アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

金融立国の末路

2008-10-12 06:56:56 | 時代のおわり
◎自我の肥大化

日本人なら国を興こすとは、製鉄所や紡績工場などを作って、自動車などの民生品(や軍備)を作ることから始まるものだと教育されてきたが、最近は金融立国というのがあるらしい。

金融立国と言えば、永世中立を宣言したスイスや、名だたるタックス・ヘイブン国家(租税回避地域)がそれにあたるのだが、映画007であの温泉と氷のドームが舞台になったアイスランドが金融立国をしているとは知らなかった。アイスランドは、もともと食料生産の厳しい土地柄で、人間の生存できる地区が限られている貧しい国だった。

今般アイスランド政府が、経営破綻(はたん)した同国の銀行にある英国人や英国団体の預金は総額1700億円相当だそうだが、これを補償できないと表明した。英国側はこれに反発し、反テロ法にもとづいて、対抗措置として、英国内にあるアイスランドの銀行の資産の凍結を断行した。

アイスランドは、テロリスト呼ばわりされて、怒り心頭であり、英国は英国で、国民の在外資産保全のために、「英国民の個人口座は全額補償する」と政府発表するところまで追い込まれた由。

先般のアイスランドの破産危機の時には、アイスランドに緊急融資5400億円相当を行なったのは英国ではなくロシアだったので、アイスランドからすれば、英国の要求は虫が良すぎるというところだろうか。

こんな感じで、早速残ったお金の分捕り合いが始まった。国家破産は連鎖しがちなものだから、遠からず似たようなことが小さな国から起きてくるのではないだろうか。

金融とは、利息で暮らすとは、本気でやらない心性となりがちなものであり、さらには神から遠ざかる生活習慣がつきがちなものである。

というのは、まず金そのものは色がついていない。本来、金は神からのたまものであり、その意味で身体髪膚と同じようなものである。つまりマネーを売り買いするというのは、いわば自分の手足を売り買いするようなものである。自分の手足を売り買いするとは、血生臭い、非人間的な感覚がないとできないもの。

今のように資産運用全盛の時代に、こんなふうに資産運用が生臭い感覚がするとは、ナーバスに過ぎると思う人がほとんどだと思うが、株価下落局面で、枯淡に心すます人はほとんどおらず、欲の皮がつっぱっていたところを仄めかす人が多いのではないだろうか。結局資産運用は自我を肥大化させる行動であり、冥想本来の方向である自我をなくす方向とは逆方向の行為なのである。




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