Naked a STYLE (サブログ)

映画レビュー、ニュースネタを中心に、自身のメンタルチックな話題を絡めて、ノージャンルで書き綴るぜぃ~

ある作品から掘り下げて出会った小説家にドハマり

2020年09月11日 23時59分59秒 | ハマった小説の話

【ここまで自分がハマるとはねぇ・・・】


いまや片手にケータイと財布のほかに持ち歩いているものがある。
それは・・・小説だ。


主に文庫本が多いが、週に三日ほど通っている耳鼻咽喉科の医院に行く時も、飲食店や居酒屋、そして自宅および勤務先など常に手放せないものになっている。


もともと熱しにくく冷めにくい性格だったはずが、こうも簡単に読書へハマる自分にちょっと驚いているのだが、あの作者に出会ってこうも変わるんだなぁと驚いているところ。


もちろん、そんなキッカケは、過去ログのとおり「飛行機旅」に尽きるのだけど。
まさかこれほどまでとは・・・・振り返ってみても自分にビックリしているんだ。


【過去ログでは明かさなかったこと】


小説家、青柳碧人氏。
あなたはこの作家さんをご存じだろうか?


代表作など有名なものは、まだ読み漁り始めて間もないこともあり申し訳ないがピックアップできないが、本好きまたはミステリー好きの方ならお名前を含めて有名でなおかつ幾つかご存じなのかもしれない。


自分はたまたま本屋で『むかしむかしあるところに、死体がありました。(2019年4月発刊)』という本を手に取ったことから、今の読書生活が再び始まったといっても過言ではない。


【修行中の暇つぶし】


修行中、機内での時間をつぶすアイテムとしてスマホがあるものの、スマホをあれこれ眺めているのも限界がある。
イヤホンなんかわざわざ持ってこないし、機内付属のエンターテイメントなんかアナログでチューニングするのでさえ面倒だ。


そんな修行中において、とかく飛行機がA350-900(359)以外の機体に遭遇した場合は充電設備もないので、折り返し先の空港で都度外部充電するという作業が生じてしまい、これこそ本当に鬱陶しい。


つまり、過去ログに綴っとおり時間を過ごすということについては、いい本(いい読み物)に出会えることが修行中において重要なことだった。


なぜなら、本を持参しての修行生活のしばらくは、あまり面白くもない本を読み始めたこともあって、すぐ飽きて寝て、起きたら渋々読み始めてまた寝るというダラダラでの機内の過ごし方だった。


それに本ってカサ張るのよ。
この時間なら2冊は読めると思って持ち込んでも、実際には1冊はおろか半分も読めずに帰宅したこともあったしね。


だから、ガッツリ読み込んでしまうことができる青柳藍人氏の作品に出合ったことは、本当にむちゃくちゃ大きい。
だって、冒頭でも語った通り修行中以外にも、彼の作品を読むことが最近の習慣になっているからだ。


【むかしむかし・・・】


立ち読みからその作品の冒頭の書き出しを見て、パロディ作品じゃなくてオリジナルのミステリーモノなんだなと理解して購入した小説だったんだけれど、あまりの引き込まれっぷりでなんとたった1日で読破してしまったんだ。


自分は恥ずかしながら、森村誠一氏、松本清張氏、西村京太郎氏などが描くミステリー作品のほか、胡桃沢耕史氏の「翔んでる警視」シリーズのような痛快モノばかり読み込んできたこともあって、青柳藍人氏の切り口は独特で描写も面白かったのだ。


その後、この作者をアマゾンから片っ端から買い漁って読み漁る生活が始まることは、そう時間がかからなかったってワケ。
まあ、新書から文庫本、古本、中古本など片っ端から今でも探して読んでいるという(笑)


(一部、人に貸したりすでに売却した作品もあるのだが、急遽家にある彼の作品を集めてみたら案外出てきた。すでに電子書籍しかないものもあるので全巻集めるのは大変困難だし、集まらなかったら無理せず電子書籍で読もうかと思っている。)



