アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

天狗の山

2006-12-19 05:19:15 | 修験道
◎最初は凶星

日本には、天狗のメッカと呼ぶべきところは数多く、京都の愛宕山を手始めに、伊吹山、秋葉山から南信濃にかけて、木曽の御嶽山、富士山の北側、戸隠、出羽三山、吾妻連峰、高尾山などなど数が多い。近畿の岩屋山や、埼玉県秩父地方も天狗譚が多いところとして知られる。至るところに天狗岩なんかもある。

もともと中国の史記や漢書では地上に災厄をもたらす、凶星のことで、特に彗星の出現のことを謂ったようだ。日本では637年に出現した超特大の彗星のことを、日本書紀で天狗と読んだのが嚆矢(こうし=はじめ)とされる。

ところが時代が下がるにつれて、世の中の怪異、霊異のことを天狗と言うようになり、平安時代になると山に棲む小さな妖異として世人に認知されるようになった。その当時には何といっても京都愛宕山の太郎坊が全国的な知名度を誇っていた。

天狗は山伏の友人。役行者が使ったという前鬼、後鬼も時代が下がると、天狗の人気の高さによって、いつのまにか天狗の姿になっていたそうだ。天狗は修験者を助ける神霊の代表格と見て良いのではないだろうか。

天狗の得意技は神隠しと天狗さらい。江戸時代には神隠しの下手人として恐れられた。天狗に逢うのは、まれなことで、逢っても一生に1回か2回のことである。

山奥も開発が進み、道路ができ、天狗が身を潜めることのできる場所も少なくなった今の時代。山伏が里に出たように、天狗も街に入らざるを得なくなってしまったのだろうか、ひたすら闇をなくすことにご執心の近代西欧文明の最後のステージ。


    1日1善。1日1クリ。

天狗


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