そんな本日の私

那覇&バンコク経由、ココロはいつも南向き!

12月22日その1 初*江の浦測候所にて平成最後の冬至光遥拝

2018-12-22 23:56:12 | 旅行

 

「冬至は一年の終点でありまた起点である。

この特別な一日は、巡り来る死と再生の

節目として世界各地の古代文明で

祀られてきた」と、小田原文化財団

設立者・杉本博司氏が語る冬至の日。

この特別な日に、江之浦測候所で開催

される「相模湾から昇る冬至光を遥拝

する会」の事を知って以来、参加したい!

と願い続けていました。その申し込みは

11月25日(日)~11月29日(木)の間

小田原文化財団公式ウェブサイトでのみ

受付けられ、抽選で当たらなければ

参加できません。当選したら、即

クレジット決済となり、キャンセルは

出来ません。というより、たとえば

行けなくなっても返金はありません。

そんなシビアな状況だったのに

今だから言えますが、実は応募の時

「なぜか外れる気はしませんでした」

我ながら、なんと不遜な態度。この

根拠のない自信はどこから来るの?と

自分でも不思議で、公言するとバチが

当たりそうだったので黙っていましたが

聞くところによると、なんとなんと

なんと7倍の倍率だったそうです。

ありがたや、ありがたや。

そしてそんな大事な日を、無事に

江の浦で、しかもダブルなおみで

迎えることが出来ました!

 

 

なおみさんに、起こしてもらって

バナナッツとお水で朝ご飯しながら

同時進行でお化粧・着替えもして

まだ暗いうちから、前泊していた

「江の浦テラス」さんを出ました。

 

  

早朝6時過ぎなので、東の水平線は

白み始めてもいい頃ですが

どんよりな空模様です。寒い!!

 

 

「でも、私達って、昨日すごくいいお風呂で

ステキなお月様見たし、晩ご飯も美味しかったし

すでに幸せよねぇ~」と言いつつ、蜜柑畑の中の

のぼり坂を、強気でガシガシ上ってゆきました。

 

 

泊まっていた「江の浦テラス」さんから

歩いてすぐの「江の浦測候所」です。

 入口の駐車場には、車で来る人や

根府川駅からのシャトルバスのための

駐車場があり、お揃いの法被がかっこいい

スタッフが待機。ジャンパーではなく

ハッピというところが実にイカシてます!

 

 

パソコンやスマホで何度も見ていた

 名月門(室町時代)の前を通り

海抜100m地点に立つ、長さ

100mの夏至光遥拝ギャラリー

を右手に見ながら待合棟へ。

 

 

 厳しい倍率を勝ち抜いた

幸運のチケットを握りしめ

受付へ。。。

 

 

いくつかの注意点と説明を聞き

敷地内を自由に散策。

 

 

少しずつ日の出の時刻が

近付いています。

 

 

この展望は

ギャラリー先端部から。

 

 

夏至の朝は、海から上る朝日が

この空間を数分で駆け抜けるそうです。

 

 

ギャラリー棟横の三角形の苔の庭

に据えられた、小松石。ここから北

に2キロほどの小松石丁場からのもの。

 

 

ギャラリー棟の壁は、大谷石の

自然剥離肌に覆われ、何枚もの

杉本博司氏撮影の海面の写真

が展示されていました。対面の

ガラス窓は支柱無し。37枚の

硝子板が自立しているとのこと。

 

 

様々な素材の使い方が、隅々

までいちいち素晴らしい。

 

 

円形劇場写しの入り口には

ベニスのグランドキャナルに

面した商館のファサードに

嵌め込まれていた、生命の樹

の、大理石レリーフが、扁額

として掲げられていました。

 

 

トイレまでも、まわりに馴染むデザイン

 

 

各所に置かれた留め石は

茶庭ではよく使われる

「これより立ち入り禁止」のサイン

 

 

京都 嵐山 渡月橋の

橋脚を支えていたという

室町時代の礎石。1062年

の補強工事の際に、川床

から発見されたそうです。

 

 

近隣産出の根府川石の

平滑面を生かした踏石を

地表からわずかに浮かせて

浮橋とし、のびやかで

おだやかな印象です。

冬至の軸線に沿って

設置された光学硝子舞台

では、小雨に濡れたガラス

表面の拭き掃除が粛々と

進められていました。

 

 

檜の懸造りの上に敷かれた

硝子の小口には冬至の陽光

が射し込むはずなのですが

本日あいにくのお天気です。

お掃除をしていたのは、声の

アーティスト・山崎阿弥さんと

音楽家・森重靖宗氏による

スペシャル・ライブのためでした。 

 

 

光学硝子舞台を囲むような

古代ローマ円形劇場写しの

観客席から拝見しました。

 阿弥さんは舞台と客席を

行き来したり、自由に動きながら

の声の表現は圧巻でした。

 

