アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

黄泉戸喫(よもつへぐい)

2019-06-10 05:06:54 | 古神道の手振り
◎あの世の穢れた食べ物を食べる

豊穣の女神デーメーテールは、ゼウスとの間にできた娘ペルセポネを黄泉の国にさらわれた。

ゼウスは、ヘルメスを黄泉の国に遣わして、ペルセポネ奪還交渉にあたらせた。ところがペルセポネは、あの世の穢れた食べ物ザクロ4粒を食べてしまったので、一年のうち4か月は冥界に住まねばならないと悲しい掟を告げたのだった。

古事記にも似たような話がある。亡くなって黄泉の国に行った愛妻イザナミノ命をイザナギノ命が連れ帰ろうとするが、既に黄泉の国の食べ物を食べてしまったから地上には帰れないと告げるシーンである。

これは、字義どおり読んではいけないのであって、古事記言霊解では、黄泉の国は死の世界のことではなく、この世のことであって、イザナミノ命の闇に浮かび上がった醜悪な姿とは、この世の腐敗爛熟しきったあらゆる階層において行われる様々な悪事の姿である。

黄泉戸喫(よもつへぐい) =あの世の穢れた食べ物を食べるとは、そうした悪風に染まるということで、冥界でグルメするということではない。

そもそもイザナミノ命は、この物質優先文明の象徴であり、火力すなわち迦具土神の神に焼かれて亡くなったというのは、核などの火力戦争によってその命脈を絶たれるという予言になっている。

そうして滅亡あるいは滅亡に瀕したこの現代文明を、地上につれて帰る、つまり明るく正しい元の姿に復しましょうとは、個々人が本当の自分に出会って神・仏を知りましょうということ。

本当の自分に出会う道筋が、イザナギノ命が黄泉の国から地上に帰る、魔軍と戦いながら戻る姿。人も神も穢れたこの世を、神の大御心を奉戴して、日本人をはじめ世界を覚醒させ、天国浄土をこの世に実現しようというもの。

古事記を字義どおり読めば、こんな読み方にはならないが、古事記を字義どおり読んでも実につまらないことが書いてあるだけではないだろうか。
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