アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

経済圏から見た中国分裂シナリオ

2012-10-31 06:06:57 | 時代のおわり
◎宮崎正弘氏の中国分裂七つの理由

宮崎正弘氏の「中国分裂七つの理由」(阪急コミュニケーションズ)によれば、軍事ではなく、経済圏で、中国分裂を予想している。

これは、北京圏(華北)、上海圏(華中)、広東圏(華南)の主要3経済圏に加え、四川圏、東北圏(旧満州)を見ているので、実質5分裂を予想している。宮崎氏は、チベットや新疆ウィグルなども入れて七から九分裂と書いてはいるが、この2か所は経済発展のポテンシャルが小さいので、世間の関心を引くためのアドバルーンだろうと思う。

温家宝首相の一族の27億ドル(約2150億円)の蓄財報道や、薄熙来失脚事件のように地方経済圏を地盤にした有力者間の権力闘争は、行きつくところまで行けば、必ず国家分裂に到る。なんとなれば、地方政府が、徴税権と経済プロジェクト決定権、そしてある程度の軍権を握っているからである。もともと小国分立の条件はあるのだ。

『視点を変えて中国を眺めても都市開発競争、繁栄のバロメータ競合などを目撃していると華北・華中・華南の三分裂状態は中国人にとっては常識。貨幣だけが共通とはいえ、すでに三つの経済圏に事実上、分裂している。

北京五輪に上海や広州は興味もなければ協力もしなかったが、上海万博に北京人は非協力的であり、まして万博と並列して関かれる広東のアジア大会に、北京と上海は興味がない。バラバラである。

中国は独裁国家で共産党が中央管理していると錯覚しがちだが、政治体制、統治はそうであるにせよ、経済政策、徴税は地方政府に大幅な裁量権が与えられている。設定された上限はあるけれど、地域開発のプロジェクトは地方政府の裁量で決まるのである。

すでに北京は天津などの沿岸都市を飲み込んで「北京・天津経済圏」を形成し、この中には遼東半島の大連などを含む(大連は満洲帝国時代でも「内地」扱いされていた)。「北京経済圏の勢力圏は河北、河南、山西省におよぶ。

上海メガロポリスは「上海経済圏」をかたちづくるが、蘇州、杭州、無錫、南京までの浙江省、江蘇省を中心に江西省、安徽省から湖北省にまたがる。そのすぐ南の福建省も上海経済圏が飲み込む勢いがある。

金融、ハイテク、ITそしてベンチャー・キャピタルは上海に集中しており、外国人も上海に蝟集して贅を競い、富の象徴のぴかぴかの摩天楼が建ち並ぶ。上海はこの利権をほかの経済圏に渡さない。中国人はいったん飲み込んだ権利は絶対に他人には渡さない。

華南は孫文を生んだ革命的志向が強く情熱的な人々が多いが、どこよりも商売熱心。「広東経済圏」は香港に隣接の深セン、東莞、珠海、中山、仏山、肇慶、恵州など広州市が中枢となって、多くの衛星都市が周りを囲み、さらに湖南省などへ跨る。ここは製造業が中心である。

これら三つの経済圏がもっと影響圏を拡大させようと懸命なのである。「北京愛国」「上海出国」「広東売国」と昔からいわれたように三地域がしのぎを削り、経済圏同士がいがみあい競合するのだ。

(中略)

旧満州の東北三省(黒龍江、吉林、遼寧の各省)が団結して独立することで六つとなるが、後者には内モンゴル自治区の北東部が含まれることも考えられる。この際、ダイナミズムの風向きによっては吉林省南部に拡がる朝鮮族自治区がどちらに靡くかも未知数。

七つ自はオプション的となり、四川が重慶、雲南などを飲み込んで新「蜀」を形成するか、』
(宮崎正弘氏の「中国分裂七つの理由」(阪急コミュニケーションズ)P22-24から引用)


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鎮魂とは

2012-10-30 05:56:15 | 古神道の手振り
◎神が表に現はれて 善と悪とを立別ける

帰神とは、神がかり、憑依、チャネリングのことであった。それでは、鎮魂とは何か。

出口王仁三郎によると、鎮魂とは、真円に近い石を鎮魂の玉として、修行者は瞑目静座、一心不乱に其玉に向かって吾(わが)魂を集中するのである。恰も蛇が蛙に魅いれるが如く、猫が鼠をねろう如くに一切の妄想なり感覚を蕩尽して修するのである。
浮かれ往く魂をまねきて丹田にをさめ生かすを鎮魂とふ

笹目秀和先生によると、崑崙山頂ムッツァータンゴにて重要なレクチャーを、疏勒仙人より受けた後の夕刻、月を拝する鎮魂(坎水印)を終えて云々。月は自己のシンボル。月を拝するのである。

細流抄に、「魂の出ぬるを結び止むる事あればなり 結びとどめよ」とは、浮かれる心を本心に返しなさいとのことである』と王仁三郎のコメントがある。本心とは、自己あるいは、本守護神のことである。