 

 前衛的とでも言うのでしょうか

いわゆるメロディーを奏でる

のとは違ったチェロの演奏と

囁きのようなさえずりのような

吐息のようなイルカ語のような

なんともいえない声の表現。

 

 

人の声、というよりは生き物

の鳴き声とかもしくは楽器に

近い気がしました。私も子供の時に

よくやってた、ゼンマイ仕掛けっぽい

音(?)も聞こえてきたり。

 

 

歌というより祈りのようで

雲をはらい、おてんと様の

お出ましを祈るかのようで

阿弥さんがアメノウズメノミコト

に見えてきたと思ったら

なんと雲の奥から光が射し

始め、上空に鳥が集まってきました。

 

 

本当に不思議な体感

 

 

 


12月22日その2 江の浦測候所~完結編

2018-12-22 23:55:07 | 旅行

 

 

日輪が、はっきりとあからさまに

見えたわけではありませんが

信じられないくらいの充足感でした。

見えなかったからこそ良かった

と言ったら言い過ぎでしょうか?

 

 

 

雲間からもれた、かすかな光が

この冬至光遥拝隧道にも

差し込んだに違いありません。

 

 

それは、きっと、対面の巨石

にも届いた事でしょう。

 

 

 

海に向かって突き出す

隧道は、外から見ると

こんなことになっています。

 

 

光学硝子舞台を支える、檜の

懸造りが美しく清々しい。

 

 

隧道の上部は見晴台です。

留め石の先へは自己責任で。

 

 

見えないものを心で受け取っている私。 

 

 

まさに曙色の空。

 

 

天使のはしごもかかりました!

死ぬときは、あんなお迎え

がくるといいな。

 

 

あいにくのお天気でしたが

悪いことばかりではありません。

 

 

濡れた石の美しさに気付かされたのは

雨が降ったおかげなのです。

 

 

と、ここで、お楽しみの

軽食の時間です。

 

 

この近くに移転オープンしたばかりの

「麦焼処 麦踏」さんのパンが4種。

 

 

コーヒーと、地元の「みかん本舗」さん

の大津みかんしぼりというジュースと

ゆずマーマレードを使った柚子湯もありましたよ。

 

 

パンは、ちびベーコンエピと小豆パン

をなおみさんとシェア。あったかい

柚子湯と一緒に美味しくいただきました。

パン屋さんもみかんのお店も人気なハズ!

このあと、ギャラリー棟で再びの

スペシャル・ライブ。

声のアーティスト・山崎阿弥さんと

音楽家・森重靖宗氏のパフォーマンス

は、戸外とはまた違った響きで

細胞レベルで染み通ってきました。

阿弥さんとは、おしゃべりもできて

写真までご一緒させていただきました!

 

 

 

待合棟に戻って

飲み物のおかわり。

どれも、とっても

美味しかったです!

 

 

 樹齢千年を越すという屋久杉

のテーブルがカッコイイ!

 

 

高野山の末寺、大観寺

にあった石の水鉢が支え

として生かされていました。

 

 

 さて、熊笹の縁取りが美しい

小道をたどって、お茶室の

方へと歩いてみます。可愛い

水鉢に紅葉が一葉浮いてます。

 

 

比叡山の地主神である日吉神社

の旧神宮寺跡にあった礎石に

水鉢の穴を穿ったものだそうで

明らかに火災による損傷が

見受けられます。それはなんと

織田信長の比叡山焼き討ちの際

に受けた傷跡だとのこと。この石は

兵庫県産出の龍山石で安土城の

石垣にも一部使われているそうです。

 

 

さらに進むと右手に石の塔が見えます。

大和の古社、石上神宮の神宮寺で

平安末期に鳥羽天皇により建立

された内山永久寺が、明治の廃仏毀釈

により破壊され、多くの明宝が散逸

し、この十三重塔も、近隣の豪族の家

に移されたものだそうです。そして奥に

見える門は、箱根宮ノ下にあった

名旅館「奈良屋」の別邸にあったものを

2001年の旅館廃業の際、箱根町

から寄贈されたのだそうです。この

旧奈良屋門をくぐると蹲がありました。

 

 

 

発見された時、ふたつに

割れていた、時代不詳

の明日香石。南北の刻印

があり、その通りの方角に

合わせて据えられているそうです。

 

 

茶室は、千利休作と伝えられる

「待庵」へのオマージュ。寸分違わず

写しながらも、この地にあった

蜜柑小屋の錆果てたトタン屋根

を外して再度茶室の屋根

として利用した、との事。降る雨

がトタンの屋根に響く音を聴く…

この茶室が「雨聴天」と命名

された由来はここにあるそうです。

茶室の中へ入ることはできません

でしたが、このことからも

やはり、今日の雨は、降るべくして

降ったとしか思えません。

 

 

 「日々是口実」(@▽@)!

