であり、現実のオキナワとは様々な意味で異なるが決して本質を外れてはいない。但し、こうした感想は実に私的であり誰にとってもそうだとは決して思わないし、無条件に手放しで第三者に伝えるだけの根拠を示すことは今は大変に難しい。何しろ未だ10年程度の移住生活でいきなり総括しろと言われても、俄かには言い立てられない途上性ばかりが目立つ。だからこの「奇跡」については、直観的にそう思っているというくらいの段階だということになろう。
移住者として本来なら諸所出かけて種々紹介する立場だが、此処に来てやや出不精で遠出した経験も余りない。精々が伊江島のハイビスカス園にフェリーでたった一回行ったきりだ。勿論県内各所移住以前には不動産物件探しで立ち回ったのだったが、移住してからは殆ど出かけていない。人々との付き合いも地域の評議員をしている程度で余り濃密ではない。だから勢い筆者のこの論考も大体が抽象論に終始するはめになる。しかし抽象論が性に合っているため格別違和感はない。ある向きからは古色蒼然たる前時代的アプローチと見做されようが、今となっては路線を変える気も起らない。
集落では1月20日(旧12月23日)フトゥチウガン(解き御願)をした。新年(2017年)の年初だが旧の12月24日に行われるのであり、このあと1月22日に沖縄民俗芸能祭が行われそのリハーサルが21日されるので、旧では21日なのを繰り上げて20日に行った。当集落の御嶽(ウタキ)下、筆者が居住する土地の周辺にT家、N家、当家と神社があり近在にはシカー(泉)という拝所があり、これらについて一か所一か所まわって丁寧にウガンする。終わると最後に公民館に戻りウガンする。公民館では明日(21日)以降の沖縄民俗芸能祭などの話でユンタク(井戸端談義)する。概ね同年配(60~70歳)の方々が主流で大体は同級生らの昔話に終始する。筆者は勿論ウチナーグチなど皆目わからず黙って聞いているのだが、何となく楽しげな様子が伝わってきてちっとも気づまりでない。ちょっと親しい方にせかされてミチジュネ(道巡礼)めいた旗持ちの行進をやらされた。へえおもしろいもんだなあと思った。独特の足の上げ下げが滑稽でもある。これを22日の芸能祭でやるらしい。その芸能祭だが、
【第一部】
首里のクェーナ 首里クェーナ保存会
稲しり狂言 今帰仁村謝名区
南洋浜千鳥 名護市久志区
南ヌ島 読谷村儀間区
島民ダンス うるま市栄野比区
【第二部】
アヤグ 南城市玉城区前川
人形踊り 名護市久志区
猿舞 名護市東江区
謝名アヤチ獅子 今帰仁村謝名区
とあり、当集落で豊年祭のたび出し物にされる演目がふたつ演じられるということで、出演される皆さんが張り切っておられた。筆者は日にちをうっかり間違えて当日の開演時ころに気が付き後の祭りとなって到頭いかなかった。どちらも豊年祭で二度ほど見た演目で目新しい物ではないが応援の意味もありちょっとがっかりした。芸能祭の雰囲気も味わいたかったところである。
さて、1月28日は初ウガンで、旧正月元日となる。これにも参加させてもらうが、執り行い方を知らないので前もって聞いておかねばならない。筆者は集落の御嶽の真下に住しているものだし、拝所に直に接しているので、ある意味当事者と言える、と誰かが言っていた。そうかもしれない。ウガンはどう見ても筆者に似つかわしくないが、御嶽の縁は見過ごせない。(つづく)
宮根誠司がアパホテル「南京虐殺否定本」を擁護し中国攻撃、松本人志も…マスコミが目をそらす問題の本質
http://lite-ra.com/2017/01/post-2869.html
今回の騒動は、「中国がどう反応したか」ということが本質ではない。日本の巨大ホテルチェーンが、国際社会があきれかえるようなデタラメな歴史修正本を公共の場であるホテルに設置している、という行為にある。
元谷氏は「南京事件はなかった」というだけでなく、張作霖爆殺事件から日中戦争開戦までをも「コミンテルン」の仕業」などと記述している
