アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

慈善行為を帳簿に記録する

2019-06-16 06:49:33 | 道教
◎木の神様、土の神様

慈善行為を帳簿に記録するとは、功過格のこと。今日行った悪いことを借方に善いことを貸方につけていく。差引で善いことが積み上がれば、天に功徳を積み上げるということで、19世紀末に中国を旅行したイザベラ・バードもこれが広く中国に行われていることを見聞した。

厳密に言えば、見返りを期待して道徳的な行為・善行を積むのはアウトである。それでもそれを何も知らずに真似をする人の中に真理に到達する人もいるのだろうと思う。

イザベラ・バードが四川省に入った時に上流階級の女性は纏足だったのだが、彼女らは、欧州と中国の信仰の違いを問われて、「欧州の神は木の神様、中国の神は土の神様」と神像の素材で回答してきた。信仰の本質は難しい理屈ではないらしいが、こういうのはどうか。最近の中国は黄金色の仏像が多いようだ。

また当時欧州人が中国人の前で世界地図を広げると、「西洋人は、自分たちの神様を誤魔化すために、中国をこんな小さくしやがった」などと中国人は陰口をたたき、イザベラ・バードをして中国人の自惚れはひどく、その無知さ加減は耐え難いなどと言わしめている。

こうしたレベルの中華思想には、国際協調という視点はないが、それは、今も変わっていないようだ。

無神論社会も70年以上続くと、どうしても人間の来し方行く末の方面は、相当な中国人インテリであっても、迷信レベルにあることが多いのは致し方ないが、そうしたレベルを実質無神論の日本人だって嗤えるものではない。
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