 

 

躙口には、春分と秋分の

陽光が、日の出とともに

床に差し込むそうで、光学

硝子の沓脱石が光り輝く

様はいかばかりか、と

想像しただけでときめきます。

(ちょっと、滑りそうで怖くもあるけど)

 

 

茶室前には、古墳時代の

石造りの鳥居が力強く立っています。

このあと、新しく整備されたばかりの

竹林エリアに行こうとして、スタッフ

のおにいさんに「時間切れです」と

止められました。残念!!

 

 

それは「もう一度いらっしゃい」と

言われたに等しい、と得意の

「自分に都合のいい解釈」をして

名残惜しくも引き上げる事に。

 

 

ここ、江之浦測候所をはじめとした

小田原文化財団の設立者である

杉本博司氏によれば、人類が意識を

持ち得たきっかけは、日が昇り、季節

が巡る事を意識化し得たことであり

この「人の最も古い記憶」を現代人の

脳裏に蘇らせるために、この江之浦測候所

を構想したとのこと。なるほどそれで

ここは、単なる公園ではなく、美術館

や博物館でもなく「測候所」でなければ

ならなかったのだ、と腑に落ちました。

 

 

来た時には暗かった名月門

のあたりも、明るくなって

半割りの竹を、木賊のように

縦に並べた木賊張りの塀も

よく見る事が出来ました。

 

 

 

退去の時には門を閉じ、10時

からのお客様を迎える顔に。

 

 

 まゆみの実の下の帰り道、ダブルなおみ

は感動を反芻しながら「また来たい!」

「また、来ましょう!」「素晴らしい年越し

になった」「良い年が迎えられる!」と

次の夢への続きを話しながら帰りました。

 

 

 


12月22日その3 恍惚の帰り道

2018-12-22 23:43:58 | 旅行

 

江之浦測候所を後にして、歩いてすぐ

「江の浦テラス」さんへに戻ります。

「冬至光遥拝の会」でご一緒だった

というだけで、見知らぬ我々に「駅まで

乗りませんか?」とお声をかけて下さった

世田谷ナンバーのおしゃれマダム様

ありがとうございました!!

渋いクラシックなベンツを見送って

いい気分で遠回りしたら、冬枯れの

シックな紫陽花がおしゃれな

いい感じに苔むした階段があったり

 

 

我らが「江の浦テラス」さんが

見えたり。みかん畑の中の

オレンジ色の建物が、そうです。

 

 

電車が通ってるのがわかりますか?左奥の

山の上はヒルトン小田原リゾート&スパです。

 

 

更に進むと、時間切れで行けなかった

江之浦測候所の竹林エリアに

たどり着きました。もちろん、中には

入れませんが、雰囲気がわかって満足!

 

 

ゆるゆるお散歩しつつも興奮冷めやらず

かといって、ペコ値が急上昇な二人でした。

 

 


12月22日その5 江の浦、またね!

2018-12-22 23:21:21 | 旅行

 

「江の浦テラス」さんをチェックアウトの後

また根府川駅まで 送っていただきました。

 

 

ホームでアクティーを待っていたら

なんと、声のアーティスト・山崎阿弥さん

と、まさかの再会!またしても質問責め

にしてしまったにもかかわらず、とても丁寧に

お答え下さってありがとうございました!

ほんとにかわいい方!また

どこかで、会えるといいな。

 

 

 


12月22日その7 帰宅しました(^-^)b

2018-12-22 22:58:35 | 旅行

 

 

早めの便への変更が出来なかったので

結局、当初の予定通りの17時の飛行機

で、小雨の中、福岡へ戻ります。上空では

進行方向の彼方の空がうすら赤い。九州

方面はどうやら夕焼け空のようです。その

夕焼けを追いかけながら飛ぶ飛行機。

 

 

とうとうお日様に追いつけず

置いて行かれて美しい夜景

の中へと着陸しました。

 

 

マンション上空には

お月様がぽっかり。

 

 

急いで支度して、あとから

帰宅した夫としゃぶしゃぶ

の後、なおみさんからの

お土産開き(^-^)

 

 

ご自宅ご近所のパティスリー

こだわりの焼き菓子と、山椒ナッツ!

どっちも、とっても美味しい!夫も

気に入って二人で大喜びでした。

 

 

そしてこのプレゼントがナイス!

 

 

小さい絵本かな、と思ったら

 

 

開く!

 

 

お玄関のココにぴったり!

 

 

ホントのお月様もますます

いい感じ。今夜も月暈が

見えています。

 

 

柚子湯して、最高の

一日の締めくくりとしました。

 

 

 冬至の余韻はしばらく続きそうです。