霊界物語第13巻には、鎮魂とは顕祭に属するものとし、またまずは幽斎(ニルヴァーナ、天御中主神=大神を奉斎)があって、そして本守護神を奉斎する二段構え。大神と本守護神を敬祭して、他人を力とせず、惟神の日本魂に立ち返れば、何ごとも成就しないことはないとまでも言っている。

長年、鎮魂のことが今一つはっきりしなかったが、これらを総合すると、鎮魂とは大本教でしきりに言われた本守護神を奉斎することを指しているように思う。

こうして見ると仏教の月輪観は、古神道の鎮魂につながるものがあるように思う。

参考までに霊界物語第13巻の鎮魂の段。本来の自己=本守護神に出会わないと始まらないのだが、出口王仁三郎は、いいかげんな『デモ鎮魂祭』みたいなのはやってはいけない(鎮魂御伝)という。現代でいうファッション冥想への戒めである。

『 鎮魂

 
 豊葦原の千五百あき  みづほの国の神の苑
 栄え久しき常磐木の  松の御国に生れたる
 七せん余万の同胞は  日出るくにの国体の
 外に優れて比類無き  奇すしく尊き理由を
 究め覚らで有るべきや  万世変らぬ一すぢの

 天津御祖のさだめてし  皇大君の知ろしめす
 国は日の本ばかりなり  神代の昔那岐那美の
 二尊あらはれ坐々て  修理固成の大御神勅
 実践ありて国を産み  青人草や山川や
 木草の神まで生給ひ  つひに天照大御神

 また月夜見の大神や  速須佐之男の大御神
 現出坐し目出度さよ  皇神甚くよろこばし
 今迄御子を生みつれど  是に勝りし児はなし
 吁尊しや貴の御子  生み得てけりと勇み立ち
 ただちに天に参上り  皇産霊の神の太占に

 卜ヘ賜ひて詔賜はく  あが御児天照大神は
 高天原をしろしめせ  また月夜見の大神は
 夜の食国を守りませ  速須佐之男の大神は
 大海原を知らせよと  天津御祖の御言もて
 各自々々におす国を  持別依さし給ひけり。

   ○

 茲に大神おんくびに  まかせる八阪曲玉の
 五百津御魂美須麻琉の  玉緒母由良に取揺し
 高天原を知らさねと  日の大神に賜ひけり
 故その御頸珠の名を  御倉棚のかみとなす
 これ其魂を取憑けて  日の神国の主宰神

 たらしめなむと神定め  玉ひし畏き御術なり
 是鎮魂のはじめにて  治国の道の要なり。

   ○

 天照し坐すおほみかみ  その神業を受け賜ひ
 二二岐の命に天の下  統治の権を譲らるる
 其みしるしと畏くも  三種の神器を賜はりし
 この方世々の天皇は  大御心をこころとし
 即位の御制と為し給ふ  これ鎮魂の御徳なり

 かくも尊き縁由ある  御国に生ひし国民は
 台湾千島の果てまでも  尊奉崇敬おこたらず
 あさな夕なに奉体し  神の稜威を仰ぐべし。

   ○

 そも鎮魂の神わざは  天津御祖の定めてし
 顕幽不二の御法にて  かみは一天万乗の
 畏き日嗣の天皇の  祭政一致の大道より
 下万民にいたるまで  修身斉家の基本なり
 然のみならず斯の道は  無形無声の霊界を

 闡明するの基礎ぞかし  神の御国に住む人は
 異しき卑しき蟹が行く  横邪の道をうち捨てて
 束のあひだも神術に  心を清め身をゆだね
 天にむかひて一向に  幽冥に心を通はせて
 おのが霊魂の活動を  伊豆の魂に神ならひ

 身も棚知らに鍛へかし  この正道を踏みしめて
 国家多端のこの際に  神洲男子のやまと魂
 地球の上に輝かし  天にもかはる功績を
 千代万代にたてよ人  勇み進めやいざ進め
 直霊の魂を経となし  厳の魂を緯として

 八洲の国に蟠まる  曲津の軍の亡ぶまで
 進めや進めふるひ立て  醜の悪魔の失せる迄。』


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大衆的秘密結社のパラドックス

2012-10-29 02:22:47 | 冥想アヴァンギャルド
◎シンボリズムの狙いと確率

アメリカの石屋の第三十三位階の儀式は、こんな感じなのだそうだ。
参加者は幾何学模様のセットを定められたように巡回して、そこに描かれた幾何学模様の複数の図像の意味をコマンダーに説明を受け、更にコマンダーは「幾何学図形と位階の順位については、本来の意味合いが近代の革新のせいで曖昧になってしまったので決定的な言明はほとんど不可能だ」と説明する。

これは、「結社の時代」マーク.C.カーンズ/法政大学出版会に書かれてあるのだが、マーク.C.カーンズは、このことについて、石屋の最高段階儀礼としてはこれは期待外れだったに違いないと断ずる。というのは、先行する32位階の儀式が結構ドラマチックだから、この第33位階のロイヤル・シークレットについては、相当な期待を持って臨んだはずなのに、期待は裏切られ、意外にも平板なものに終わったからである。

カーンズは、この失望を見て、そもそも何十万もの会員が一つの同じ秘密を守るとは考えにくいので、そもそも大衆的秘密結社ということ自体無理がある。またすべての人間がこのセレモニーで恩恵を受けるのであれば、それを秘密にする理由がないと評価する。

