アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

ミイラ化と屍解

2019-07-22 05:24:29 | 密教
◎洞窟と専門道場

チベット密教では、屍解や肉体分解による肉体縮小が伝承されるが、真言密教になると即身成仏と言って、生きながら墓や穴に入って自らミイラ化する事例がある。

世の中では天国と地獄があって、死後天国に行くことが、俗人に生涯の目標であると誤解されているところがあるが、チベット密教で屍解するくらいの人ならば、なるほど人間を卒業できる程度の成熟の人であるなと納得できる小咄がついているのだが、日本で自ら穴や墓に入って空気穴を開けてもう一つの穴から水を入れてもらうなどという話を読むと、そういう小咄はなく兎に角死出の覚悟が先行し、即身成仏の成否は後なのだなと思わせるところがある。

即身成仏とは、大日如来との合体、モクシャへの突入ということなのだろうが、その辺の種明かしとか実体験、体験とは言えない体験の説明は、長く大日如来の許し給うことではなかったのだろう。

また、密封された洞窟で、空気が入り排泄物を流せて飲み水がある環境がベストであるなどという長期の観想法修行場所のノウハウも、邪魔が入りやすいせいかどうかわからないが、日本ではあまり知られることはなかったのだろうと思う。

その代わりに、比叡山延暦寺の一寺院とか高野山の一室とかに専門道場を設けるという合理的な解を求めたのだと思う。

そういう流れからすると、日本でのミイラ化というのは、例外的なのだろうと思う。

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