YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

ユース ホステルの話~イタリアのヒッチの旅

2021-11-18 15:57:12 | 「YOSHIの果てしない旅」 第7章 ロンドン~アテネ間ヒッチの旅
*「旅は良いなあ」からの続きです。

*ユース ホステルの話
 〝ユース〟(『Youth Hostel』ユース ホステル)に泊まるには、財団法人ユース ホステル協会の会員にならなければならなかった。諸事情によりヨーロッパでは、極力ユースに泊まる為、私は出国前の5月14日に会員になった。会員になれば、「IYHF」=International Youth Hostel Federation(国際ユース ホステル連盟)に加盟している全ての国のユース ホステルに適用される。大抵の国(共産圏諸国、中近東諸国、インド、アフリカ等は除く)は、この連盟に入っていて、各主要都市及び地方・地区にユースがあり、我々ヒッチ ハイカーにとっては、安く宿泊出来るので有り難い施設であった。
 食事付ですと勿論、宿泊料もアップします。ユースによって2食付き、又は朝食だけ、或は全く食事が付かないユースもある。都会の大きいユースは夕食、朝食付きが殆どであるが、地方のユースは、食事が付かないのが殆どであった。
 ユースは、若者達に安く宿泊させるだけが目的ではありません。それでは、ユースの目的は何であろうか。会則を見ると、次ぎの様に書いてあります。
 『本会は、IYHFの規約に則り青少年に対して自転車旅行、ハイキング等によるレクリエーション及び教育の機会を与え、自力による簡素な旅行によって、国内外の風物・文化・歴史・産業等各方面の見聞を広め、規律あるグループの行動及び日常生活の良き習慣を体得し、以って世界的市民としての見識及び教養を涵養せしめる事を目的とする』と。
従って、宿泊すれば守るべきルールがあるのは当然で、いくつかの禁止事項があります。中は、これらのルールに違反する者がいますが、大体どのユースに宿泊しても、多くの若者はルールに沿って宿泊していた。
ユースには色々な国から若者が集まり、お互いにもっと語り合いたい気持があったが、お互いに言葉の壁があり思う存分コミュニケーションが図られていると言う現状ではなかった。
 私はユースのペアレント(管理者)が先に立って、折角集まった世界各国の若者を同席させ、色んな催事やお互いの意見・主張を発表出来る場をつくったら、もっとコミュニケーションが深まり、そして友好・友情が深められると思った。もしも万能同時通訳機器みたいな便利な物があれば、更に深く彼等の考え・意見を聞けるし、私も日本語で思いっきり話し、意見を述べたいと思った。何はともあれ、言葉が通じ合わなくても心が通じ合えば、それは1つの素晴らしい小さな国際交流ではないでしょうか。ユースとは、そんな小さな国際交流の場であった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