これは妥当な意見であると思う。いわゆる白でも黒でもない人間が、さる神秘的儀式を形通り執り行っても、何かが起こるかどうかは、儀式の内容よりは、むしろその人間に準備ができているかどうかにかかっているように思われるからである。

この儀式の内容を知ったうえでそれを外に漏らすとは、いわば映画のネタバレ・レベルの軽いことのように見える。しかし何百万か何千万人に一人の準備のできた人間がこの儀式に出会ったとき、それに気が付くことはあるのかもしれない。

そういうことが、宗教の伝統の護持とか法統を維持していくということだろう。かの伊勢神宮だって、中世の一時期には火が消えたようになった。型を伝承していくとは、その型にはまった人間が定期的に出てくることを意味する。そうした人間は必ずしも宮司ではないかもしれない。それこそ門前の饅頭屋で掃除しているおばさんなのかもしれないのだ。

きちんとした型があって、その型をテストする人間が多ければ多いほど、その型にはまった人間の出る確率は確率論的には高まる。確率論はそうだが、もちろん神意には確率論でないところもある。

スウェーデンの12位階では、位階とは世俗の位階であると考えたが、この33位階のセレモニーを見て、何か半端な印象を受ける。儀式の役を演じるとは、役になりきることで別な世界を体験することにつながっていくが、たとえば密教の灌頂で、こんなに由緒由来の説明はしないだろう。

ロイヤル・シークレットとは、やはりヒラムの合言葉であったということに帰するように思う。言葉では説明できないが、そのことを文字通り理解する人も意外と少ないためにこんな形になっているのだろうか。


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食えない若者

2012-10-28 06:53:14 | 時代のおわり
◎日本人が貧困のうちに安んずる

食えない若者と言っても、したたかで一筋縄ではいかない若者のことではない。ホームレスだったり、ニートだったり、非正規雇用だったりする実質貧困の若者たちのことである。

いろいろな統計があるが、若者の3割が、無職または非正規雇用であり、現在も将来もこうした人たちは貧困であると見られる。

NHK首都圏スペシャルのプロジェクト2030で「つながれない若者たち 希望ある未来へ」という番組を今月ずっとやっていた。が、そのテーマとは裏腹に番組の内容は希望のないものばかりであった。

各日の番組のテーマはこんな感じで、若者の相当部分が貧困に苦しんでいる実態がきれいに反映されている。

孤立する若者"見えないホームレス"
貧困の連鎖 脅かされる学び
"非正規"に幸せ 若者の価値観
ネット社会で感じる"孤立"
孤立無業追い込まれる若者たち
就職難の裏に"変わる学生"
大学中退を食い止めろ
“働く自信がない”模索する若者たち
結婚できない若者たち
若者を追い詰める 親の"過干渉"
"将来への不安"若い女性 動かすものは
つながりを結ぶ一歩
なぜ増える 若者の自殺

こうした精神的経済的弱者に対して、政府&マスコミが、「将来に夢も良いこともない」「オバカでも良い。努力しても向上しない。」「その日暮らしで良い」「家庭を持たなくても良い」という宣伝、洗脳を盛んになって、半数近い若者に「将来に夢を持たせない」、「気力を失わせる」「ひとり暮らしでもよい。将来孤独死でも仕方ない(中高年の一人暮らしは孤独死予備軍)」という方向で心理操作を行っている。

勿論政府・マスコミは、表向きそんなネガティブなことを行っていますなんてことは絶対に言わないが、毎日テレビや新聞やネットに触れさせられている自分の胸に手を当てて落ち着いて考えてみれば、そういう操作が自分に対して行われていることが手に取るようにわかるのではないか。

毛沢東が元気な頃、中国全土に国民全体がほとんど貧しくてもやる気とやりがい(精神文明)のある国家建設を目指して、それは文化大革命というガス抜きは必要としたのだが、毛沢東存命中はまず成功したと言ってよいだろう。

1980年台の中国に行ってその貧しさに驚いて、私は当時「毛沢東は国民全体を貧窮の巷に落としたままでいるというのはひどい。どういう成算があって国民全体を貧困レベルの生活に落としたままで良しと考えているのだろうか」などといぶかったものだ。

しかし今なら、国民全体が貧困のうちに安んずるということができれば人間として何も問題はないということがわかる。
真の宗教家は今も昔も常に貧しいものだ。逆に偽の宗教家ほど金満生活をしている。イエス、禅僧趙州剣豪山岡鉄舟芭蕉も皆貧乏しているが、そんなことは意に介さない。

このブログで時々言っているような、民間平均の倍の平均賃金水準である役人の賃金を半分にできれば日本は生まれ変わりの第一歩ということはあるが、今の状況ではまずそれは日本人の手ではできないから、先般の敗戦時のように外国の手を借りるのだろうと思う。

そしてまた、日本人が貧困のうちに安んずるという気分になるには、敗戦直後の焼け跡な状態とか、戦争がないとすれば国民全体が飢えと貧困に苦しむというような落ちるところまで落ちることが必要なのだろうと思う。

