アヴァンギャルド精神世界

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。そこに次の時代が・・・。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

運命は変えられる

2018-02-10 03:35:07 | 占星術  (冥想法6)
◎四柱推命の奥義書、滴天髄

四柱推命に滴天髄という奥義書があり、若い時に一生懸命読んだことがある。

最後まで納得できなかったのは、高級官僚が最高の運命体現者であり、百姓や商工業者は一生うだつのあがらないままであるという極太の基本線があったことである。

儒教により君臣の序列、上下の差別はきちんと守りましょうというのは主張としてわかるが、職業は自ずと最初から貴賤があり、その職業に応じて人生にも最後まで貴賤がある。これは、古代インドの富者と貧者の人生が生まれつきで分かれているのと全く変わらない。

中国には科挙があり、その制度で平等を担保しているというのはわかるが、日本は科挙を取り入れることはなかった

さてそういう世界観のなかで、四柱推命が練られていったが、結局その世界観は、万人が出世、巨富を目指す社会的成功を優先的に希求する時代において通用する理屈であると知った。

万人が悟りを目指そうというこの時代には、四柱推命の滴天髄は人生の半分の側面しか表していない半端なものである。ホロスコープでいえば第7室から第12室までしかカバーしていない代物だったのである。

運命改善、運命は変えられると唱える人がいたら、その人は、人生の全部を変えることを言っているのか、半分を変えることを言っているのか考える必要がある。

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古代ローマの占星術全盛

2017-05-31 05:40:40 | 占星術  (冥想法6)
◎西洋占星術の評価

古代ローマは、占星術全盛の時代だった。

ドミチアヌス帝(在位 81~96年)は、幼少の頃から占星術師により暗殺されることを予言されていた。即位すると暗殺への恐怖からご乱行、有力者の処刑,財産没収、キリスト教徒の弾圧を繰り返したが、最後は占星術の予告どおり風呂場で側近の放った刺客に暗殺された。

セプティミウス・セウェルス帝(在位:193~211年)は、自分でも占星術をよくし、腕前は玄人はだしと言われていた。
最初の妻を喪った後、後妻には天宮図が帝王天宮図という吉相で帝王の妻になると予言されたユリア・ドムナをシリアから迎えたが、情夫に入れあげた。彼は占星術どおり帝王にはなったが、それですべてではなかった。

ディオクレティアヌス帝(284~305年)は、を殺せば皇帝になるという予言を受けアベル(ラテン語で猪の意)という名の近衛大将を殺害し、帝位に就いた。しかし晩年、彼は、牡羊の腸卜が恐るべき凶相を示したのだが、それは参列したあるキリスト教徒の兵士の呪いが原因として、これをきっかけにキリスト教徒大迫害を命じた。

これだけ占星術に社会全体が振り回されると占星術の限界は自ずと見えてくる。コンスタンス1世(323年頃~350年)の御代には占星術禁止令が出された。

西洋占星術には、確かに失われた技法はあるが、一度社会全体で占星術万能であった極盛の時代を経て、その用い方は既に当時において定まったのではないかと思う。
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ノストラダムスの予言手法

2016-10-03 05:33:20 | 占星術  (冥想法6)
◎秘められた占星術の本質

ノストラダムスは、占星術師として有名なので、占星術でもって百詩篇を仕上げたのだと思われがちなのだが、実はそうではないようだ。

ノストラダムスは、妻子を養うために占星術をメインの生業とはしていたのであるが、誰に対してでもホロスコープを立てられる時間があったわけではない。また彼は医師として教育訓練を受けた人物でもあった。

1548年頃ノストラダムスは、ジェノバ地方に旅に出た。道すがら彼は一人の若いフランシスコ会修道士とすれ違った。ノストラダムスは彼の前に思わずひざまずいて、「あなたはやがて教皇様になられるお方です。」と語りかけた。果たして、これから37年後の1585年この修道士は教皇となった。

