10時4分に南方熊楠記念館の駐車場に到着。
南方熊楠は、明治から昭和の初期という日本が近代化に躍起になっていた時代にあって、18ヶ国語を理解し、博物学、生物学、人類学、宗教学、性愛学、民俗学、エコロジーなどの様々な分野の学問を縦横無尽に往来し、異能を発揮した世界的博物学者です。
日本の変形菌(粘菌)分類学の基礎を固めた生物学者でもあり、また柳田国男とともに日本の民俗学を創始した民俗学者でもありました。
その膨大な知識から南方熊楠は「歩くエンサイクロペディア(百科事典)」と呼ばれ、柳田国男をして「日本人の可能性の極限」とまで言わしめました。
駐車場にはハマウドなるもにが植わり、また植生も南国の様です。
ここ番所山(標高約32メートル)には昭和初期に動・植物園の番所山遊園地が開設された。
中期にかけて運営され、多くの観光客が訪れた。
当時の建物は撤去されているが、延長37メートルのトンネルや同830メートルの遊歩道、展望所跡が残っている。
事故防止のため、山頂にある南方熊楠記念館へのルートだけ開放されている。