アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

山岡鉄舟の修行-3

2005-12-14 04:36:39 | 丹田禅(冥想法8)
◎富士山で悟る

鉄舟は明治五年から十年間、明治天皇の侍従(宮内省勤務)をやっていた。その時分に、山岡鉄舟は、三島の竜沢寺の星定和尚に参禅していた。参禅とは、師匠の和尚から公案をもらって、坐禅をして、公案についての見解を師匠に対して述べること。

東京三島間は、約100キロあるそうだが、これを鉄舟は月に二度徒歩で通い続けた。
前夜に早い夕食をすませ草履ばきで出かけ、箱根を超える頃には、夜が明け、竜沢寺で星定和尚に見解を呈し、茶漬けをもらい東京に引き返すという往復二百キロの参禅ハイクを三年続けた。

三年目のある日、星定和尚が「よし」と鉄舟を認めたが、当の鉄舟は、「なんだつまらぬ。こんなことででよいなら、三年も通って馬鹿を見た。」などと思いつつ、箱根に差しかかると富士山がぬっと突き出るのを見た途端に、豁然と悟るところがあった。

そこでまた三島の竜沢寺にもどると星定和尚が「今日はあんたが戻って来るのを待っていたよ」と言って笑った。

晴れてよし
曇りてもよし
富士の山
もとのすがたは
かわらざりけり

星定和尚から何の公案を与えられていたのかはわからないが、本来の姿は千古変わらなかったという大安心の境地と見るのが素直な見方だろうか。
しかし自らもまだまだ徹底していないことを思い、更に参禅を続けていく。

人気blogランキング精神世界 ランキング目次
    1日1善。1日1クリ。


コメント (5)   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山岡鉄舟の修行-2 | トップ | 山岡鉄舟の修行-4 »

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山岡鉄舟 (chorinkai)
2005-12-14 06:21:55
おはようございます。



コメント、ありがとうございます。



山岡鉄舟は、気になる人物のひとりですので、湖南さんのシリーズを楽しみにしております。ご縁をいただき、ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願い致します。
chorinkai殿へ (湖南)
2005-12-14 20:52:58
コメントありがとうございました。



超臨界殿のところは、時々拝見しています。最近だいぶ雰囲気が変わりましたね



鉄舟は印可に奢らず、更に徹底しようという姿勢が本物の息吹を伝えているように思います。

Unknown (ブトボソ)
2005-12-15 05:01:31
湖南さま。こんにちは。

富士山を通して霊精を見るって何だか良いですね。青木が原樹海でしたっけ?富士山の麓にあるの・・・・。あの樹海には多くの生き物が生息しています。テレビで見た時「一度行ってみたい」と思いました。生き物は人とは違い我々人が感じないものを感じ取る力があるのでしょうね。昔は人ものそのような力が備わっていたのでしょうけど、現代ではそれを捨てて物理的な力を得たのだと思います。今となってはどちらが良いのか分かりません。
自分の中の悪魔 (ブトボソ)
2005-12-15 17:02:50
自分の中にいる悪魔ですか?意識はしていませんが存在するのでしょうね。悪魔が正面に出てきてしまうとその人の正常な心は押し潰されてしまうのでしょうね。そうなら恐ろしい事です。罪を犯した人が「魔がさした」と言う事がありますが、これも自分の中にいる悪魔の影響なのでしょうか??
ブトボソ殿へ (湖南)
2005-12-15 20:28:00
こんばんは。

富士は霊山であり、おそらく霊的パワーみなぎる場所があるのだと思います。それを自分だけは特別なのだという邪心なく受け入れることができなければ、その効果はないに等しいのだと思います。



この記事は、臨済禅の記事ですので、悪魔は問題にすらしていない立場です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

丹田禅(冥想法8)」カテゴリの最新記事