道ですれちがった人物なので、ホロスコープを作成するいとまもなく、ノストラダムスは、何かを感じていたのだ。

まさに孤独より立ちのぼるか細い炎(百詩篇第一巻の最初の詩)という霊感が、その予言を可能としていたのだと思う。

現代人は手元にあるあらゆる事物からこの世全体の行く末を感得できるというが、ノストラダムスは16世紀の人物ながらそういう芸当ができる人物であったようだ。要するに平素はホロスコープをよりどころに霊感を輝かしていたが、ときによりホロスコープなしでもいける人だったわけだ。

紀元7千年紀とは、完成の時代のことなので、現代のこと。
現代までのことをホロスコープで重大な節目の時期について星の並びを探り当てホロスコープを出し、それを百の詩に落とし込むというような手の込んだことを彼はやらなかったのだろうと思う。

ノストラダムスの百詩篇では、「神が傍らに座しながら」ある深いトランス状態にあって幻視したことを自動筆記したのではないかと思われる。フランス版お筆先みたいな感じ。出口ナオ風ではある。

こうしたノストラダムスの予言手法に占星術の本質が秘められていると思う。
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毛沢東と風水、占星術

2015-08-28 05:36:02 | 占星術  (冥想法6)
◎白蛇を得て青蛇は取り逃がす

唯物論には道徳も信義もないので、利害が行動規範となる。よって共産主義政権では、権力闘争とは利害対立の調整がメインとなる。
そうした社会では、自分が最もメリットを得るための技術とは共産党幹部に成り上がるために、賄賂を贈り、女を送り、思想を整えることだろうが、それ以外の技術もある。

それが風水であり、占星術。

中国の伝説的国家主席の毛沢東は湖南省の湘潭県に先祖代々の墓所があるが、彼の先祖毛仁山は風水師であった。毛仁山は風水の師匠の文鳳鳴から、羅漢晒肝(羅漢が肝を晒している)という吉相の地形があることを聞き、師匠の許しを得ないまま、祖先の遺体をこの地に埋葬した。その時、そこには青蛇と白蛇が巣くっており、白蛇はたたき殺したが、青蛇は取り逃がしたという。

毛沢東の祖先が風水師だったことや、中国共産党幹部が占星術を使って盛んに将来を占っていたのは有名だそうだ。
(以上 参考実用正統風水百科/鮑黎明/PHPのP272-273)

毛仁山は、手順を侵したので、聖俗すべてを得ることはなかったのだろう。唯物主義はもともと白蛇使いなのだと思う。
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OSHOの語る占星術の本質

2013-10-28 03:56:37 | 占星術  (冥想法6)
◎天意・神意から

OSHOの語る占星術の本質とは、こんな感じ。

占星術はかつては完璧かつ膨大な科学であり、いまそのほとんどのノウハウは失われてしまった。崩れ落ちた城砦から全盛期の威容を想像するのが困難であるように、往時の占星術の全容を知ることは困難である。

占星術は三つの部分から成る。
第一の部分は本質であり、変えられないもので、最も理解しがたい部分。
第二の部分は中間層であって、その層の中は望むように何でも変えられる部分であり、準本質的な部分である。ただしやり方を知らなければ何も変えられない。
第三の部分は、最も外側の部分であり、誰もが非常に興味を持っている部分だが、非本質的な事柄である。

占星術は未来に関する学問だが、未来を知るためには過去を知る必要がある。過去とは、肉体上の刻印や、生誕時の星の位置であり、母親が受胎した時の星の位置である。

過去のすべてに気づけば未来に気づくことができる。過去の記憶の痕跡を開ける技術と手法がある。これは思い出すのでなく、追体験する手法だ。未来と過去は一体となってつながっている。過去の自分は未来の自分とつながっている。

また全宇宙は一つの体であり、何物も単独なものはなく、すべてが結びついている。

これが、OSHOバグワンの見る占星術の全容(参考:隠された神秘/和尚/市民出版社)。


占星術の第一の部分とは本質であり、天意・神意のことであると思う。
占星術の第二の部分を操作する技術こそがクンダリーニ・ヨーガでしょう。

「全宇宙は一つの体であり、何物も単独なものはなく、すべてが結びついている」とは、アートマン=有のことであり、人間が死ねば必ず戻って行くところのものである。アートマン=有であるからには、そこには過去も未来も含まれている。

