日常生活

30代夫婦の日常生活

候補者情報は投票率を上げるか

2021年07月14日 10時31分04秒 | 夫log
それで実験的状況といえば、うちの大学の必修の講義では、教室定員の関係で苗字のあいうえお順で学生を二つに割っている。これがまぁ実験的状況といえば実験的状況だろうということで学生さんの卒論で結構利用している。2019年の選挙の時には、参議院議員選挙の候補者に1分間のアピール動画を撮影させてもらい、それを片方の教室だけで放送することで、その教室の投票率が上がるかという実験をしたグループがあった。

具体的には2019年7月21日は参議院議員選挙だったわけだけど、7月5日にまず投票意向を聞いたうえで、片方の教室にだけ候補者のアピール動画を放送する。その後、7月12日、7月19日の授業で投票意向と好感を持つ候補者の有無についてアンケートを行い、最後に7月26日に実際に選挙に行ったかどうかをアンケートで聞いて、候補者の情報が投票意向に影響するかを確認しようというわけだ。

選挙があったので丁度良いフィールド実験的なことができるだろうと思ってやってみたというわけだ。情報が多く与えられれば選挙に行くようになるのかというのはいろいろ議論があるところだろうが、普通にやると選択バイアスがあるので、実験的状況を利用するしかない。ツイッターとかをフォローしてもらうのが普通なのかと思うけども、ダイレクトに情報を与えてきちんと情報が伝わったことが確認できるというのがまぁこのやり方の利点だろう。

ただ、普通に僕が説明するというぐらいの情報ではおそらく刺激が弱すぎて反応が薄いだろうということで、強めの刺激として、各候補者にアピール動画の撮影に協力してもらい、直接学生に呼びかけてもらうというような形にしてみた。スケジュールの合った4名の候補者に協力してもらった。ローカルテレビの選挙特集を見るよりは強い刺激にはなっただろう。

とりあえず長くなったので続きは次回にするが、何でこんなことを思い出したかというと、今日、その卒論を書いた卒業生が久しぶりに訪ねてくるからなのだが、早速に仕事がキツすぎて辞めたようでなんと声をかけようかと思う。