アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

北大路魯山人が出口すみの書を激賞す

2019-06-02 05:57:39 | 古神道の手振り
◎よがかわり てんかむるいの へたなじをかく

北大路魯山人は悟っていたかどうかは知らない。毒舌、傲岸不遜だったから未悟だったのだろう。

彼は、明治末、朝鮮、中国国内を旅行、滞在し、書道や篆刻を学び、書家であり、篆刻家であり、加賀料理を極め、織部の作陶家であった。

彼の父は、彼が生まれる前に他界。京都の巡査のもとで育てられ、尋常小学校を出ると丁稚奉公した。いわゆる不条理の陰を出生直後から負うという、覚者によく見られる生い立ちである。

昭和30年陶工としての人間国宝を辞退。これには、イチローの国民栄誉賞を遠慮する心情と通底するところがあるのかもしれない。

さて出口すみは、王仁三郎の細君。王仁三郎は折に触れ自分の字よりすみのほうが良い字を書くと評価していた。

戦後、備前焼の金重陶陽(人間国宝、大本信者)のところに北大路魯山人が備前焼研究のため逗留していたのだが、床の間に仮名で「よがかわり てんかむるいの へたなじをかく」という掛け軸のあるのを発見。

北大路魯山人は、これほどの字を書く人が今の世にいるということが不思議だとして、亀岡まで彼女に会いに行った。後に北大路魯山人は、北鎌倉の自邸の床の間に彼女の手紙を表装して、来客にそれを自慢していたという。

北大路魯山人は彼女の字を天衣無縫と評している。

「よがかわり」は、敗戦。本守護神、本来の自己、第六身体は、もともと「てんかむるい」以外のなにものでもない。

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