過去を思い出すのではなく、過去を追体験する技術とは個人の過去世記憶をたどるのではなく、アートマンに直接アクセスして過去の記憶を追体験するのだろうから、アートマンへのアクセスが自在にできることが要件であると思われる。

よって占星術の全容を議論するに足る資格というのは、死の世界を知り、神たるアートマンを最低でも見た事(見神・見仏)のある人物であり、見神・見仏が最低条件となっているからには、神意・天意を承知していることが、必須資格となっているのは、当然と思われる。

今のデパートなどで商売している占星術者の見神・見仏体験の比率はどうなんだろう。


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プトレマイオスの天体の見方

2013-06-29 06:54:16 | 占星術  (冥想法6)
◎時を選ぶ技術

プトレマイオスの占星術書テトラビブロスから。プトレマイオスは専ら外的事象の占断に占星術を用いていたように見えるが、天体は地上のものに、ある影響を与えると言うのが基本的な視点である。

『そこから、すでに複合されているものが、何らかの仕方で、天体の影響を受けるだけでなく、種子の発芽や結実もその時の天空に相応した性質にしたがって成形されるはずだと結論できることに、誰も異存はあるまい。

(中略)

個々の人間に関しても、その生誕時の[天空の] 状況から、彼の身体はこれこれしかじかであり、彼の魂はこれこれしかじかであるというように、その気質の一般的特徴を察知できないはずがあろうか。

また、ある状況はこれこれしかじかの気質に適合し、繁栄をもたらす可能性があるが、他の状況はそんなに適合せず、危害をもたらすという事実を利用して、その時々の出来事についても予言できないはずがあろうか。』
(古代占星術/T.バートン/法政大学出版局P100-101から引用)

さて、アヴィラのテレサの言うように奇蹟には時を選ぶタイプのものと時を選ばないタイプのものがある。クンダリーニ・ヨーギは時を選ぶのだが、占星術はその伝でいけばクンダリーニ・ヨーガのパーツの一部分である。

時には質の違いがある。それを利用して、中国の禅者ホウ居士は、時を選んで坐脱し、日本中世の虚空蔵求聞持法修行者は、満行に時を選んだ。

そして私たちは生まれてくる子宮を自らセレクトし、生まれてくる時刻を自らセットして誕生してきたわけだ。

クンダリーニ・ヨーギ本山博は、過去記憶は退行催眠で誕生時まで遡れるみたいなニュアンスのことを言っているが、誕生とは肉体の記憶だから脳にその記憶が残っているというのは理屈ではある。

個人のホロスコープでは誕生時の天体図を用いる。人間は七つの身体。誕生時とは第一身体である肉体のものだが、この肉体を動かすパワーは、肉体よりは、エーテル体が強く、アストラル体は更に強い、メンタル体はもっと強い。

つまり誕生時ホロスコープは、サトル・ボディと肉体の境目に位置するからいわば脳みたいなものである。脳はアストラル体の感情も反映し、メンタル体の想念も反映し、肉体の状態も受け付ける。

天体の位置を選ぶということが時を選ぶということ。天体の位置を選ぶということはメンタル体の影響を選ぶということ。そういうことを意図的に出来る人間とは、単に英語の占星術技術書が読める人間とかいうことではなく、メンタル体チャクラを自在に使えるぐらいの人間だろうから、熟達のクンダリーニ・ヨーギだけがそれを成しえると思う。


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プロティノスの見た星の影響

2013-06-19 05:47:45 | 占星術  (冥想法6)
◎星の影響が地上においてある混合物になる

古代ローマのクンダリーニ・ヨーギにして哲人プロティノス占星術にまつわる星の影響について。

プロティノスの神秘主義的な部分は、ルネサンスに至ってネオプラトニズムとして再興したが、いわゆるクンダリーニ・ヨーガの精華が、きちんと伝わったかどうかは怪しい部分もある。

本山博が、肉体由来の意識を内から来る意識とし、それ以外の肉体外からの意識を外から来る意識と見ているように、プロティノスもそうした肉体からくるものと、肉体の外から来るものを峻別した上で星の影響を考えている。肉体の外とはアストラル体以上の宇宙を言う。