でも落ちるところまで落ちるのではあまりにも知恵がなさすぎる。

ここにきて、秋田県藤里町の例のように勤労世代の10人に一人がひきこもりと中年にも貧困化が進んでいる。若者だけの問題ではない。国民総貧困化も足元まで来ている。


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アオウエイの五声

2012-10-27 06:29:33 | 古神道の手振り
◎言霊の真言の道を知らずして 此神国の治まるべきやは

まずは、空海の声字実相義。五大とは、地水火風空のこと。

五大にみな響あり (五大皆有響)
十界に言語を具す (十界具言語)
六塵ことごとく文字なり (六塵悉文字)
法身はこれ実相なり (法身是実相)

出口王仁三郎の玉鏡から
『「道」は充ち満つるの意である。この宇宙には言霊が充ち満ちてゐる。即ち一つの機械でも動かせば非常なる音響を発するごとくに、此の宇宙も大旋廻してゐるから、非常な大音響を何時も発してゐる。即ちアオウエイの五大父音が鳴り鳴りて鳴り止まずに居るのである。
 音響もまた言葉の一種である。意識的に発するのが言葉であり、無意識に発するのが音響である。兎に角、言葉は「道」であり「神」である。』

五大に響きがあって、五大父音だから、五大にはそれぞれ音響がある。しかし玉鏡にはこんな言霊の情けない実情も書かれている。
『宇宙にはアオウエイの五大父音が間断なくなり響いて居るが、人々が発する正しからざる言霊によつては之が濁るのであるから、常に天津祝詞を奏上して音律の調節を行ふのである。』

正しからざる人が唱える天津祝詞は、いくら奏上しても正しからざる言霊のままだろう。翻って、正しい人の上げる天津祝詞の言霊だけが正しいのだろう。よってまず正しからざる人が正しくならねば始まらないのである・・と読んだがどうだろうか。

ある信者が「口王仁三郎に「アオウエイの五大父音の発生の中府は綾部ですか」と質問したところ、「どこでもや。王仁がおるところが中府や。今はここ(亀岡大本農園)が中府や。」と答えた。(新月の光(下巻)/木庭次守編P263に出ている)中府の位置がわかるような人でないと、正しい言霊はないのだと思う。


霊界物語第75巻第二章 言霊の光で、言霊の由来と展開が語られているが、言霊研究が栄えるのはこの時代ではないだろう。

『言霊の生ける活用白雲の
  空に迷へる学者あはれ
 もろもろの学びあれども言霊の
  真言の学び悟れるはなし
 世の中に学びは数多ありながら
  学王学の言霊知らずも
 言霊の学びは総ての基なり
  其他の学びは末なりにけり
 根本を悟らず末の学びのみ
  栄ゆる此世は禍なるかな
 世の中の一切万事は言霊の
  光によりて解決するなり
 言霊の真言の道を知らずして
  此神国の治まるべきやは』
(霊界物語第75巻第二章言霊の光から)


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時空の壁を超える

2012-10-26 05:33:02 | 冥想アヴァンギャルド
◎バミューダ・トライアングル飛行

先日のBBCディスカバリー・チャネルでやっていたバミューダ・トライアングルを飛行していた航空機が時空渦巻に巻き込まれて生還したエピソード。バミューダ、マイアミ、プエルトリコを結ぶ三角エリアでは、過去航空機50機以上、船舶数百隻が行方不明になっているという。

ここで発生する時空渦巻または電磁霧に突っ込んで生還した人間は、民間パイロットのブルース・ガーノンと、かの有名な飛行家リンドバーグしかいない。

1970年12月4日ブルース・ガーノンは、ビミニ沖のバミューダ・トライアングルを飛行中に20秒間の雲の円筒形の巨大渦巻を飛行した。その間ジャイロなど航法計器は故障して位置を確認することはできなくなっていた。

その巨大渦巻雲はゆっくりと回転していたが、その20秒間中10秒は無重力状態みたいになった。その雲から脱出して周囲の雲を見ると、なぜか黄色がかったグレーだった。

ガーノンが乗っていたビーチクラフト機は最高時速300kmなのに、ほぼ10倍速でないと到達しないマイアミ上空でこの雲を脱出したことは、この雲のトンネルが時空のゆがみであった証拠ともされている。

私がこの話の中で最も関心を惹かれるのは、最後の黄色がかったグレーの雲である。黄色い霧の壁はカルロス・カスタネダのシリーズにも出てくる。この黄色い雲・霧の壁は、霊界の出入り口付近で目にすることがあるのではないか。

それと無重力になった点。ブルース・ガーノンは、飛行機もろとも霊界に強制侵入させられて生還を果たしたわけだが、それが時間をショートカットしてマイアミに到達したという説明になるのではないか。またこれは想像だが、この無重力とは、いわゆる体外離脱ではなくて、肉体・物質の組成が急速に変化・分解(屍解もどき)しかけて、自意識が肉体からアストラル体に移ったことで、そう感じた可能性があるとも思う。
ともあれ、彼は生還したのだ。

ビミニ沖には、ビミニ・ロードと呼ばれる巨大石造建造物が沈んでおり、またビミニ沖はアトランティス再浮上の予定地でもある。

バミューダ・トライアングルには、1万2千年前アトランティス沈没の原因となった巨大クリスタル動力装置が沈んでいるとも言われ、それが時々このような悪さをしているのではないだろうか。


