リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リュート音楽のひととき

2007年03月08日 12時33分59秒 | 音楽系
4月1日に第4回目になる、「リュート音楽のひととき」というレクチャーコンサートを開きます。(於ミューズ、午後3時から)しかし、これ完全に出遅れてしまいましたねぇ。リサイタルが2月23日にあったもんですから、それまでは何もできず、チラシを作ってミューズに置いたのが昨日ですから。2月のリサイタルと、4月の「ひととき」は2ヶ月間があいてるからまだ大丈夫だという安心感があったのも一因ですが、よく考えたら2月は28日しかなく、4月といっても月初めですから、正味1ヶ月しか間がないわけです。そのことに気づいたのが2月に入ってからですが、時すでに遅し、ゆっくりとチラシの庵を考える時間なんぞあるわけがありません。ということで、出遅れスタートの「ひとときNO.4」です。

この「ひととき」シリーズは、私が趣味と勉強も兼ねて始めたレクチャーコンサートです。コンサートというのは、どっかから頼まれた場合、ソロのみのコンサートであっても相当主催者の意向が反映します。また、コンティヌオを頼まれたときは、もちろんはじめから曲が決まっています。リサイタルの場合は、自分の好き勝手プログラムを組んでもいいんですが、何らかのアピールするものを持たなくてはなりません。これらの結果、全く陽があたらない一群のレパートリーが存在してしまうことになります。でも、その中にはすごくいい曲があって、そういった曲を中心に紹介して行こう、というのがこの「ひととき」コンサートのコンセプトです。少人数で聴く、ある意味すごく趣味的なコンサートですけどね。年に2,3回を目標に、そのときどきにテーマを決めています。今年はリサイタルがあったので、この4月1日とあと1回を多分今年の終わり頃に行う予定でいます。

今回は、「ヴァイス「不実な女」の真実が今ここに!」と題して、ウィーンを中心としたリュート奏者たち、オスマントルコ軍とのウィーン攻防戦を描いたリュート作品の話、当時のジャーナリズムに紹介されているヴァイスや他のリュート奏者の話、そしてこれらの点を結ぶと、ある真実が!という感じで進めて参ります。演奏予定曲目は、ヴァイス、バロン、ジャック・ドゥ・サン・ルク、ロジー伯の作品を演奏する予定です。