星の影響とは、第一義的には肉体外から来るものなのであるが、次のような特性を彼は指摘する。

『しかもまた、(星々から)出て来るものは、(地上で)ひとつに合するのであって、生まれるものはそれぞれが、この混合物から何かを取り込んで、その結果、すでに何かであるものが、さらに何らかの(ある性質の)
ものとなるのである。

というのは、星から来るものは、(たとえば)馬を作るのではなくて、馬に何か(ある性質)を与えるのである。

なぜなら、馬は馬から、人は人から生まれるのだから。太陽はこの形成に協力するだけであり、人は人の原理から生まれるのである。

しかし、外からの影響も、時に害あるいは益を与える。というのは、なるほど人はその父親に似ているけれど
も、しばしば(父親よりも)すぐれていたり、時には劣った者となる。が、いずれにせよ、外的事情が(生きものを)その基本的な枠からはみ出させることはない。

ただし時にはまた、自然(本性) の代りに素材が優勢となって、その結果、形相が打ち負かされ、不完全なものが生まれることもある。』
(プロティノス全集第一巻(エネアデス)/プロティノス/中央公論社P416-417から引用 )

それにしても
『(星々から)出て来るものは、(地上で)ひとつに合して混合物になる』と言っているが、何のことだろう。単に星の影響が、具体化する段階であるエネルギーの集合体になるということだろうか。


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プトレマイオスの12室

2013-06-16 06:11:31 | 占星術  (冥想法6)
◎メンタル体以下のチャクラの照応

日本では沢山の占星術関連書が出版されているにもかかわらず、古典中の古典たるプトレマイオスのテトラビブロスが和訳されていないのは遺憾である。

そこでプトレマイオスの12室。
第一室 ホロスコープ
第二室 冥府(ハデス)の門
第三室 女神
第四室 天底
第五室 幸運
第六室 不運
第七室 西天
第八室 死の始まり
第九室 不運
第十室 天頂
第十一室善魔
第十二室悪魔
(出所:世界の占星術とオカルティストたち 山内雅夫P36)

これだけでは、何のことやらわからない。ただ死の世界への言及が多いので、クンダリーニ・ヨーガ的世界観ではある。
善魔、女神、幸運など、という言葉からすれば、恒星というメンタル体レベルから来るもの、そしてアストラル体レベルでの影響=かそけきパワーを概括するとこのようなハウスの意味となるのだろうと思う。

現象を形成するエネルギーは、本山博のいうようにメンタル体レベルで強大であり、アストラル体レベルでは更に弱く、肉体レベルでは更に微弱となる。

一方ヘルメスの古占星術文書によれば(出所:西洋占星術の歴史/tester/恒星社厚生閣P34)、もともとは、天球図は4分割されていて、アセンダントから天頂まで(10~12室)までが男性で青年期、天頂からデセンダント(9~7室)までが女性で壮年期、デセンダントから天底までが男性で老年期(4~6室)、天底からアセンダントまでが女性で晩年と死(1~3室)。

この発想は、太陽や恒星などの一日の運行からくるものだろう。
要するにこの4区分を前提にしなければ、プトレマイオスの12室の意味は、判然としないと思う。

ヘルメスの古占星術文書によれば、占断をこの4区分でやっていたそうだ。最初は天宮は4区分であって、時代が下がってこれを各2分割して8室になり、12室になったようだ。
これより黄道12星座のゾディアックと12室は別個のものであることがわかる。

それにしても天球をどのレベルで見るかということについて言えば、メンタル体にそれぞれチャクラがあり、アストラル体にそれぞれチャクラがあり、エーテル体にそれぞれチャクラがあるということを前提にすれば、恒星はいずれかのボディに照応するもので、古代7惑星は7チャクラに照応するに決まっている。

そこで占星術の基本はメンタル体以下のチャクラの照応というベースで考えていくべきなのだろうと思う。つまり7惑星と現れたメンタル体以下のチャクラの陰陽強弱の影響が、各ボディたる4室や12室のレベルで現れるものというようなところだろうか。

