アヴァンギャルド精神世界

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西洋人と骸骨

2012-09-19 05:55:42 | キリスト者の秘蹟
◎チェコの墓地教会

チェコ西部の村セドレツにある聖母マリア大聖堂は、1300年頃にシトー会修道院によって建てられた聖堂であって、世界遺産である。共産主義下では接収され、タバコ工場になっていたので、今は内部の壁画の修復中である。東欧は共産主義政権によって宗教を否定されたため、このような運命をたどって再建、修復中のキリスト教寺院が多い。

この聖母マリア大聖堂の隣に墓地教会がある。NHKによれば、ここには人骨で作られた装飾品が飾られているから観光客が押し寄せるのだとか。

墓地教会には、かつて墓地に埋まっていた4万人分もの骨がシャンデリアや十字架、聖杯などの装飾品に使われている。なんでも、中世の修道士たちが、死んだ人たちの新たなる復活を願って、骨の装飾品を作り始めたらしい。

ギリシアの古い修道院や、中東のキリスト教会でもこうした古い骸骨を保管して並べて見せている写真を何度か見た事がある。

見てうれしいものではなく、できれば見たくないものである。仏教にも不浄観というのがあってしゃれこうべを観じたりするのだが、それはプロ修行者向けの修行であって、素人向けの修行ではない。

骸骨には、恨みの想念がしばしばまとわりついているものだろう。というのは、こうした骸骨はペストや戦乱や飢餓で非業の死を遂げたものが多いのだろうから、そうしたものを供養するのは宗教者として当然だろう。だが、供養が済んだとして、そうしたものを何のために見せているのだろうか。

聖遺物なら聖者の聖なるバイブレーションとして、多少グロテスクでもわからないことはない。しかし、聖人のものでもない骸骨をさらすのは違う。

私は、こういうことをできるのは、西洋人には、ある種の無神経さ、繊細さを欠く部分があるからではないかと思う。
そこまで人が見たくないものを突き付けないと、現実の裂け目ができないような西洋人の心性。こうしたショッキングさについては、実は十字架に掛けられたイエス像も実は同様のインパクトを持っているのだと思う。
西洋人には、そこまでしないとわからないのだ。そして西洋人化した現代日本人の心性もそうなってしまっていたとすればかなり重症である。


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