アヴァンギャルド精神世界

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幻身の正体

2008-04-27 06:31:38 | クンダリーニ・ヨーガ
◎メンタル体の特徴

チベット密教でいう幻身とは、コーザル体か、メンタル体かという疑問が有る。

シリーズ密教2の『チベット密教(春秋社)第4章幻身(平岡宏一)』によれば、幻身には12のたとえがあるという(「」内のキーワードがたとえにあたる)。智金剛集タントラに曰く、

1.微細な風(ルン)と心(意識のことだろう)だけでできた智慧の身体なので「幻」のようだ。
2.「水月」のように、どこで助けを求めてもすぐに現れる。
3.火や武器で焼いたり壊したりできないから「影」のようだ。

4.瞬時に揺れるので「陽炎」のようだ。
5.「夢の身体」(アストラル体か)のように体外離脱する。
6.幻身は肉体とは別で、「こだま」のようだ。

7.幻身が成就すると「乾闥婆(妖精)の城」が瞬時にできあがるように、マンダラが瞬時にできあがる。
8.幻身を成就すると一度に32尊を成就し、また32尊は一瞬にして1尊となることができるので「魔術」のようだ。
9.幻身は5色であり、「虹」のようだ。

10.幻身は、肉体内で成就するのと体外離脱するのが同時である様子は、「稲妻」が雲の中でできるのと同時に外に発光する様と似る。
11.水中から「水泡」が現れるように、空なる本性から幻身は忽然と現れる。
12.「鏡の鏡像」のように身体を映すと一瞬にして全体が映るように、一瞬にして幻身全体が成就する。

これらの比喩をみると、コーザル体では、うつろいゆく現象世界の空間をあちこち活動して回るとも思えないので、窮極の7つの属性を備えながら、娑婆世界に出現するものとしては、メンタル体と見るのが適当であるように思う。
                                        
ところで大日経の十縁生句段には、これとよく似た十縁生句というのがあって(12でなくて10)、幻、陽炎、夢、影、乾闥婆城(蜃気楼)、響、水月、浮泡、虚空華、旋火輪の十を言い、一般的には、実態のない仮のものを現すたとえとして用いられている(旋火輪は闇の中で火をぐるぐる回すと残像で円に見えることを謂うそうだ)そうなので、由来はともかく、とりあえず別の意味で用いられているのだろう。


    1日1善。1日1クリ。

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