写真と文章で楽しむ小さな小さなギャラリー

折々の写真と短い説明文を不定期に更新したいと思います。

中欧ツアーから9   ベラスケス作 「愛娘マルガリータ」2 

2018-10-31 14:31:06 | 旅行

前回前回に引き続きウィーン美術史美術館のフェリペ4世の愛娘マルガリータ
ウィーン美術史美術館にはマルガリータ王女の着飾った絵画が3枚。前回は8歳。
今回は3歳(左)と5歳(右)。王女の正式名前マルガリータ・テレサ・エスパーニャ(1651-1673)
彼女には近親結婚の弊害が出なかった。又画家の技量も手伝い極めて可愛い。
フェリペ4世は将来オーストリアハプスブルク家に嫁がせる希望から
オーストリアハプスブルク家にこれら絵画を差し上げたとのこと。
その為オーストリアに彼女の絵が残った。目的は違うが日本の「7,5,3」の写真を思い出す。
どうです このお茶目ぶりは!


中欧ツアーから8   ベラスケス作 「愛娘マルガリータ(8歳)」

2018-10-25 21:05:13 | 旅行
先日台湾で列車事故、18名が無くなった。ご冥福を祈る。
台湾は世界で最も親日的、お年寄りは日本語OK。
台南市の烏山頭(うさんとう)ダムを設計した水利技術者 八田与一(金沢生まれ1886~1942)は台湾の恩人として有名。
ダムそばの銅像にお参りした記憶。

ウィーン美術史美術館の2回目。
スペインの画家ベラスケス(1599-1660 )と言えばスペインハプスブルグ家皇帝フェリペ4世(1605~1665)の専属画家。
ラス・メニーナス(女官たち)」はプラド美術館の至宝。
メインキャストがこのフェリペ4世の「愛娘マルガリータ王女」。

親バカはどこも同じ《早く描いてよ!衣装が重いし、遊びたいんだから!…》
金に糸目をつけないベルベットの豪勢な衣装…膨らんだスカートに高価な刺繡。皇帝フェリペ4世は3,5,8歳の3枚も描かせた。
将来オーストリアのハプスブルク家へ嫁がせるための成長報告とされ、予定通り15歳でオーストリアハプスブルク家の次男に嫁いだ。
めでたし、めでたしのはず。ところが4人の子供に恵まれるも皆早世。本人も21歳で夭折とか。

今年のプラド美術館展(2018年2月国立西洋美術館)には「皇太子バルサダール・カルロス騎馬像(5~6歳)」が公開された。
このフェリペ4世の長男もまたもや16歳で夭折。
 天才ベラスケスは皇帝付画家として朝から晩までハプスブルク家の肖像画を描いたとか…。
蛇足だがスペインハプスブルク家は血族結婚が続きあごのしゃくれた顔が特徴的。



最後にウィーン美術史美術館でドジなお話…
事前調査不足からオランダの画家フェルメール(1632~1675)の「絵画芸術」を見落とした。トホホ!
(現在東京でフェルメール展開催中、全作品37点ほどの作品の内9点も来て大好評だが「絵画芸術」はなし)
尚、他に沢山の名画等を観たが又の機会に。

中欧ツアーから7   P.ブリューゲルに再会2 名画「雪中の狩人」

2018-10-21 08:34:43 | 旅行
このところ朝寒。気温13℃に。初雪の便りもちらほら。

自然史美術史美術館は大変広い。迷子になりそう。
この絵は季節画「雪中の狩人」。彼以前にこのような風景画を描いた画家はいないらしい。

独断的な感想; 空が暗く大雪になりそうな気配もある。
猟犬を連れた狩人3人。獲物は狐、たぬき、うさぎなど。棒で獲物を追い出し犬に追わせる。
左手には焚火で暖。氷の張った田んぼでアイススケートを楽しむ人たち。冬のカラスが不気味。
これらの取り合わせが何とも心憎い。単身赴任した山形の東根を思い出す。雪国育ちのためか大変親しみを覚える名画。

♦お詫び 前回「野外での婚礼の踊り」の正しい作者はピーターブリューゲル2世(長男)。

中欧ツアーから6   P.ブリューゲルに再会1 もっと飲も飲も!

2018-10-17 21:01:24 | 旅行

今回のツァーの個人的注目はウィーン美術史美術館(博物館)。
ここは世界的美術館、ルーベンス(フランドル1577-1640)、P・ブリューゲル(フランドル1525-69)、ティツィアーノ(ヴェネチア1488-1576)、ラファエロ(イタリア1483-1520)、ベラスケス(スペイン1599-1660)、クラーナハ(ドイツ1472-1553)等の名画がてんこ盛り。
自由時間に念願かなって訪問。
なかでもP・ブリューゲルの「農民の婚礼」は16世紀の農家の土間での結婚披露宴。
花婿、花嫁はどこ?…壁の幕の前に花嫁らしい人がいるが…。テーマは飲めや歌えの大騒ぎぶりをユーモラスに描くことと推測。
 
仮想会話《酔っ払いの会話から》
A:今度の嫁どう思う?
B:村一番の別嬪さんでねえか?気立てもよさげだし。
A:んだ、俺もそう思う。息子の嫁にしたかったぞ!
B:それは無理だろう!
A:なんでだべえ?
B:だっておめえの息子はまだ17歳だろ?若すぎだべえ?
A:そかなあ?
A、B:馬鹿な話は止めて、もっと飲も飲も!おーい姉さん酒ないぞ!運び台の上のご馳走もくれや…
・・・・・・・・・・・・・・・・
2017年4月東京都美術館のボイマンス美術館展に「バベルの塔」。
また2018年1月「ブリューゲルゲル展」に「野外での婚礼の踊り」が来た。
今回の「農民の婚礼」の続編。いずれも農民の婚礼の一場面。彼は農民を好んで描き農民画家と呼ばれたとか。
その時次男ヤン・ブリューゲルの「花瓶に入ったチューリップと薔薇」も話題になった。
(ブリューゲル家は同名の長男、次男、孫まで3代にわたり画家9人輩出)

16世紀はルネッサンス後とは言え神話をテーマに描かれた時代と思うがこんなに愉快なキャラクターの絵が描かれたとはね。感激!感激!
これがフランドル(ベルギー、オランダ方面)絵画の真髄かな?!オランダ万歳!!
 ウィーン美術史美術館の外観


中欧ツアーから5  観光馬車の後からソロリソロリ

2018-10-13 14:01:06 | 旅行
このところ気温も下がり気温20℃程度で肌寒い。

ウィーン美術史博物館を紹介する前に街角を一つ。
ウィーンの中心街シュテファン寺院周辺は観光客が多い。
観光馬車と出くわした。さすが観光都市ウィーン(年間550万人)。
高級車もソロリ、ソロリ。これがハプスブルグ家栄華を極めた時代の名残?
特に正装した風格ある御者に魅せられた‣・3月末はまだ寒い。
周囲の建築物ともよくマッチングし落ち着いた景観を醸す。
壮大なシュテファン寺院も見ものだが、こちらの方がより魅力的。一瞬浅草の人力車がチラッと頭をよぎった。