ナジャハウス スタッフブログ

フラメンコ衣装制作・レンタルの「ナジャハウス」のスタッフブログです。

再会

2010年07月31日 | 立川
こんにちは。立川です。

5年前ぐらいにナジャハウスで働いていた由紀ちゃんという人がいて、
性格は明るく、まじめな女性がいました

でも、心の内面はかなりネガティブな考えに支配されていました。
突然、離婚をすることになり、その状況を受け止めることができず、
さりとて復縁はできないし、したくもない・・・そんな苦しい状況で働いていました。
顔はいつも明るく、よく笑って、心の苦しみを見せないように努力していたようです。

事情を多少知っていた私としては心配で、
家を出た彼女のためにアパートを見つけてあげたり、
食事に誘ったり自分にできることはやってあげました。

そんな心が折れた状態で1年間働き、
私に借りたお金も月々きっちり返済して、
そして辞めていきました。

苦しみを抱えたまま、働くことに限界を感じたようです。
私が、「これからどうするの?」と聞くと、
『分らないけどどこかで自分をもっと見直して、本来の自分を見つけたい。』
とのことでした。私としては彼女の人生にこれ以上介入することはやめて、
気持ちよく送り出してあげました。

あれから5年経ち、時々は気になってはいたけど、
まったく連絡もなく、私の中で、だんだん彼女のことは風化していました。

そして、なんと2週間前彼女から連絡があり、
私に逢いたいと言ってくれ再会することにしました

5年前、ナジャハウスを辞めてから、あてもなくふらふらとたどり着いたところは
なんと沖縄の宮古島でした。
宮古島に着いた時の所持金はたったの1万円だけだったそうです。

たまたま、目に入ったダイビングスクールで無理やり、
住みこみで働かせてもらうことになったそうです。
お金も底をつき、彼女も必死だったのでしょう。
オーナーもいろいろ聞かずに受け入れてくれたそうです。

そして、約3年間、海辺でつつましく暮らしながら、
自分を見つめ直し、そして沖縄の自然の中に身をまかせ、
少しずつ心も癒されていたようです。
そしてある時そろそろ潮時かなと感じ、
横浜に戻ることにしたそうです。


今は電話交換手の仕事をしていて、女性ばかりの職場でかなり、
どろどろした部分はあるようですが彼女はもう2年近く働いています。

かなりのリスクを冒した沖縄での3年間で自分と周りの人を
許すことができるようになり、生きることが以前より楽になったみたいですね。
すごく成長を感じました。話していて本当に楽しかったです。

彼女のように魂の叫びに導かれるままに行動できる人はなかなかいないと思います。
いろんなしばりにがんじがらめになって、うつうつと薬を飲みながら
心をすり減らし生きている人は本当に多いです。

でも、きっとそんな諸々のしばりやしがらみから一度自分を解放してあげないと、
本当の幸せはつかめないのかな、と彼女を見て感じました。
由紀ちゃんの本当に明るく幸せそうな顔を見て、
私も勇気とエネルギーをいただきました

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