アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

ベン・シラの智恵-6

2019-05-13 05:02:02 | キリスト者の秘蹟
◎貧しい者に耳を傾け、謙遜に、おだやかに

旧約聖書の外典・偽典に分類されるベン・シラの智恵から。今回は、持てる者の持たない者への態度の話。非正規労働者が四割となり、非労働者である年金生活者だってほとんどが『持てる者』とはいえないだろう。
なお、ベン・シラの時代は女性が働いて稼ぐことはできず、寡婦の面倒をみてやることはそれなりに意義があった。

生活困窮者を見ることは、東日本大震災の直後数か月は本当に多かった。いまはまず見ないが、潜在的な困窮者は増加しているのだろう。

最近大金持ち(セレブ)がマスコミで大金持ちであることをこれみよがしに誇るシーンが多いが、それは、日本的な謙譲から言えば異端的なものである。ベン・シラの智恵を待つまでもなく、貧しい者に耳を傾け、謙遜に、おだやかに、が本来の日本的なものである。

わびさびは、持たないことを恥じず、持たないことをよしとするカルチャーだったのではないか。秀吉に利休が茅屋にわび茶を見せるというのは、そういうことではなかったか。

『一 子よ、貧しい者の生活の糧をだましとるな。懇願の眼差をじらすな。

二 飢えた魂を痛めつけるな。苦境にある人を苛ら立てるな。

三 苛立った心を余計に荒立てるな。乞い求める者に対する施しをひきのばすな。

四 窮乏を訴える人をはねつけるな。貧者に顔をそむけるな。

五 もの乞いする者から眼をそらすな。きみを呪う口実を彼に与えるな。

六 彼が恨みがましくきみを呪えば、彼を創造されたおかたは彼の訴えを聴き届けられるであろう。

七 氏子たちからは好かれるようにし、偉い人には低頭せよ。

八 貧しい者に耳を傾け、謙遜に、おだやかに返答せよ。

九 不法をされている者を不法を働く者の手から救い出せ。審くときにはびくびくするな

一〇 孤児には父代わり、その母親には夫がわりとなれ。
そうすれば、きみは至高者の子にひとしい者となり、彼はきみの母以上にきみを愛されるであろう。』
(聖書外典偽典 2/日本聖書学研究所/編 教文館P92から引用)
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