地獄の傀儡師の徒然なるブログ

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マルクスの人間疎外論について^^

2008-07-11 06:51:17 | Weblog
第二弾です^^長文悪しからず^^


人間が、その時代その時代の特定の社会関係の中で労働によってつくりだしたものが、総体として、人間の自由や幸福を実現する方向に向かわず、逆に人間性を圧迫し、人間から人間らしさを奪い取ってしまうものへと転化してしまう事があります。
これをマルクスは「人間疎外」と呼びました。現代社会における機会や組織が現代社会を発展させるうえで不可避のものであるにもかかわらず、それらは人間の意図や目的から自立して人間に対立し、逆に人間を一つの物や部品として扱い、人間性を否定してしまうものへと変質してしまっています。
このことは単なる偶然や一時現象ではなく、資本主義の制度そのものが本質的に人間の労働を労働力商品としてしか認めず、人間を一商品として物化し、その社会的関係を総体として物の関係へと変質させてしまうことに由来するのです。
機械や組織もそうした社会関係のなかにあらわれるとき、それらは本質的・必然的に人間を疎外させるものへと転化せざるを得ないのです。