つまりまず占星術者とは、クンダリーニ・ヨーギであり、クンダリーニ・ヨーギが、その冥想の中で起きたこと、起こりそうなことを天球の事象で再確認するという作法が根底にあったように思う。


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失われた占星術の技法-4

2011-11-19 03:38:37 | 占星術  (冥想法6)
◎あるべき占星術の姿

これまでの失われた占星術の技法を見ると、天文学の発達や天体望遠鏡の機能向上とは裏腹に古来のテクニックを喪失し、片輪走行みたいになっている占星術の現代の姿がイメージできる。
いまや占星術は、現実の天球図とは異なる仮想の出生天球図でイメージされた人物像でもって占断を下すという、高度にインスピレーションを要する技になっているようだ。

ストーンヘンジやピラミッドが占星術のステーションだったという気は毛頭ないが、もともとあった占星術の姿はこのようなものだったと思う。

1.毎日肉眼や機器で惑星および主要な恒星の位置を観測、確認する。
2.恒星の位置に合わせた、黄道星座つまりサイデリアル黄道帯を使用する。
3.公的生活、外的生活は上半球(7~12室)、内面活動は、下半球(1~6室)だが、内面活動の見方については、冥想修行の可能性を見ることをメインとしてホロスコープを用いる。
4.惑星の動きだけでなく、一等星など恒星の影響についても解釈を加える。
5.占星術師は少なくとも悟っていること。占者が、何が善で何が悪かわからなければ、占断以前ではある。

こうしたものであれば、占者の高度なインスピレーションでもってホロスコープのずれを補正するみたいな負担は最小限にできるのではないか。

そうは言っても、ホロスコープでのんびり「その人にあった生き方、ライフスタイル」なんかをアドバイスすることで何とかなる時代は終わった。いまやその人が正しく生きているかどうかそのものが問われている時代となってしまった。


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悟りとは何か
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失われた占星術の技法-3

2011-11-14 08:40:14 | 占星術  (冥想法6)
◎360度のシンボル

360度それぞれの度数に意味があるというのは面白いが、それについてはサビアンが有名になりすぎたが、サビアンのような心霊的なものが唯一ではない。サビアンも審神しなくては真偽の程は知れないのである。

さて各度数のシンボルはいくつかあって、テーバイの暦、16世紀の占星術師アンゲラスのアンゲラス度、スコットランドのウェームズの度のシンボルなど様々なものが古来よりあった由。

『度のシンボル{Degree Symbol}
獣帯の度による区分。度のシンボルの体系では、獣帯の各々の度には特別な意味があると想定される。その意味は割り当てられたシンボルによって表わされる。

そのような体系は数多くあるが、おそらくテーバイの暦、あるいは16世紀の占星術師ヨハネス・アンゲラスによって記されたいわゆるアンゲラス度のような、恒星の解釈にもとづいている。

ヘレニズムの占星術は、獣帯のそれぞれの度が特定の惑星に割当てられる体系モノモイラを使用した。スコットランドの占星術師ウェームズは、仮想惑星の意味も含め、度のシンボル体系を構築した。

度のシンボルの体系は、ほかに心霊的な方法により考案されたものもある。マーク・エドマンド・ジョーンズにより最初に「サビアン・シンボルズ」(Sabian Symbols) として出出版され、後にディーン・ルディアの有名な著作『占星術のマンダラ』(<An Astrological Mandara) で再解釈されたサビアン・シンボルは、今日ではもっともポピュラーな度のシンボル体系である。』
((図説 星の象徴事典/キム・ファーネル編著/東洋書林P170から引用))

もともと占星術には重要な意味を持つ特定の度が存在していた。
例えばサーペンティスと言われるさそり座の19度は、その一つで悲劇と不幸を意味する呪われた度である。太陽がここに来るのは毎年11月11日頃で、時々何か起こると騒がれることがある。

またチャートの支配性または月がその度にあると弱体化する位置がある。これはアジメーン(azimene)とよばれ、牡羊座の0度、牡羊座の6度から10度、双子座の0度、蟹座の9度から15度、獅子座の18、27、28度、乙女座の0度、天秤座の0度、さそり座の19、28度、射手座の1,7,8,18,19度、山羊座の2度から29度、みずがめ座の18,19度、うお座0度である。

