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ルームメイトとの再会


11月下旬、何となくフェイスブックを携帯から覗いて見ると
26年前にアメリカでルームメイトだったタイ人、
サムの画像が上がっていた。



あれ?
何で飛騨高山から配信しているんだ?

サムの本名はサムチャイ。
未だに本当の発音で彼の名前を言えそうにないから
サムと言っている。
僕がカンザス州ヘイズ市の英語学校で
苦手なTOEFLテストから逃げ回っていた頃、
大学院生だった。

偶然、同じアルペンホワイトのシロッコ2に乗って居たことから、
彼に誘われて学生寮から、大学外のアパートに住むことになった。
ドライブ、カメラ、オーディオ、女性のエスコートまで全て一流。
音楽や映画、文化に詳しく、人付き合いが上手くて勉学も出来る。
とにかく僕とは正反対。

そんな彼にも欠点があり、爪を自分で切れない。
いや、アメリカに来るまで自分で切ったことが無かったそうだ。
(幼少期からネイルサロンで切っていたそうだ)
深夜に深爪して流血する彼にバンドエイドを
巻いてあげたこともありました。

そんな彼が何故に飛騨高山なのか???
ラインで連絡を入れて、11月末日に大阪へ車を向けた。



普段なら、パニックでドキドキする僕が、
一人大阪を目指す。
妙な自信が出て来たのかも。
安心したのか、軽い腹痛が起きる。



新東名を表示しないカラヴェルの古いカーナビと一時お別れして
ロードサインを見ながら次のパーキングエリアを探す。
何だか懐かしいアメリカ時代を思い出してきた。
焦りをトイレで流し、ひたすら大阪へ。



一度走りたかったビルを突き破る梅田の出口で降りると
そこは新大阪駅。



しかしホテル指定の阪急梅田駐車場の入り口に難儀して
30分以上もロス。怒りもせず待っていてくれたサム。



26年ぶりに出会えた。
言葉も何も無い、
ただ抱擁。

それから朝まで、2人ともお茶も飲まずに
空白の時間を話し始めた。
時に大笑いし、時に感傷的な気持ちに。
しかし笑顔は続く。



翌日、
「何処でもいい。君の行きたいところに行こう、
出発は夕方なんだ」
そう言われても、僕にとって大阪は3回目。
内2回は出張だから、何処に行きたいかどころか
自分が何処にいるかも怪しい。
仕方なく
「大阪城」
と答え、彼は僕を案内する。
そう、彼は大阪マラソンに出場する為に友人4人と来ていたのだ。
スタート地点となった大阪城公園を熟知していた。
やっぱりダメな僕。全然ホスト役が出来ない。



大阪城に上りながらサムは、これからの
「What to do」
について語り始めた。
ここ数年忘れていた言葉だ。
目標を失っていた僕に助言をくれるサム。
26年前は反発して不義理ばかりだったのに、
今は心にすんなりと入って来るから、
歳を取るのは悪い物では無いようだ。



僕はあの頃、パーフェクト(天下)を考えていたんだと思う。
年齢的にそうゆう時期もあるのだろう。
しかし今は目標も無く、ただ畑を耕しているのだろう。
闇雲では刈り取りの時期は来ないハズだ。
だから今後の「What to do(何をすべきか)」
を真剣に考えなければならない。それも今週中に。
えええええー、今週中に?!



気が付けば、午後2時。
そろそろ関西空港にお送りしなければいけない時間だ。
夏の台風で被害を受けた高架橋を通過して空港へ。



4人分、推定150kgの荷物を積んだカラヴェルは
無事にデパーチャーゲートへ到着。
今回のツアーで紅一点、カティック(Katik)さんが、
まるでツアコンのように航空会社と荷物の事で話し合っている。
彼女は月一で日本に遊びに来ているらしい。
さすが元キャリアウーマン&CEO。



そんな時、長門に居る尾崎眞吾さんから電話が鳴った。
「ひろしくーん。サムが来てるのー。どこかなぁー」
彼は我がアパートに毎日遊びに来ていた親友の一人だ。
友達に国籍、性別、年齢は関係ないとつくづく感じた関空。



因みにサムも僕もシロッコとはお別れしている。
しかし、お互いに同じ色のカラヴェルを所有している所は同じだ。
ワーゲンにトラブルが多い事も同じだ。トラブル話も弾む。
でも彼は運転手に運転させている・・・
ただ一点、そこが僕と違うらしい(笑)



お別れの時間だけど、寂しさはない。
「See you soon」
その言葉だけが口から出た。



見送った後、車に戻ると
カティックさんが、お土産に残してくれた
ウメダ チーズラボの「パイに包まれたチーズタルト」
を頂く。



酸味なのか涙なのか分からない。
でも、この味は忘れられなくなりそうだ。
それにしても日本人より日本を知るカティックさん。

多くの友人を持つサムは、26年後の今でも不思議な兄貴だ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
ルームメイト (花貴)
2018-12-04 10:35:27
久しぶりに思い出した、ルームメイトという英語。甘酸っぱくて、酷かった若いころを、思い出させてもらいありがとう。
 
 
 
花貴さまへ (H.Nakazawa)
2018-12-04 22:22:16
コメントありがとうございます。
良さは、年月(年齢)を重ねると分かるものなんですね。
 
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