リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

やられたか!

2005年01月28日 04時35分21秒 | 日記
一昨日バリトンのマークから電話がかかってきて、「ハロー、ショージ。木曜日にエヴリンのレッスンを受けるんだけど、ジョン・ダニエルを伴奏してくれない?で、明日少しリハーサルをしたいんだけど・・・」エヴリンはエヴリン・タブという女性の声楽の先生です。アントニー・ルーリーと組んでのリュートソングには定評があります。もちろん、他のジャンルも歌いますけど。彼女は、イギリスに住んでいて、月に2週間くらいだったか、スコラに教えに来ています。そういや、この間ロンドンから帰ってくる時、彼女も同じEasyJetに乗っていましたね。(笑)
マークと一緒に弾く曲はジョン・ダニエルのCan doleful notes to measur'd accents set?という曲で始まる3部作です。時間があったので、伴奏をするのを約束したのはいいけど、これがえらい難しい曲です。(笑)こんな難しい曲をほとんど初見で弾いてしまうのはオレくらいだろう、なんて少しも思いませんでしたが、しかし難しいけどいい曲ですね。
マークは日本で言う小学校時代から音楽の専門の少数精鋭学校で学んできた筋金入りの古楽人(こんなことばがあるのかな?)です。英語はもちろんネイティヴなので完璧だし、本当にリュート・ソングを歌うのにぴったりの声ですが、それ以降のパーセルでもバッハでもすごく上手に歌います。
で、レッスンは楽しくも充実した内容で終わった(笑)んですけど、何やら彼がエヴリンと話をしています。「これで金曜日のコンサートはなんとか・・・」え?これってひょっとしてコンサートで弾くの?「そう。来週の金曜日の学内発表会で、6時スタートね。」そうか、やられたなぁ。ということで来週の金曜日はがんばります。

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