過酷な環境下で今年の長い冬を耐えきっただけあって、なかなかの風格です…。
つぶらな瞳と、もったりしたお腹がキュートですねっ!
彼(?)は、撮影後エコミュージアムの裏山の側溝に旅立っていきました。
2日目は安平志内川沿いの露頭をラフティングボートで下りながら調査を行いました.
出発直後です.
第1ポイントに上陸です.川沿いの露頭や河原の石に恐竜化石が入っていないか探します.
上の写真は,そんな調査隊の様子をとった一枚なのですが,中央左側にアブが写り込んでいる一枚です.
アブが多い一日でした.
川底から化石を多く含んだノジュール発見.高校生を中心として大割でアタックします.
ちょっとへっぴり腰です.↑
カーッツ!
結構,腰がはいってます.
どうやったら石が割れるか?どうやって力を伝えるか?学校では教えてくれませんが,その原理は学校で習っているはずです.それを思い出しながら叩いてもなかなかうまく行きませんが,なんどもやっているうちに知識とコツが一致し,ノジュールはバカッと割れます.
ちょっとした激流もあります.ボートで激流をくだる新人スタッフ
白亜紀後期カンパニアン(約8500万年前)の地層をバックに3艇のボートが次々に難所にチャレンジします.
高校生チームのボート.なぜかひとりボートから降りて,バタ足をしながらボートを推進させています.
安平志内川沿いの小沢の入り口もチェックします.
割れるまで何度もハンマーをふります.
調査した露頭の前で記念撮影!
流れの緩やかなところで,みんな次々に泳ぎだしました.
参加者もスタッフも関係ありません.泳げないスタッフを水に引っ張り込む高校生.
調査ももうすぐ終わりです.安平志内川の緩やかな流れを下っていきます.
今回のコースは,約4km.途中調査しながら下ってきましたが,約6時間フィールドにいました.
みんな結構日焼けしました.
今回の2日間の調査では,恐竜化石は発見されませんでした.しかし,クジラ化石は発見され,どのような感じで骨化石が含まれているのかを,フィールドで確認することができました.
また,来年,中川町で恐竜を発見できるよう「第十一次中川町恐竜発見調査」を開催します.みなさんのご参加を待っています.自分こそが中川で恐竜を発見してやる!という意気込みをお持ちの方,来年も7月下旬~8月上旬に開催予定です.
7月28日(木)から森の学校2011夏「第十次中川町恐竜発見調査」が実施されました.
今回は町内4名を含む13名の小学四年~高校生,2名の一般の方の計15名で調査が実施されました.
28日は,自己紹介や仲間づくりの後,今回の調査の概要や調査にあたっての作戦会議を実施しました;
翌29日は,フィールド調査です.中生代白亜紀チューロニアン後期(約9000万年前)~コニアシアン(約8800万年前)の地層が分布する沢の調査を行いました.
狭い沢のなかを進みます.
沢の中の転石も丁寧にチェックしていきます.
アナゴードリセラス(Anagaudryceras limatum)みたいです.このアンモナイトはなぜか住房が変形していたり,住房だけ保存されていたりする産状が多いです.
大型のアンモナイトが転がっています.直径80センチほどでしょうか?隔壁がよく観察されます.おそらくプゾシア属(Puzosia)のものであると思いますが,写真だけとってスルーです.
これは大きなアンモナイトの一部です.縫合線のサイズをみるとかなり大きな(1m以上はありそうな)アンモナイトの一部分です.
この沢の入り口は新第三紀中新世後期の地層が分布しています.この地層に由来する大きなノジュールには二枚貝や巻貝もに含まれます.
また,クジラと思われる大きな骨化石が,同様の長径1mほどの大きなノジュールに含まれているのが発見されました.
博物館に戻ってクリーニング作業を行います.ハンマーとタガネを使用するだけでなく,エアチゼルやエアスクライバーなど,化石クリーニング用ツールを使ってクリーニングを行います.
もう何年も続けて参加している(小学生の時から参加している)高校生はなれたものです.クリーニングツールを使って化石をきれいに掘り出していきます.
夜はクビナガリュウの骨格復元の実習です.発見されていない部分の骨を紙粘土で作っていきます.今回は胴椎と肋骨を数点ずつ作成しました.
リピーターの高校生4人はテリジノサウルスに挑戦したいとのことで,テリジノサウルスの手の部分を作成しました.
これでフィールド初日は終了.22時消灯です.
7月2日に地域協力隊エコール咲く(エコミュージアムセンター住民ボランティア)によるエコセンター周辺の草刈りが6時から行われました.8時半前に草刈りが終わり,草払機をもって収蔵庫の方は歩いていくと・・・収蔵庫の壁に蛾がたくさんついていました.蛾とか毛虫等は非常に苦手ですが,飛んでこないようにシャッターをきりました.
今年は,エコミュージアムセンターでみられる蛾のバリエーションがすごく多いようです.
写真1;収蔵庫の西側のコンクリート壁です.いろんな種類の蛾がとまっています.
以下,拡大してみていきます.
写真2;同じ種類でしょうか?紋様が微妙に違いますが.ドクガの仲間?
写真3;白っぽいのはヒトリガの仲間か?羽を広げたようにとまっいるのはウンモンスズメのようです.
写真4;3匹確認できますが,上2匹はドクガの仲間か?下はウンモンスズメ
オオミズアオでしょうか.きれいな大きな蛾です.
拡大です.触角がきれいです.
正確な種類がわかりましたら,お教えください.