また<a href="http://blog.goo.ne.jp/naitoukonan/e/bcc122032fdd34e33f3fb99138144828">殺人星アナレタは各星座の29度。

更にクリティカル・ディグリーと呼ばれる28宿宿曜のカスプ。これは、今では用途は不明となったが、非常に重要なものとされていた。

このようにサビアンに依らなくとも、古典占星術にも度数の意味を充てるネタは存在しており、おまけにこれら古典系の解釈が現代ではほとんど用いられないのも、失われた技法であると考えられる。


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失われた占星術の技法-2

2011-11-13 07:58:05 | 占星術  (冥想法6)
◎黄道12星座の区分法

西洋占星術には、実際の恒星・星座の位置を基準に黄道12星座を区分するものがある。これにおいては、歳差の2万5千8百年たっても星座の区分は不変であり、各恒星からの影響をきちんと反映できる。これは、西洋では、サイデリアル占星術(sidereal)と呼ばれ、世間ではマイナーなものである。

これに対して、毎度毎年移動する天球上の春分点を牡羊座の0度の基準にして黄道12星座(獣帯)を区分するやりかたがある。天球上の春分点は72年に1度ずつ移動して行き、25800年で1周する。この移動春分点を用いるのはトロピカル占星術と呼ばれ、今や西洋占星術、ホロスコープと言えば、トロピカル占星術のことである。

ところが、歳差運動の影響で、サイデリアル占星術の12星座とトロピカル占星術の12星座は既に23度ほどずれている。23度×72年=1656年だから、西洋では4世紀頃この手法の分離が起こったことになる。

サイデアリアル占星術は、より精確であって東洋で主に用いられるというものの、インド占星術は別として、四柱推命や紫薇斗数では確かに固定した星座を使うので、この点はトロピカル占星術にまさる。ところが用いる惑星は、紫薇斗数の太陰みたいに実在しない惑星を用いたり、惑星の運行は端数切捨てでひどく大ざっぱで、何百年も使うことでその惑星運行そのものの信憑性が疑われるような代物といえないことはない。

一方トロピカル占星術の方は23度もずれてしまっては、諸恒星の影響を正確に反映しているとは言い難い。惑星はふたご座にあると言っても実際その惑星はおうし座にあるということが、平気で起きているのだ。

ルネッサンス以前の天体望遠鏡がちゃんとしていなかった時代の占星術師たちは、毎夜肉眼で惑星のみならず、恒星の位置も見ていた。トロピカルでは、恒星と惑星の会合は無視してかかっているが、ルネッサンス以前は、それをきちんと評価していた。これも失われた占星術の技法のひとつと言えよう。

コンピューター計算で恒星、惑星の位置を見ることですら、実際と計算のずれはあるものだろうから、本来は、自分の目で夜空を見るのが基本動作であるはずだと思う。

サビアンと言って、360度の一度一度に意味を振ったものがあるが、その意味は1925年に透視によって得られた由。その透視の正統性はさておくとしても、その意味ですら歳差によって72年以上経過したのであるから、既に1度ずれになっているのだろうと思う。


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失われた占星術の技法-1

2011-11-12 08:16:36 | 占星術  (冥想法6)
◎アナレタ(殺人星) Anaretaなど

占星術でもって真剣に自分の運命を問うならば、まず寿命を知りたいと思うものだ。次に今生で永遠の命に出会えるかどうか、つまり悟りを開けるかどうか。この2点について最近の占星術は古いノウハウを喪失したためか、世相がそうなってしまったためか関心が薄い。世相とは闇を徹底して避けるアポロン型文明の特徴のことである。

そうしたポイントについて、昔はしっかりと対処していただろうと思われる形跡がある。それが最近の占星術では使われなくなったノウハウ群である。

たとえば寿命関連。
『アナレタ(殺人星) Anareta
死を意味する惑星。ギリシア語の「破壊者」に由来し、出生図でどのような死を迎えるかを示す。
肉体的な死に関わり、チャート上にはひとつしかない。
さまざまな計算方法があるが、ふつうは出生図でもディレクションでも、ヒュレグと不利なアスペクトをなす惑星である。
サインの29度がアナレタの度といわれている。』
(図説 星の象徴事典/キム・ファーネル編著/東洋書林P013から引用)

