アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

サン・ジェルマンの不思議な液体

2012-09-27 06:03:42 | 超能力・霊能力
◎毒死者を蘇生させる

サン-ジェルマンの不思議な液体は毒死者をさえ蘇らせた。ヴェネヴァン- ロオド子爵とエレーヌ・ド・バロワの結婚式の前日、突然エレーヌが誘拐されて鹿の園に拉致されるという事件が起った。

色好みのルイ十五世がまず処女の毒見をしようという趣向である。エレーヌは書面で、花婿以外の男に抱かれるくらいなら死んだ方がましだ、と王に答えた。王は折返し一人の貴族に、絶対に乱暴はしない旨の回答を届けさせたが、時すでに遅く、彼女はいまし方毒を嚥んだところだった。

幸いにもこのときサン-ジェルマンが宮廷に居合わせていた。ポムパドゥール夫人が招き寄せると、彼はクリスタル・グラスと緑色の液体入りのフラスコを手にしてあらわれ、瀕死の花嫁のベッドに近づいて、まず彼女のまわりの虚空に魔法の輸を描き、それからグラスのなかに六、七滴の秘薬を垂らして飲ませた。

娘は秘薬を飲むやいなや、一瞬、前にもまして顔面蒼白となった。「死んだ」、と傍らでながめていた人びとが一斉に叫んだ。すると魔術師は快心の笑みを浮かべてこう答えたという。

「いや、彼女は助かったのです。二、三時間もすれば昏睡状態から醒めて、愚かな行為を阻んでくれたわれわれに感謝することでしょう」』
(薔薇十字の魔法/種村季弘/青土社P136から引用)

ルイ15世の時代だから18世紀。江戸時代。心霊主義以前の時代だけど、こうした神の奇跡をことさらに見せるのは、その周辺に集まった人々に対して神威を確信させるという効果があったに相違ない。

ここは、何のためにこれを見せたかというのが主たる意図なのだと思う。邪心とか、自分の功利とか名誉とかそういうものを実現させるために用いないというところがミソ。そういう場面に出くわすのは、人として、とても稀なことだと思う。


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