アヴァンギャルド精神世界

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密教の四転

2018-08-26 06:48:18 | 密教
◎石ころから人間愛へ

密教では修行のステップを四転とする。
曰く
1.発心
2.修行
3.証菩提(悟りだが、証するものがあるので、自分が残っているので、一瞥、見仏)
4.入涅槃(これも悟りだが、モクシャ、ニルヴァーナ、即身成仏)

時にモクシャから出て、人々に親切なことを行う利他行を行うことを方便究竟と呼び五転とすることもある。

この分類の特徴は、自分が残っている境地と自分が既にない境地をきちっと区分していること。

また密教は、人間という視点を離れることはないが、それがゆえに利他行を行う五転が、禅の十牛図の第十「入鄽垂手(にってんすいしゅ)」と同様の位置づけで表れている。

インドでは、もともと四転であり、最後は人間という視点がなくてもよかったのだろうが、中国、日本と渡ってきて、五転という考え方が出てきたのではないかと思う。

モクシャ、ニルヴァーナは、そのままでは「石ころ」なのだが、そこから人間が流れ出す「人間愛」が唐宋の中国、日本ではまだあったということなのだろうと思う。
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