アヴァンギャルド精神世界

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エジプト死者の書「アニの霊の告白」-2

2018-05-19 03:22:21 | エクスタシス 夢の夢なる
◎人体出現の術

元人間であったアニの霊の告白の続き。

アニの霊は、あの世で迷っているわけではないので、いわゆる高級神霊に分類される。

人間が高級神霊に出会うのは、高級神霊の憑依またはアストラル体などとして人間にコンタクトするのが代表的なものである。

ここで語られる憑依は、霊の側からすれば、人体出現の術と呼ばれるが、人間の側からすれば憑依である。憑依には3種あるが、高級神霊が懸るものについてはあまり高く評価してはならないのが基本。

アニはここでは直前の生のみを思い出して、閻魔大王のもとで、その人生すべてを回顧したのに加え、別途な人生記憶術があり、それが2種類あることまで示している。

こういう点は後世に西洋で記憶術が発達した源流かもしれない。

『人間だった頃の記憶でもっとも鮮やかに思い出せる記憶は石造りの豪華な王宮内の部屋、部屋の様子、それと自分の葬儀の時の模様などの記憶である。私はどうやらエジプト王朝の中で書記職か何かをしていたらしい。

私は今いったようにこっちの世界に来てどのくらいになるのかは自分でもよくわからない。しかし今の私は霊界のことについて多くのことを知るようになった。霊界と人間の世界がけっして別々の世界ではないこともよくわかっている。一見別に見えるこの二つの世界はそれぞれがより大きな一つの世界の一部なのだ。

私はこっちに来て“肉体にあった時の記憶を想起する話”の他にももう一つの記憶想起術みたいなものを学んだ。それは“人体出現の技術”と呼ばれ、霊はこの技術によって人体に出現し、人間と話をすることもできる。

そしてこんな時には人間だった時の記憶が前の記憶想起法以上に鮮やかに甦ることもある。私たち霊はふだんバー(霊)の状態で霊としての生活をしているが、人体出現の時にはバーよりかなり人間に近い力(精霊)の状態に自分を変え、人間と話をする。

私たち霊も時には人体出現の術によって人間と話したくなることがあるものなのだ。なぜ、そうなるのかは私たち自身にもよくはわからない。しかしともかくそんな気持になることがあると多くの霊たちはいっている。

私も今、なぜとはわからぬながらそんな気になっている。人体出現の技術によって人間と接触し、霊界のさまざまな話をしたくなっている。私の話を人間がどこまでわかってくれるかは私自身も知らない。だが、ともかく私は話さずにはいられない気持なのだ。』
(世界最古の原典・エジプト死者の書/ウオリス・バッジ編纂/たま出版P10-11より引用)

この告白で重要なポイントは、霊界と人間の世界がけっして別々の世界ではないという点。宇宙卵であり、アートマンである「有」の世界に生も死もあることをアニは知っている。

アニには直前生のみでなく、釈迦前生譚ジャータカのように、前々生も前々々生も語っていただければ、一人の人間がマンツーマンで様々な転生を繰り返すことがわかったのだが、そうはなっていない。

アニの霊の話はマンツーマン輪廻を語っているかに見えるが、死が生をも含む方に力点があるのかもしれないと思う。

◎エクスタシス 夢の夢なる-30
◎現代文明あるいは現代人のウィークポイント-19
◎マンツーマン輪廻説-6

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