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失われたアトランティスの魔術

2012-10-25 05:29:56 | 超能力・霊能力
◎冥想センターとしての王の間

失われたアトランティスの魔術(渡辺豊和/学研)とは、なかなかアトラクティブなネーミングで、アトランティスのタントリズムの全容でも描かれているのではないかと期待して読んだが、残念ながら、どちらかというと超能力と超古代文明探究本だった。

内容の半分くらいがエジプトのピラミッドが反重力装置で作られたという話である。クフ王のピラミッドの重力軽減の間には反重力装置が置かれていたのではないかという想像はそうかもしれない。が、エーテル体をコントロールする上昇傾向を持ったエーテル体の気の一つウダーナ気がポイントであることは、ウパニシャッドなどに示されているのだから、反重力装置とは、それの応用であることは、まず間違いないだろう。

しかしその技術が公開されるのは、今の時代ではないだろう。97%の人が神知らぬ荒くれたちであるこの時代に、その技術は危険すぎる。

クフ王のピラミッドが特殊な冥想センターであることも想定されている。それは、只管打坐だったのか、クンダリーニ・ヨーガだったのか。そしてどの部屋のどの位置で坐ったのか。
アトランティス人の肉体と今の人の肉体はおそらく全く相違するだろうから(大気の組成が違うかも)、アトランティス人にに適した坐り方が、そのまま現代人に適した坐り方かどうかはわからない。

またピラミッドの冥想ルームは、現代人の冥想ルームとして計画されたのか、アトランティス人の後裔のために計画されたのか。
その辺が冥想者としては関心の中心となる。

クフ王のピラミッドの王の間から一直線にピラミッド上部の通気口につながる大回廊を通じて北極星を望むことができる。太陽南中を利用して、坐脱したホウ居士父子のことを思いだせば、王の間こそが冥想ルームに相違あるまい。

しかし冥想ルーム周辺の冥想者の居住性を快適にする水回りの設備とかトイレ空調、ダイニングとかそうした設備ユニットはどうしたのだろうか。

その辺のこともピラミッド近縁の核爆発によりピラミッドの一部が破壊されることで発見されるアトランティスの技術・歴史記録の発見解読で明らかになるのではないか。そうした出来事が起きれば、その発見を惹き起こすこと自体がアトランティス・テクノロジーの恐るべき実力であるように思う。

更に、ライヒは失敗したが、オルゴン・エネルギーを冥想向けに効果的に強化するメカニズムがピラミッドにはあるように思えてならない。


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スウェーデンの12位階

2012-10-24 02:14:36 | 究極というものの可能性
◎ソロモンの代理者

メンフィスの東方儀礼から遡ること100年、かの霊能力者スウェデンボルグの活躍していた18世紀の当時、スウェーデンの石屋は、ストックホルムで、「無辜」という名のロッジを開設し、ここで12位階を完成させた。

この体系は、スウェーデン位階と呼ばれ、現在でもスウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドでこの12位階が採用されているという。
メンフィスの東方儀礼の97位階は、7つのクラスに分類されているので、おおまかには7段階であるともいえる。それらの位階呼称には、「至高のヘルメス哲学者」「バラモンの王子」「ヘリオポリスの賢者」とかユダヤの他にエジプト、インド、ギリシアなども入っており、ごたまぜ状態である。

スウェーデン12位階は、3位階づつ4クラスに分かれており、均分なところはすっきりしているものの、「スコットランドの棟梁」「聖アンデレの寵臣」「赤十字の盟友の騎士」などごたまぜという点では似たりよったりである。

なかでもスウェーデンの最上位位階の「ソロモンの代理者」は、国王に献上される終身名誉称号で、それに次ぐ位階「赤十字の盟友の騎士」は、侯爵、公爵、伯爵、子爵にだけ授けられるそうなので、実態は世俗そのもの(聖なるものと対極にある)の位階であることが察せられる。
(以上参考:(秘密結社の事典/有澤玲/柏書房))

その点からこうした位階制度が目的としているものは、世俗のマターであり、ニルヴァーナとか究極の悟りではないことがわかる。だからこそ、こうした組織は、宗教教団ではなく、秘密結社という呼ばれ方がふさわしいと考えられてきたのだと思う。

超能力者の率いる組織はカルトに陥りがちだが、かたや覚者ではない人間が世俗目的で形成する組織がオカルト風エキゾチズムで人を集めようとするのには、当然ながら様々な落とし穴が待ち構えているものだと思う。それは群盲象を撫でるが如きものであるから、そのリスキーさを想像できるような人ならあまりかかわらないものだと思う。そういう危うさをこの12位階にも想像できる。


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メンフィスの東方儀礼

2012-10-23 05:55:26 | 究極というものの可能性
◎石屋は一時97位階だった

いろいろ調べて見ると石屋の位階は、3段階から一足飛びに33段階になったわけではない。一時97位階であったこともある。その点を見ると、33位階ですら、わけのわかった人間が定めたものかどうか眉に唾して見なければわからないように思う。やはり基本はヒラムの3位階であって、それ以上の複雑さは本来必要でないものであったように思われるのだ。

