アヴァンギャルド精神世界

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ロシアの宗教破壊

2014-10-04 07:24:50 | 時代のおわり
◎無神論は外から来て内を破壊

中国禅の歴史を探るとたび重なる仏教迫害の歴史に当たる。それと同様にロシア・イコンの歴史を探るとロシア宗教破壊の歴史に当たる。

ロシアは、キリスト教が入ってきてから19世紀まで、宗教面では概ね穏健なキリスト教国家であった。これが1917年のロシア革命から1990年代のソ連崩壊まで、ロシア正教は大弾圧の時代となった。

20世紀初めの帝政ロシアでは、65主教区に130人の主教、5万人の司祭、2万人の修道士に5万人の女修道士、信徒一億人を擁する巨大教団であった。またロシア正教会は、当時のロシア最大の土地保有者であった。

ロシア革命の土地国有化で、教会はまずその土地を喪失した。更に教区学校が廃止になり、宗教教育が禁止され、事実上信仰活動はできなくなった。

1918年から1919年に殺害された主教だけで28人。教会財産は略奪され、聖骸(正不朽体=聖人の遺体)を暴くことも反宗教キャンペーンとして行われた。

こうして教会・修道院の閉鎖や聖職者の逮捕が続き、スターリンにより1931年モスクワ河畔の救世主ハリストス大聖堂が爆破された。
救世主ハリストス大聖堂は、19世紀にナポレオン撃退を記念して建造されたもので、そのドーム(高さ103メートル)は市内どこからでも観望できた巨大なものであった。

1930年代の迫害で、3~4万人の聖職者が殺害または追放され、1939年にはかつて3万あった教会がわずか100ほどになったという。

こうして伝道、慈善、教育が法律で禁止され、実質的に宗教信仰の自由はなくなった。ロシア共産主義は無神論が基盤だからである。

日本人は、実質無神論みたいな人が大半になってしまったので、ロシア正教が破滅の危機に瀕した時の信者たちの気持ちを推察するのもなかなか難しいかもしれない。

モニュメントや聖遺物が失われると心の依りどころを失い、大きな喪失感があるものだ。

さる聖者は、共産主義社会を宗教的な「邪境」と呼んでいた。まあ、社会全体が魔境みたいなことを指すのだろう。敬虔な信仰を持つ人であればあるほど生きづらい社会である。

これに対して現代の日本は、実質無神論の人がほとんどであるのにもかかわらず、敬虔な信仰を持たない人ですら生きづらい社会になってしまった。

加えて、ギャンブル依存5百万人、アルコール依存230万人、ネット依存420万人、ゲーム依存は推計はないが若者の最大1/4とも言われ、こうした依存の周辺にパチンコ、競輪・競馬・競艇、ビール・酒、ゲーム・アプリ、ネット、スマホ・携帯の各業界が隆盛を極めている。

日本人は進歩し、201世紀初めのロシアの宗教弾圧に耐えられないほどに、心性は進化したのだろう。ますます人はストレス耐性を失い、ナイーブさを増したから、うつ病生涯罹患率は8人に一人などという精神病院国家、メンヘラ国家みたいな惨状になった。


さらに国民の貧困化は進み、不景気の深刻化、低賃金の人手不足顕在化で、社会は更に荒れていく。バブル時代をピークとして日本が失うものは少なくないだろう。

日々の冥想を。


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