アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

万葉集の言霊

2015-04-25 06:22:21 | 古神道の手振り
◎言霊の助くる国ぞ ま幸(さき)くあり

万葉集には古代日本の通念としての言霊の基本的姿が現れている。

神代(かむよ)より言ひ伝(つて)来(く)らく そらみつ倭(やまと)の国は 皇神(すめかみ)のいつくしき国
言霊の幸はふ国と 語り継ぎ言ひ継がひけり 今の世の人もことごと 目の前に見たり知りたり(巻五 八九四)』

古代日本は、皇神が国土を斎き神威に満ち満ち、言霊が幸福にポジティブに活動している国であるというのが社会常識だったわけだ。

『葦原の 瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国 然れども 言挙げぞ我がする 言幸く(ことさきく) ま福(さき)くませと つつみなく 幸(さき)くいまさば 荒磯波(ありそなみ) ありても見むと百重波(ももえなみ) 千重波(ちへなみ)にしき               言挙げす我は 言挙げす我は』
(巻十三 三二五三)

日本はもともと思いを口に出さず秘める文化。この歌は思いが心中にあるうちは、思いは個人的無意識以下の死の世界である大海にたゆたうが、口に出した瞬間にその思念は生の世界に飛び出して、生の世界から世界に影響しようと活動を始める。

古来人間のパフォーマンスは身口意で、ボディ、ワード、センスとなり、「口」つまり言霊は独立した行動回路であった。
この文は知人との別れに際し、旅から無事に帰ってきたらまたお会いしたいという感情が言葉になるのをせきあえないというもの。

日本はかくのごとく察する文化だが、スマホを見続けて周囲に気を配らないようでは、察するどころの話ではなく、倭国の中枢首相官邸の屋根のドローンがいつ着陸したかもわからないというのは、シンクロした現象であり、別々に起こったわけではない。

アメリカもロシアも中国も日本との友好の旗を掲げながら日本の富を狙っているのは昔から変わらないが(外交はきれいごとではないから)、その悪意への無防備ぶりは昨今目に余る。

『磯城島の(しきしまの) 大和の国は 言霊の助くる国ぞ ま幸くありこそ』
(反歌 三二五四)

地獄的意識の人が多くなった現代では、日本にいる限り言霊がサポートしてくれて、ハッピーになると単純に思い込むことなどできない。その証拠に不滅の神洲日本はアメリカとの戦争に敗れてしまって、その後の70年は、食べるものこそ食べているが、内実は腑抜けのように暮らしているのではないだろうか。

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