能「高砂」は、ワキ役で主役ではない、主役を引き立てる役である。
主役は、能「翁」。
この能は滅多に行われない。
特別な祝言の時に行われる「能」である。
演者は「神」。
天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を祈祷する舞を舞う。
翁(老人※)の姿で 詞(ことば)無し、単独で舞う。
※ 老人とは、年老いて心身ともに衰えた気の毒な人ではなく、長寿を得、徳があり、目出度い人のことで敬われる対象である。
聖徳太子の時代の秦野河勝以来、歴史的にいろいろあって、
現代の能「翁」は、
(老体の神が寿福を祈願して舞う)三番一組の曲で、①千歳の舞・②翁の舞・③三番叟(さんばそう)の舞の順に舞う。
式三番とも言う。
千歳の舞は若者が、翁の舞は老人が、三番叟の舞は狂言方の老人が舞う。
千歳は露払いの役割をし、
翁は面を付けて翁の神となる。
三番目の三番叟は狂言方が演じ、今風のパントマイムをように舞う。※2
野村萬斎の三番叟は必見!
ユーチューブで全編を観賞できたが、残念ながら「この動画は再生できない」になった。
一部は、検索すれば観賞できる。
※2 三番叟が素面で「揉(もみ)の段」を舞い、次に「鈴の段」を舞う。「揉の段」は最初に達拝(たっぱい)風の型をし、続いて露払い風の軽快な舞を舞う。「鈴の段」は黒尉面をつけて鈴を振りながら舞う呪術(じゅじゅつ)的な舞である。「鈴の段」の型は種下ろし、種播(ま)きを表現したものだという解釈もある。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
主役は、能「翁」。
この能は滅多に行われない。
特別な祝言の時に行われる「能」である。
演者は「神」。
天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を祈祷する舞を舞う。
翁(老人※)の姿で 詞(ことば)無し、単独で舞う。
※ 老人とは、年老いて心身ともに衰えた気の毒な人ではなく、長寿を得、徳があり、目出度い人のことで敬われる対象である。
聖徳太子の時代の秦野河勝以来、歴史的にいろいろあって、
現代の能「翁」は、
(老体の神が寿福を祈願して舞う)三番一組の曲で、①千歳の舞・②翁の舞・③三番叟(さんばそう)の舞の順に舞う。
式三番とも言う。
千歳の舞は若者が、翁の舞は老人が、三番叟の舞は狂言方の老人が舞う。
千歳は露払いの役割をし、
翁は面を付けて翁の神となる。
三番目の三番叟は狂言方が演じ、今風のパントマイムをように舞う。※2
野村萬斎の三番叟は必見!
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一部は、検索すれば観賞できる。
※2 三番叟が素面で「揉(もみ)の段」を舞い、次に「鈴の段」を舞う。「揉の段」は最初に達拝(たっぱい)風の型をし、続いて露払い風の軽快な舞を舞う。「鈴の段」は黒尉面をつけて鈴を振りながら舞う呪術(じゅじゅつ)的な舞である。「鈴の段」の型は種下ろし、種播(ま)きを表現したものだという解釈もある。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))