元谷氏はたんなる一企業の代表というだけではなく、安倍首相と極めて親密な関係にあり、安倍氏の秘密後援会「安晋会」の副会長を務めていたこともある
今回の騒動を記事にした米・AP通信も、元谷氏について〈安倍の声高な支持者〉と言及
呆れることにこの国の報道では、安倍首相との関係に踏み込んだ大手メディアはいまのところ一社もなし。
〈元谷は、安倍の声高な支持者であり、与党自民党の超保守派と結びついている。彼は複数の講演を主催し、主要な歴史修正主義者やイデオローグ、政治家を招いて講師にしている〉
(以上抜粋)
東京MX 安田、津田氏が出演を辞退 沖縄ヘイト放送受け
<社説>宮古島市長3選 批判を謙虚に受け止めよ
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-431768.html
下地氏の得票は3新人の合計得票を大きく下回った。
周辺住民の反対は根強く、下地氏の3選によって、宮古島市の将来を左右する陸自配備にお墨付きが与えられたと受け止めるのは早計だ。民意を軽視し、安倍政権と一体となって推進する姿勢を強めてはならない。
(以上抜粋)
オール沖縄というのはこういう具合なのであろう。もしかするとこれもくるめてオールなのかもしれない。大体がこの安倍晋三政権の住民無視、軽視、蔑視、オキナワヘイトに倫理も論理も知性もあったものではなく、選挙結果など重戦車の前の小枝程度の扱いで済ますような具合では、住民もやる気が起きない。とりわけて沖縄は日米安保最優先であり、軍事島嶼要塞化計画のもとに取り仕切られ、ここから一歩も出ずやっていくはずで、安倍晋三を打倒す以外方途はない。
米軍艦、海に排水投棄 ホワイトビーチ 15年1月、15万リットル
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-431769.html
愛国団体「花瑛塾」 辺野古阻止へ行動 沖縄の現状に憤り
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-431771.html
既存の右翼愛国団体からの離脱者という立場が決して本質的でないことはないということだろう。たまに思うのは、この人たちが言うように、何故現今日本の右翼は沖縄の惨状を「憂国」的に見ようとしないのか不思議だ、ということ。真に日本を思うのなら沖縄の惨状はまさに日本国の危機そのものだということにすぐにも気づくはずなのに。
「詩594 沖縄の抵抗 目取真俊氏 今すぐに撤去せよ!欠陥フロートの危険な惨状。」 goo.gl/Nl2fxQ
— yanbar (@nakijinnohosi) 2017年1月22日 - 07:33
「詩596 琉球新報記事 辺野古新基地 来月、大型ブロック投下」 goo.gl/qAC4d5
— yanbar (@nakijinnohosi) 2017年1月22日 - 08:00
「詩596 琉球新報社説 <社説>海兵隊ヘリ不時着 防止策は普天間即時閉鎖だ」 goo.gl/9hKJvJ
— yanbar (@nakijinnohosi) 2017年1月22日 - 08:10
「詩596 朝日新聞社説 施政方針演説 未来を拓くと言うなら」 goo.gl/R0CKVD
— yanbar (@nakijinnohosi) 2017年1月22日 - 08:54
「詩596 東京新聞記事 首相施政方針演説 「都合の悪い事実触れず」」 goo.gl/ZFBpjm
— yanbar (@nakijinnohosi) 2017年1月22日 - 09:00
「詩596 沖縄タイムス記事 ヘリ不時着でも「アメリカファースト」か 沖縄米軍、日本側エリアの取材に難色」 goo.gl/VRP05U
— yanbar (@nakijinnohosi) 2017年1月22日 - 12:47
「詩596 沖縄タイムス記事 在京メディアの「沖縄ヘイト」が許容される背景」 goo.gl/3tRiEw
— yanbar (@nakijinnohosi) 2017年1月22日 - 14:21