松尾峠

高知県最後の街宿毛を抜けると、松尾峠に入ります。
この峠は昔、土佐と伊予を結ぶ重要なラインだったので一日に200人から多い時で300人通行したようです。

昔はこの山道は松並木だったのですが、今は一本もありません。
戦時中、軍用に全部切り倒され、根っこは油が取れるからと根まで抜かれました。
その後がそのまま残って山道には等間隔で穴が空いてます。
戦争の爪痕…ここを通るジェイスンたちはどう思うかな？
あ、立て札読めないか。つーか彼らカナダ人だったわ。
なんてバカな突っ込み入れながら一人歩いて行きました。

けんかして仲良くなることもあるよね。
戦後日本はアメリカときっても切れない仲になりました。
よく許したなぁと思います。
肉親を殺され国土を焼かれ、憎んでも憎み切れない相手を許したのね。

なかなか出来ないことだけど、許すことで自分が救われたと思います。
よく我慢したね。許したね…

当時の日本人に言ってるのか自分に言ってるのか、そんなことを考えつつ愛媛県に入りました。