『メンフィスの東方儀礼

位階制度の一。また、この位階制度を管轄する分派の名称。九十七位階を擁するマンモス級のシステムとしてその名を斯界に轟かせたが、最終的には三十三位階に縮小された。

【沿革】一八三八年、J・E・マルコニス・ド・ネグルなる人物がベルギーの首都ブリユッセルに〈オシリス大ロッジ〉を設立した。この大ロッジが翌三九年にメンフィスの東方儀礼という位階制度を生み出すことになったのである。

マルコニス・ド・ネグルはオシリス・イシス崇拝や〈ディオニューソスの密儀〉をこの「儀礼」の祖と位置づけ、オルムスにまつわる伝説や世界各地の神話をごった混ぜにして手のこんだ象徴体系を創出した。

メンフィスの東方儀礼はフランスを中心に、有閑貴族の間である程度の成功をおさめたが、最終的には一八六二年にフランス大東社がオシリス大ロッジを吸収することになる。一方、五四年から五六年までの間にメンフィスの東方儀礼はアメリカ合衆国に到達し、七二年頃にはイギリスにも上陸した。

正確な年代も判明してはいないものの、恐らくは十九世紀の終わり頃、合衆国かイギリスでメンフィスの東方儀礼は三十三位階に縮小され、古式始原儀礼the Ancient and Primitive Riteという新しい称号を名乗ることになった。一九〇八年には古式始原儀礼と〈ミスライムの儀礼〉が合併して、メンフィスとミスライムの古式始原儀礼を誕生させることになる。新しい「儀礼」はオカルトの方向に急接近し、パミュスを指導者として迎え入れたり〈OTO〉と提携関係を結んだりした。』
(秘密結社の事典/有澤玲/柏書房P250-251から引用)

※オルムスはアレクサンドリアの伝説の賢人で、薔薇十字団の開祖とされる。


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ポンパドゥール夫人の「霊薬」

2012-10-22 05:55:50 | カーマ・ヨーガ(性愛冥想)(冥想法4)
◎寵姫一代

寵姫とは、愛人の歓心を惹くことにたけたプロである。
『ルイ十五世の寵姫ポンパドゥール夫人は、幼少より病弱で、幾度となく喀血して周囲の者を心配させていた。愛妾となってベルサイユ宮殿に住むようになってからも、王の寵愛を引き留めようと怪しげな精力剤を飲み、寵姫の座を去ってからは女衒めいたことまでしてその地位を守ったと言われている。

そのため彼女の死んだときには、次のような歌がつくられた。
十五年は生娘、
二十年は売女、
八年は女衒たりし者
ここに眠る

ボンパドゥール夫人が、実際国王の寵愛を失うまいとしで食餌療法までしていたことは、侍女のオーセ夫人の『回想録』からも明らかである。

「私はもう数日前から気づいておりましたが、夫人は朝食に、ヴァニラを三倍にし、龍涎香でかおりをつけたココアを出させていました。また松露(トリュフ)やセロリ入りのポタージュを召し上がっていることにも気づいておりました。」

ここに出てくる龍涎香入りココアもセロリも媚薬である。
龍涎香はマッコウクジラの腸内からとれる灰色をした蝋のような物質で、麝香のような強烈な匂いがあり、催淫効果も高いため、香水や愛の秘儀に用いられる。

ポンパドゥール夫人亡き後、ルイ十五世の寵姫となったド・バリ伯爵夫人もこの香りを好み、十八世紀のフランスの道楽者は龍涎香入りハッカドロップをかんで口臭をやわらげた。』
(媚薬の博物誌/立木鷹志/青弓社P89-90から引用)

セロリも媚薬だったのですね。生野菜を食べる習慣はあまりなかったのでしょうから、薬膳の一メニューみたいなものでしょうか。

愛人と出会うことは、外見の美醜の評価は言わずもがな、体臭、口臭まで評価されることになるので、その基本に忠実に食生活までも媚薬づくしだった。

彼女が寵姫以外の生き方ができたかどうかを語るよりも、40代以降も女衒のようなことまでして王に取り入ろうと努力をしたポンパドゥール夫人の生一本な生き方には、感心させられるところがある。そういう本気なところから次が展開するのだと思う。


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ハプスブルグ家の言霊による繁栄

2012-10-21 07:16:34 | 超能力・霊能力
◎AEIOU

ハプスブルグ家は、もともとチロルの田舎領主に過ぎなかったが、ルネッサンス前夜からヨーロッパに日の沈まない帝国を築いた。その急速な勢力の拡大の手段は、表面的には、理財、閨閥による領地拡大と戦争の回避であった。

特に理財は、徴税制度の整理や、放漫財政の改善、そしてフッガー家に銀の採掘権を与えることによりハプスブルグ家は莫大な収益を挙げることになり、チロルのインスブルックの王宮には黄金の小屋根を作るほどになった。後にフッガー家は調子に乗ってローマ教会と組んで免罪符発売を大々的に行い、ルターの宗教改革の原因を作ることになる。

