リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

土、日のコンサート

2007年01月15日 20時38分14秒 | 音楽系
土曜日の伊勢でのコンサートはバロック・リュート、昨日の名古屋のコンサートではアーチ・リュートと、ちょっとしんどい形で2つのコンサートが続きました。楽器を変えて(もちろん曲も全然異なります)2日連続というのは結構きびしいものがありますねぇ、毎度のことですけど。(笑)

バロック・リュートとルネサンス・リュートとでは弦長だけ見ても、バイオリンとビオラの差より大きいですから。それに調弦の方法も全く異なるわけですから、世間的には別個の楽器と見るべきですよね。ま、こうやっていくつかの楽器を弾いていないと商売にならないもんで致し方はないんですが。

伊勢でのコンサートはいつもHさんにお世話願っています。10年くらい前に初めてさせて頂いて、今回で5回目になります。Hさんは地元でギターの活動を長くされている方で、「伊勢ギター友の会」という愛好会も組織されています。今回も会場になる、伊勢健康福祉センターに熱心な方がたくさん聴きに来ていただきました。モーリスの楽器でのコンサートは今回が初めてということもあり、演奏もトークもちょいと力が入りすぎ、会場の終了時間が迫ってきまして、後半は少し黙り気味で進めました。

コンサート終了後は、いつものように特に熱心な方々と音楽談義です。Hさんは地元に古くから長くギターをされている方がいらっしゃるので、本当にうらやましいですね。打ち上げの2時間があっという間にすぎてしまいました。いつものなら、もっと遅くまでアルコールも飲んで語り尽くすんですけど、(当然市内に宿泊します)今回は翌日のコンサートがありますので、別れを惜しみながら帰宅いたしました。

翌日のコンサートはマチネーなので、朝9時30分会場入り。会場は名古屋市熱田区の熱田文化小劇場です。アマチュアの女声コーラスグループ、「コールリリアス」の第2回コンサートで、リュートソングとトラッドの伴奏をつとめました。ソロも3曲演奏いたしました。会場は満員で熱気にあふれていました。コンサートのプログラムは、イギリスをメインテーマにした内容で、それに邦人の現代作品が加えられた、大変すっきりまとまったプログラムで、楽しめる内容でした。

それにしても女性のパワーってすごいですねぇ。本番の時の熱気もすごかったですが、打ち上げのときもさらにパワーアップって感じでした。何かこういう熱気って久しぶりでいいもんですねぇ。そういや、ちょっと質は異なりますが、イギリスリュートソサエティのミーティングも同じように熱気にあふれてましたねぇ。コールリリアスはまた来年もコンサートを行う予定だそうです。楽しみですね。