失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「家族の肖像」 三浦綺音 1994年

2016-08-12 | 
三浦綺音のデビューシングル。

三浦綺音名義ではシングル、アルバム1枚ずつを残した。

その後カトリーヌ・カトリーヌに改名し、2枚のシングルと1枚のアルバムをリリースした。

①家族の肖像
作詞:石川あゆ子、作曲・編曲:Edison
のどかな雰囲気のイントロから「血がつながっていないと 気づいたのはずっと前」いきなりのシリアスな告白。ギョッとさせる導入で聴き手の耳を引き寄せる。勝新太郎撮影のヌード写真集を出した直後の音楽活動。カワイイだけのアイドルではないことは世間もわかっている前提で、定番のラブソングを外してきた。「今まで育ててくれた 二人を傷つけてはいけないの」サビではぐっと激しい調子で「私、ずっと、ずっと 何があっても あなた達のそばにいる それでいいの」と締める。綺音さんの歌唱はグラビア系の平均点かな。ヴォーカルのエコーは深め。

②殺意の記念日
作詞:石川あゆ子、作曲・編曲:Edison
不穏なタイトルだが、こちらは一応ラブソング。追い立てられるようなビートとかき鳴らされるギター。「私を待たせないで おかしくなってしまうから」激しすぎる思いを制御できない主人公の独白。

③①のカラオケ

定価930円、中古で108円。
タイル張りの浴室に置かれた便器に座る綺音。裏もアンニュイ。笑顔を見せないビジュアル戦略。

アルバム『微熱』(1994)に2曲とも収録。この2曲はどちらもダークサイドでちょっと疲れる。アルバムには「ピカソのいる部屋」なんて力の抜けたコケティッシュな歌い方のレゲエナンバーがあるのに。


改名後の作品
笑わせるじゃないか」 カトリーヌ・カトリーヌ

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3 コメント

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見かけたことあります (ラジオ裏日本)
2016-08-14 12:19:16
90年代の後半ですが、テアトル新宿の『藤田敏八監督・追悼上映会』で、客として来ていた三浦さんを間近で見たことがあります。かわいくて美人でした。鼻が印象的でした。
Unknown (nakamura8cm)
2016-08-15 23:53:41
気づくところが凄い!
芸能人オーラが出ていたのでしょうか。
確かに鼻は特徴ありますね。
Unknown (allan wesley)
2022-03-09 15:40:04
Can you upload this on YouTube? I'm want to listen to her music but it isn't available anywhere.

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