アヴァンギャルド精神世界

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ベルトロの錬金術研究

2018-01-13 06:30:28 | 錬金術
◎薬物と脳と大悟

一八八八年と一八九三年にフランス人化学者、M・P・E・ベルトロが、膨大な錬金術の資料を調査した。
その結果、彼は、入手できる最も古いものは、二千年以上も昔のものであることを突き止めた。さらに彼は、金属を細工しメッキする冶金学の技術書類を発見したのだが、それは、職人の手引書で、その記述は、霊的な内容のものと綯(な)い交ぜになっていた。

ベルトロはこれを踏まえて、『錬金術とは、一種の逸脱であり、エジプトのギリシア人によって行なわれていた、ごく初期の化学と治金学が退化し変質したものである』(スーフィー 西欧と極東にかくされたイスラームの神秘 イドリース・シャー/著 国書刊行会P240から引用)と結論づけた。

中国でも最初は、外丹が注目され、唐代になって内丹が優勢になっていく。だが、現代でも、ドン・ファン・マトゥスに代表されるソーマ・ヨーガがあり、薬物を契機として、絶対なるものにい飛び込んで行こうとする道筋もまた連綿として続いている。ソーマ・ヨーガはソーマ賛歌に登場するように紀元前のインドの頃から既にメジャーな冥想手法として存在していた。

外丹、内丹と区分するのではあるが、外丹とは、きっかけとしての薬物を外に求めるという部分だけが内丹との違いであるとみれば、外丹、内丹もほぼ一体の求道手法であるとみることもできる。

どの時代でも薬物を入手するのが容易な社会的立場は、鉱物冶金職人もその一つ。自分が試したことのない薬物をこっそり自分の研究室にこもって試食して、トランスに入ったり、戻ったりしながら研究という名の求道を継続していたというのは、ありそうなことである。

よってそうした試行錯誤の記録が「霊的な記録と綯い交ぜになった冶金学の技術書類」だったというのは自然なことでもある。

大科学者ニュートンも密かに錬金術研究を大々的に行っている(多数の証拠メモが発見されている)。

というポイントは肉体ではあるが、きっかけを薬物で脳に与えるという点では、大悟に至るプロセスを見ていく上で、無視はできないものがある。

そして、大悟そのものが、必ずしも外部注入による薬物刺激をきっかけとするわけではない。だが、脳の中ではそういうきわどい薬物変成が発生しているということもまたあるのだろうと思う。だから、OSHOバグワンは、大悟者の9割が戻ってきてもそれを語れなくなるなど、少なからず脳へのダメージがあることをほのめかしている。
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