アヴァンギャルド精神世界

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毛沢東 日本軍と共謀した男

2015-12-20 06:22:27 | 時代のおわり
◎毛沢東の見た楽園像

毛沢東 日本軍と共謀した男/遠藤誉/新潮社」は、毛沢東についてあちらの国だったら書いてはいけないことを沢山書いた本。

毛沢東による知識分子への文化大革命などの何度かの弾圧は、実は毛沢東が北京大学図書館で単純労働みたいなことをさせられて冷遇されたことに対する知識分子への反発にあるらしいということ。でも北京大学は北京大学で毛沢東自筆の「北京大学」という扁額を大事にしていたりするのだが・・・。

本の題名になっている毛沢東の日本軍との共謀は、別に不思議でもなんでもないが、公式見解やらマスコミのこれまでの報道とは違うだけ。敵の敵は味方。

中国共産党草創期メンバーで、真実・秘密を知り過ぎた有力な人物は、追い落とされたり嵌められたりして、どんどん命を奪われていくが、その中でずっと残ったのが、廖承志、葉剣英や、習近平の父親の習仲勲だったとかは、秘密結社国家ならではのことである。

この本では、毛沢東は悪玉みたいな扱いだが、毛沢東の事績は食料の自給、つまり国民が皆メシを食べられるようにしたことが第一だろう。毛沢東の晩年の時代は、生活水準は低かったが、皆食べられたので、清貧を分かち合うみたいな、清新の気風はあったし。腐敗汚職売官も今ほどひどくはなく、それなりに十億人民の平等感もあった。ただ根本は共産主義なので、いつの時代にも階級敵を見つけ出し批判打倒し続けるという、陰惨であり、地獄的な面は随伴していた。

次の千年王国は、農業中心とも言われるので、毛沢東の時代の農業中心主義と清新の気風は、千年王国に通じるものがあるように思う。毛沢東の国家ビジョンというのは、20世紀の冷戦、コミンテルンの強力な影響という時代背景と中国共産党の血で血を洗う歴史とのコントラストを見れば、人民の生活の安寧という点では、独特でありながら、超時代的な楽園像を映していたのかもしれないと思う。
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