リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

スイス「里帰り」記(5)

2007年06月17日 13時19分15秒 | 音楽系
彼はやっぱりギターなのでしょうか、って書きましたが、やっぱりそうでした。

昨日のクリシュナのディプロマ・コンサートに続き、今日はジブのディプロマ・コンサートがありました。スタバで軽くサンドイッチでもと思い少し早めに家を出ることに。バーフューサ教会(今は博物館ですが)の裏手に「危険なCDショップ」Musik Hugがありますが(ここに入るとCDを何枚もついつい買ってしまうので(笑))そこの向かいに新しくスタバが出来ていました。バーゼルで3軒目になるのかな。そこでコーヒーでも飲みながら少し時間をつぶそうと思い店に入り、注文したあと、お姉さんが
、「あのう、もうお店しまっちゃうんですけど」えー、それならそうと早くいってくれればいいのに・・・

仕方ないので、バーフューサ広場の階段のところでコーヒーを飲みながらサンドイッチをほおばってましたら、目の前にクリシュナが現れました。ここで人と待ち合わせをしている由。待ち人が現れるまでしばし歓談。

「いやあ、昨日はお疲れさん」
「どうもありがとう」
「あれからパーティーでもやったんだろ?」
「いやいや、とんでもない。翌日10時から試験があるので、それどころじゃなかったんだ」
「おー、それは大変。ところで、卒業後はバーゼルに残るの?」
「そう。ムジーク・アカデミーでギターを教えることになったよ」
「そう。それはよかったねー」
・・・(以下延々と続いたので略)

なるほど、やっぱりギターに軸足を置いてたわけですね。テオルボもバロック・ギターも弾けるギタリストって感じなんでしょうか。私がスコラにいた頃は、完全にギターからは足を洗ったみたいに見えましたが、生活のため?なかなかそうはいかんのでしょう。音楽的な指向もあるでしょう、結局彼はルネサンス・リュートやバロック・リュートに向かいませんでした。