【ジャンルも視野も広い作品多数】


自分が調べる限り、青柳碧人作品の7分の4ほどは読み込んだようなのだが、一番最初に出会った「むかしむかし・・・」が異色の作品だったことが分かった。


また、彼の作品の大きな特徴は、「題材が斬新」「リアルに近いSF」「主観が入れ替わる」「重要人物に女生徒または女学生」「その重要人物のロマンス」「場面の切り替わり方」「主人公は基本ハッピーエンドにならない」「縦軸以外も丁寧に描写されるこだわり」といったカテゴリーが必ず4~5つが盛り込まれていることだろうか。


見開きの書き出しに登場人物がアニメ化されて紹介されている作品も多いのでイメージしやすいことも多いが、とにかく感情が複雑になりやすかったり移入しやすい構成であることも自分が引き込まれた要因であるように考察している。


【今のところのおすすめは?】


もし、自分のこんな記事で彼の作品を読みたいと思った方に絶対勧めたい本が2冊ある。
もちろん、「むかしむかし・・・」もおススメだけど、その作品はこれまでの本来の彼の作風とはちょっと異なる。
(切り口は継承しているけどね。)


だからまず、彼のデビュー作「ヒポクラテス・クラブ(2007年)」を加筆修正した「双月高校、クイズ日和(2011・2013年)」を一番に紹介しておきたい。


巻末に作者も語っていることだけど、登場人物の誰に最も感情移入(応援)してしまったかが面白いところになると思う。
次にSF作品「千葉県立海中高校(東京湾 海中高校)2010・2014年」を勧めたい。


今のところ、それがオレのナンバーワン(イチオシ)作品


もちろん千葉に精通している必要なく読み込めるのだけど、青春・世代・ロマンス・謎解き・SF・登場人物同士の距離感などが絶妙に描かれていて、読んでいても読み終わっても映像が脳裏に残って複雑な気持ちも残るという作品で印象深かったからだ。


【ちょっと読みにくいところもある(笑)】


実はこの青柳碧人作品、主人公というか重要な人物は、ほぼほぼJKまたはJDとなっている。
彼女らを原則として主観で描くのだけど、作者が想像しながら文字にしていると思うとちょっと気持ち悪い(笑・失礼)


また、初期の作品になればなるほど、主観がぐるぐる回ってしまっていて、誰が発した言葉なのか読み返す必要があったりするところは読みにくいのかも。


それが決定的なのは、ストーリー上で本編(本筋)に肉付けされているアウトストーリーの根拠まで細かく描かれているため、どうしてもクドクドになってしまうところも多々ある。


だけど、それも読み慣れていけばいい背景になるので、いい味付けになるかも。
だから、読み込んだら自分のようにハマってくれる人がさらに出てくることを期待・・・??


そして・・・この作家さんの描く流れで特徴的な「伏線回収」のテクニックがとにかく見事


冒頭の書き出しが、実は話のラストの一部であるときもあるし、中盤で序盤の伏線を全部回収しちゃうときもあるのだけど、そんなあらゆる展開も見事なので、興味があったらあなたも読んでみては?


【PS】


女性を描く様子が、どうしても男性目線になっているので、読み手がどう思うのだろうか・・・と思うときもしばしば。
特に「ヘンたて」シリーズが、如実にそれが表れているように思うが、そこはちょっと読んでいてマイナスなのかも。


それが、ところどころ非常に気になってしまい、本来表現したいほしいところが、どうしても果たしてそうなのか気になるということですわ。


ちなみに、最もエグいというか、読んでいて考えたくないというか、目を覆いたくなるほどの性描写もある。

勿論、SFという仮定の下に展開していると割り切ればいいのだけどね。


なお、彼の描くSF作品は星新一氏のような完全なるSFの舞台ではなくリアルに激しく寄り添う描写も特徴的。
そうであるから、自分が最高に印象に今だ残る作品「東京湾 海中高校」などは、その後何作品も読んでいるのに記憶から離れない。


そんな衝撃的な作品『希土類少女』を読む機会がある人には、その前に自分の一番おおススメ「東京湾 海中高校」を読んでからにしていただきたい。


彼の作品の凄いところは、一つの作品が実はズラズラっと扇子のごとく繋がっている場合もあるからなんだ。
その2作品は、まったく別モノなんだけど、間接的に紐づけされているところも奥深いところなんだ。


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