ハプスブルグ家が急速に勢力を拡大した立役者は、マクシミリアン1世(Maximilian I, 1459年3月22日 - 1519年1月12日)であるが、実は、その父フリードリヒ3世こそが、言霊を用いてハプスブルグ家をヨーロッパ最強の国家に押し上げる基礎を築いたようにように見えるのである。

神聖ローマ帝国皇帝だったフリードリヒ3世は、一見だめな王様だった。
1453年、メフメト2世率いるオスマン帝国軍によってコンスタンティノープルは陥落し、隣国東ローマ帝国は滅んだが、この驚愕のニュースを聞いたフリードリヒ3世は、応戦の覚悟も示さず、庭いじりしながら何事も無かったかのようにそれを聞いた。これにより、人々はフリードリヒ3世を凡愚と批判した。

こんな凡庸な兄を見透かして、弟アルブレヒト6世大公は、1463年にウィーンの不穏分子を煽り暴動を起こさせたところ、フリードリヒ3世は、10日後にウィーンに駆けつけたものの、追い払われて逃亡した。

フリードリヒ3世は、このように各地で逃亡を繰り返しながらも、オーストリア、ハンガリーなど政敵の死去により、なぜか結果的に次々と領地を拡大できた。

こんな風にヨーロッパ各地を逃亡しながら、フリードリヒ3世が、調度品や壁画などに刻み続けた言葉がある。それがAEIOUである。

古神道家ならアオウエイならぬアエイオウの言霊とすぐわかる。この領地の拡大の仕方を見ると、言霊の妙用を心得たクンダリーニ・ヨーギがフリードリヒ3世の背後にいて、的確なアドバイスをし続けたのではないかと。

AEIOUは、ラテン語で、「世界はオーストリアのもの」というフレーズの頭文字を並べたという説を唱える学者もいるが、そうではないだろう。フリードリヒ3世は、生涯AEIOUの意味を明かすことはなかったという。

後世、ハプスブルグ家の領地プラハが魔術の都として栄えるが、そういう伝統が既にチロルにはあって、それが伝播した可能性もある。

以下は霊界物語73巻による出口王仁三郎のアオウエイの説明。アオウエイは現象世界を構築する基礎の基礎。それを妙用できれば、澄みきりすみきる心楽しいことである。

『大虚空一点のヽあらはれて
  スの言霊は生れ出でたり
 澄みきりしスの言霊は生ひ立ちて
  天之峯火夫の神とならせり

 峯火夫の神の功のなかりせば
  紫微天界は生れざるべし
 久方の天之峯火夫の神は天界の
  万有諸神が主神に坐します
 主の神の力によりて宇迦須美の
  神の御霊は生れましけり


主の神の初声にあれし言霊は
  宇迦須美の神のウ声なりけり

ウの神の功は下りて大津瑞穂
  神と生れます言霊なりけり
 ウの神は上に開きて天津瑞穂
  アの言霊と生れたまひぬ

起し助け大成大気の活用(はたらき)は
  オの言霊の功なりけり

内に集り空に開くる活用(はたらき)は
  ア行エ声の言霊なりけり

火と水をあやなしこれの天界に
  命を与ふるイの言霊よ


生き生きて生きの果なき天界を
  造りたまひし主の神畏し

 広々と果しも知らぬ天界に
  澄みきりすみきる心楽しも』


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ミラレパの善の勧め

2012-10-20 07:07:28 | 密教
◎自分のなす行為がほとんど無意識で為す悪行だと承知している現代人

チベットの聖者ミラレパの善の勧め。
過去世で積まれた邪悪なカルマのために
母から生まれ落ちたその時から、汝らは罪を犯すことを喜び
善人の行ないや功徳のある行為を好まず
老いるまでその性癖は邪悪なまま
このようにして確実に、悪業を積まねばならぬ

邪悪なカルマは涸らされるものかどうかと知りたいなら
善への願望によって涸らされると知れ

だが悪行と知って行なう者たちは
非行と一口の飯を交換する

己が何処に縛られているかを知らぬ者たちは
厚かましくも指導者面を装って、自他ともに傷つける

心から苦痛と悲哀を避けたいと願うなら
他人を傷つけることを避けるよう

グルと神々の足下に
過去の一切の罪を後悔し告白し
二度と再び悪業を犯さぬと誓うこと

それが犯された一切の悪業の速やかな償いへの最も近い道』
(ミラレパ チベットの偉大なヨギー/おおえまさのり訳編/メルクマール社P307-308から引用)

ミラレパは、11~12世紀の人。当時の人々は、今みたいに雑メールやテレビやネットで頭が一杯ということはなかったから、「過去の一切の罪を後悔し告白し二度と再び悪業を犯さないと誓う」ことから、わりとすんなり実践に入れたのだろうと思う。

当時の人にとっては、良い意味でも悪い意味でも、言葉に出すということがある程度の行為につながり得る強制力、効果を持っていたのだと思う。

今はどうか。個人差はあるにせよ、もののわかった人ならば、自分のしていることが、一体善なのか悪なのか無意識に感じているのではないか。つまりややもすれば悪行を犯しがちな自分の日常の実態を思い起こせば、とてもじゃないが、自分の悪行を懺悔披歴して悪業を行いませんと誓ったとしても、その誓いは瞬く間に破れてしまうことを内心知っているように思う。つまり自分のなす行為がほとんど無意識で為す悪行だと知っているのが現代人なのではないか。