『ヒュレグ(寿命星)Hyleg
寿命を決定するのにもちいられた。「命を与える者」という意味で、寿命に影響する位置にある惑星のことをいう。五つの伝統的なヒュレグは、太陽、月、アセンダント、中天、そして幸運の座である。

もちいるべきヒュレグは品位の高さによって選ばれる。誕生直前の新月あるいは満月をもちいる占星術師もいる。昼の出生には太陽が、そして夜の出生には月がもっともふつうにもちいられる』
(上掲書P193から引用)

『アルココーデンAlcocoden/Alchochoden
寿命を決める惑星。「年を与える者」という意味で、人の寿命を表わす。中世の占星術で広くもちいられた。ふつうヒュレグ(寿命を決める位置、あるいはその位置にある惑星)の度のアルムーテン(感化力の一番強い惑星) である。現代の占星術では死亡日を予言することはあまりないので、使われることはまれである。』
(上掲書P19から引用)

これらあのノウハウが使われなくなったのは、ひとつには最近の占星術者の技量が落ちたということではなく、人間の進化の結果、ホロスコープに問うまでもなく、自分の運命も、自分の限界も、自分のなすべきことも、自分の日々犯している罪深さも、皆内心は知っているということもあるように思う。

天津金木や、筮竹やホロスコープを用いずとも、守護神に問わずとも、前兆は我が七つの身体が承知しているという側面もあるのだと思う。


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アメリカの占星術古伝-4

2011-10-10 08:10:45 | 占星術  (冥想法6)
◎犬星(ドッグ・スター)=シリウス

古代エジプト人は、シリウスを、頭人身の神や、アヌビスの使いであるジャッカルとして崇拝した。加えてエジプトの神殿の多くはシリウスの見える方位に合わせて建てられた。

シリウスは、歳差の関係でゾディアック上を72年に1度程度動くが、最近では蟹座の14度ぐらいにある。『風水都市ワシントンDC/D.オーヴァソン/飛鳥新社』によれば、フィラデルフィアで独立宣言が採択された1776年7月4日には、太陽はシリウスと同じ位置にあった。

アヌビスは、犬頭の神であり、シリウスのことであるが、イシスの番犬という位置づけである。アヌビスは、死者を冥界の王の審判の前に連れていく霊魂の送り手役でもある。霊魂の送り手というのは、使者の側からすれば、「お迎え」の2、3人の一人ということになる。

アヌビスは、後に古代ローマ、古代ギリシアでは、メルクリウスに変化したが、役割は基本的に変わっていない。アヌビスは、科学・商業・盗人・旅人、医術の神である。

結局、シリウスの意味ということでは、地母神イシスの恩恵を充分に発揮させるため、シリウスのシンボリズムをも不足なく配したということになる。

ワシントンDCの風水全体でいえば、キリスト教由来のシンボリズムでなく、五弁花などの古代エジプト起源のシンボリズムを多用しつつ、地母神イシスである処女宮の影響力を無意識にあるいは霊界レベルで高めようとする意図を建築装飾、街路、彫刻などにふんだんにばらまいたという印象がある。

ワシントンDC全体に乙女座の祈りがあふれている。その祈りの方向は、聖音オームの念唱のように、個からニルヴァーナの方向に流れている。その風水はアメリカだけが繁栄しようなどというケチなものではないように思う。

9.11の同時多発テロでは、太陽の位置は乙女座の18度であって、乙女座の23度という急所ははずしている。急所をはずしたことが事件の企画者から見て意図的かどうかはわからないが、それは致命的ではなかった。


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アメリカの占星術古伝-3

2011-10-09 08:13:20 | 占星術  (冥想法6)
◎ワシントン記念塔

アメリカの象徴の一つ、ワシントン記念塔(高さ169メートル)は、2011年8月に起きたマグニチュード(M)5.8の地震で損傷を受けたことが判明したため、閉鎖されている。これはアメリカの中枢にひびが入ったということ。連邦議会議事堂(レグルス)と大統領官邸(アークトゥルス)とワシントン記念塔(スピカ)の一等星によって成るワシントン大三角形の一角が毀損したのだ。スピカは乙女座であり、三つのうちでは、これぞ本体なのだが。

