アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

天寿国繍帳

2019-11-02 06:39:07 | 冥想アヴァンギャルド
◎世間は虚仮、唯だ仏のみ真

国宝、天寿国繍帳は、聖徳太子に先立たれた奥様が彼の遺徳をしのんで作った刺繍入りの壁掛け。
(奈良県斑鳩町の中宮寺所蔵、飛鳥時代(7世紀))

この中に『世間は虚仮(こけ)、唯だ仏のみ是れ真なり』という文があったという。これは聖徳太子の日頃の家族たちに向かっての口癖であったらしい。

この刺繍は極楽の様子を描いたもので、聖徳太子の未亡人橘大郎女が、彼は極楽へ行ったに相違ないと思うからこのような極楽図を作ったというのはわかる。

だが、極楽も厳密に言えば、世間であって、世間は虚仮と言うからには極楽も虚仮である。

七つの身体論で言えば、第五身体コーザル体以下が虚仮となる。

世間虚仮を実体験するには、大悟覚醒が必要であって、極楽往生しても即身成仏できるとは限らない。

日本に仏教を入れるあるいは流行させるには、たとえ周りの人が誰一人理解できなかったとしても、世間虚仮という体験とは言えない体験を経て、それを主張してみせる必要があったのだと思う。
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