自分のなす行為がほとんど無意識で為す悪行だと承知している人間が、善に向かう道は一つしかないのではないか。それが、神を見たり、神と合体する道である。

ミラレパは過去の罪業落としを盛んにやらされたが、どのような形になるにせよ、誰もが罪過の滅消は必ず通らなければならない道だと思う。


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五十五は、天地の数

2012-10-19 06:14:17 | 究極というものの可能性
◎天行は健なり

出口王仁三郎によれば、三十三は女の中の女という意味で、五十五は男の中の男という意味である。これがオカルティック儒家によれば五十五の解釈はややずれる。

周易繫辞上伝には、天の数は、1,3,5,7,9で、地の数は2,4,6,8,10。天の数は5で、地の数も5。それぞれペアになることがある。それで天の数は25(1+3+5+7+9=25)で、地の数は30(2+4+6+8+10=30)。合計55が天地の数である。

この55が天地のあらゆる現象、変化、運命、治乱を形成するものである。また55が、鬼神すなわちアストラル宇宙、メンタル宇宙などあらゆるオカルティックな現象をもコントロールする数字である。この55を大いに広げる意味として、大衍の数とも呼ぶ。

周易繫辞上伝では、占卜では50本の筮竹を用いる関係で、55から50を導き出す説明をひとくさりやるが、その感受能力を具備した現代人にそれは必要あるまい。

天は精神性であり、地は物質性・肉体性で、儒家は大衍の数55とは、天地を併せた現象の側の数字であって、それ全体としては、アートマンの数字であると見ているように思う。

天行は健なりである。君子もって自ら彊(つと)めて息(や)まず、である。メディテーションに彊(つと)めるのである。


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玄のまた玄

2012-10-18 02:38:19 | 丹田禅(冥想法8)
◎死人の舌

洞山録から

『僧が問うた。「玄のまた玄とはどのようなものですか」

洞山、「死人の舌の如きものである」』

老子第一章に「玄のまた玄は衆妙の門なり」とある。無と有は一見して違ったもののように見えるが、実は同じであり、その働きにより呼び名が異なっているだけである。この働きは同じく玄という。この玄なる無有の働きは、すべての働きの出て来る門である。

死人の舌が動いたとしても、そこまで精密に語ることはあるまい。生きている人の言葉でも語ることができないものを、まして死人は語り得ようや。


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カタリ派の教義と制度

2012-10-17 02:23:20 | 冥想アヴァンギャルド
◎生殖は悪、完全な禁欲

カタリ派は、中世欧州最大のキリスト教の異端宗派で、フランスを根拠地とした。
秘密結社の事典(有澤玲/柏書房)のカタリ派の項目には、こうある。

『【教義と制度】
グノーシス主義やマニ教の神学理論を極限にまで敷衍し、過激化させたところに最大の特徴がある。カタリ派の信徒たちは、善なる至高神の住まう不可視の精神世界(来世、彼岸)のみを現実と見なし、悪なる造物主が創造した可視の物質世界(現世、此岸)を虚構と考えた。

したがって、物質世界における生産活動、経済活動、生殖活動、政治活動は悪なる造物主に対する奉仕となるので、一切を抛棄しなければならない。

生殖を抛棄すれば人類は滅亡するが、これを避けるためにカタリ派は信徒を完徳者と帰依者に二分した。

完徳者は生産活動から身を引き、私有財産を抛棄して徹底的な禁欲修道生活を送る。帰依者は完徳者の生活を支えるために生産活動に従事するが、ごく簡単な戒律さえ遵守すれば、輪廻転生を通じて完徳者に生まれ変わることができるとされていた。

輪廻転生の対象には動物も含まれていたので、肉食(魚を除く)は禁じられていた。カタリ派の信徒たちは物質を徹底的に嫌悪していたので、祭儀や礼拝は野外で執り行なった。秘蹟としては、信徒を完徳者に列する救慰礼が最も有名である。』
(秘密結社の事典/有澤玲/柏書房P51から引用)

これからすると完徳者とは、いわゆる日常生活を完全に放棄したプロ求道者。帰依者は檀家と寺院内の実務担当者。こういうシステムであれば、求道者は後顧の憂いなく冥想修行に明け暮れることができる。

注目点は、生殖活動を悪とし、徹底的な禁欲生活を送らせたところ。禁欲は基本だが、組織全体として緩むことなくこれを支援する体制を作らせたところに、リーダーが如何にわかっている人物であったかがしのばれる。

それがゆえに、カタリ派滅亡後は、膨大な財産が消えたなどという噂が伝えられたのだろうと思う。その財宝は誠に真実のものであったに違いないが、黄金や宝石であったわけではないだろう。ゆえにカタリ派はテンプル騎士団と並んで聖杯の所有者とみなされていたのだろうと思う。聖杯は月であり、世俗の側の表象であり、アートマンのシンボルでもある。カタリ派の成功そのものが聖杯であったのではないだろうか。
どういう教義だったのだろうか。


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