ワシントン記念塔も1848年7月4日の月が乙女座(25度)の昇交点を通過する日に定礎式を行った。アメリカでは、執拗に乙女座の23度付近を強調して使っている。

先端部分は13段ピラミッドであり、頂上にアルミの四角錐が載る。
12はゾディアック12宮であり、現象であり時間のある世界。一方アルミの四角錐は、聖であり、(三角だから)三位一体であり、時間のない世界である。そうすると13段目は何か。

古神道に天の浮橋というものがある。人間の立ち位置のことで、合気道の極意でもある。これをことさらに入れたのではないか。これが13段目のように思う。13段合わせて人間の姿であり、世界の姿であり、現象の展開である。
1ドル紙幣のピラミッドは13階段+ホルスの目で、構成はこれと同じ。

合衆国発足当時の州の数が13だったから13段などということはない。

ワシントンDCは、地の三角形と天の三角形を置く。ワシントン記念塔は、塔の上部の中空に置くピラミッドにより、天の三角形と地の三角形を結んでいる。これが「13」に照応する天の浮橋の位置であるように思う。

ワシントン記念塔の意味は深長である。




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アメリカの占星術古伝-2

2011-10-08 08:37:55 | 占星術  (冥想法6)
◎内なる世界の逆転

アメリカの連邦議会議事堂は、ドームを有しており、ワシントン市街の中心であることを意識していた。連邦議会議事堂の定礎式は、アメリカ独立18年目の1993年9月18日に行われた。乙女座23度がキーポイントとなっているアメリカで、この日の太陽の位置は、果たして乙女座の24度。ところが、この日天王星が、乙女座にからむ一等星大三角形の一角である獅子座のレグルスとぴったり重なっていた。

「風水都市ワシントンDC」において、D.オーヴァソンの解釈では、天王星は発見当初英国王ジョージ三世の星と呼ばれてきたが、この日の天宮図では、定礎式典の最中に、天王星とレグルスは西の空に沈み、その後もアメリカを示す太陽は西の空に残っていたので、英国は沈み、アメリカは残るだから、アメリカから見れば吉であるとしている。・・・・・・本当にそうだろうか。アメリカの地母神のシンボルの一角である「小さな王」レグルスが、突然の急襲(天王星)を受けることを表しているのではないか。

かに座のマークは、下なるものはある空間をはさんで上なるものを反映することを示す。かに座は、魂が肉体をまとう時に通る誕生の門である。石屋のシンボルの一つである、二つの円が縦に積まれ、その円をそれぞれ1本の経線が貫き、上方の円の経線の左下にQのマークがある(これを分至経線と呼ぶ)。このQが、人の誕生の門であり、かに座の位置であるとオーヴァソンは説明する。

上方の円はアートマンであり、下方の円は個我、石屋の分至経線は、縦に積まれた2つの球を貫いて、はみ出ており、この線はクンダリーニのエネルギー・コードであり、12宮ゾディアックのシンボルであることがわかる。


かに座が誕生の門なら、やぎ座は死の門(死の門は2つの円の上方だろう)。この発想は、3世紀の書物(ポルピュリオスの「ニンフの洞窟について」)にもあるという。蟹と言ってもズワイ蟹やタラバ蟹のイメージではなく、錬金術書ではしばしばザリガニイメージで登場することがある。

さて写真は、議事堂内の歴史の車。乙女座の女神が、12宮の天球に載った有翼車に乗って、世界のあらゆる出来事を記録している。永遠の第六身体の世界にある処女宮の女神も、世俗なる時間・歴史のこの世に出現するには、自分の内なる世界を逆転させないといけない。彼女の一歩踏みだした足がその逆転の寓意となる。

人が神と合一する時にはあらゆるものを捨てた逆立ちが必要だが、神が受肉する時も、同様の逆立ちが必要となる。

議事堂は、この彫刻で聖なるパワーの順流を促進している。



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