失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「もう一度」 持田かおり 1993年

2007-02-09 | 
Every Little Thingには全く興味がわかないが、持田香織については、陽水が「若いのに妖艶な声をしていらっしゃる」とか(いつもの半笑いで)言ってたのを聞いてから、なんとなく気になっていた。

この8cmは1993年当時は全く売れなかったシングルを、1998年に再発したもの。ELTのブレイクに伴って(しなくていいのに)発掘したレア音源ということになるか。

①もう一度
作詞:柚木美祐、作曲:Nieve、編曲:十川知司
78年生まれのもっちーはこのとき15歳。ヘンなクセが気になるが、15歳なら上手なほうか。ELTでのイメージを裏切らない、元気いっぱいのポップス。まあ上級もっちーマニア以外はあんまり必要ないと思われる。
十川知司さんは昨年末のライブイベントで、上田ケンジのサポートやってたのを見たな。

②泣いていいよ
作詞:柚木美祐、作曲:Nieve、編曲:信田かずお
こちらはストリングスとピアノのみをバックにした、しっとり系。歌い方も①に比べれば素直で、もっちーの声の魅力が分かる人には分かるかも。

③①のカラオケ

定価1020円、レンタル落ち10円。
ジャケも15歳には見えんな。

右のマキシCCCDは、「持田香織 produced by 井上陽水」名義の「いつのまにか少女は」(2004)。相思相愛で実現した企画のようだ。

①いつのまにか少女は
作詞・作曲・編曲:井上陽水
オリジナルはシングル「夢の中へ」(1973)のB面、という渋い選曲。陽水が選んだのかな。珍しく編曲も担当した陽水が、アコギとブルースハープを担当する。ELTではありえないくらいの薄いバッキングに、もっちーの声がやや緊張気味に響く。やっぱ変わった声だよ。
この曲、白竜によるカヴァーもあり、短冊シングル化されているみたい。

②ミステリー あなたに夢中
作詞・作曲:井上陽水、編曲:星勝
書き下ろし提供曲。陽水はコーラスで参加。80's陽水っぽい、いい意味で上滑りしていく感じが好きです。

定価1050円。レンタル落ち100円。
エイベックスのCCCDにしか残されていない音源というのはちょっと悲しい。
ごく最近の話なので、こんな特設ページもあった。




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