アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

北インド彷徨

2018-01-08 06:04:45 | 冥想アヴァンギャルド
◎平和な時代に遊行

スワミ・ラーマは、1925年生まれ、例の本物のババジの下で、ヒマラヤ南麓で幼年期から青年期まで過ごした。

その中で、ヘラカンやガンゴトリなどガンジス川源流の地域に主としていたようだが、カイラス山やその近くのマナサロワル湖や、カシミールなどのパキスタン国境に近いところや、ネパールブータン、アッサムまで足を伸ばしていたことが記されている。

1940年代のことだと思うが、当時チベットは鎖国中であり、カイラス山やその近くのマナサロワル湖まですんなり行けたのは、まだ中国(国民党政権時代)領になっていない時代であり、著名なババジが同行するのであれば、天下御免の遊行だったのだろう。

ババジとスワミ・ラーマの特徴的なのは、ヒンズー教にこだわっていないこと。

風水では、北を中心に三方を山で囲まれた凹んだ地域は福地とされるがヒマラヤ南麓は地球的なレベルでそういう地相なのだろう。ヒマラヤ南麓には当たり前のように宗派なき冥想道が広がっている。

そして冥想修行者は、2枚くらいの服とショールと水差しくらいしか持っておらず、生活の面倒を見てくれる信者団は連れていない。

さらに標高2500メートルから5000メートルの洞窟や掘立小屋に修行者は泊まることが多いのだが、そうした薄着で高地に暮らせば、低体温症になるものだが、内分泌腺の活性化による体温維持術を心得ているようで、薄着が常識となっている。

チベット密教では、体温を呼吸法で上げるツンモが必修だが、北インドの冥想達人たちには、この技は常識なのだろう。

ヒマラヤ山系は、斜面が多く、やせた土地ばかりだが、俗人の入れないように結界された土地もあるようである。そもそも俗人の生きづらい寒冷の高地を主に動きまわり、かつ有力覚者もそこに点在しているというのは、俗世の活動には不向きだが、冥想者の修行環境としては、外的なデメリットを排しても、好適な諸条件がそこにはあるということなのだろうと思う。

ブータンは国家防衛のため、もともとインド軍を国内駐留させていたが、最近の国際ニュースでは、ブータン西国境には中国軍が侵攻し、インド軍と対峙しているという。またカシミールはインド、中国、パキスタンの紛争地域となって久しく、そこをいかに有徳の僧といえども行脚することは今ではかなわないのではないか。

こうしたこの地域の現況を見るにつけ、スワミ・ラーマの生い立ちの時代は牧歌的であり、カシミールからネパール、アッサムまで自由に往来できたということは恵まれていたと思う。

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