はり灸 ながつづき

東急東横線・地下鉄グリーンライン日吉駅から徒歩4分 女性鍼灸師がいる隠れ家的な鍼灸院

びっくり

2017-09-17 15:53:08 | 鍼灸

 治療をしていると、主訴とは違うちょっとした症状が出てくることがあります。

患者さんは些細な事だし、まさかそれが鍼で治せるとも思いつかないせいか

治療が終わったあと雑談の中で、そういえばね・・・・とはじめてその症状をおっしゃることがあります。

この間も治療が終わって雑談をしている時に、

 「実はここ最近、右手の中指の動きが悪くて不便なのよ。ネットで調べてみたら典型的な ばね指 みたいなのよね~」

見ると確かに右手の中指が一度曲げるとスムーズに伸ばせない、ばね指の症状が出ています。

 

ばね指の治療の方法はいくつかあります。

その中で 陰陽交叉法 という方法をとってみました。

今回の場合、左の陽陵泉を選択します。

が、しかし、患者さんはすで着替えてストッキングを履いているので鍼は刺せません。

鍼が使えない時、私はまず指圧で対応します。

案外、指圧でも効果は出せます。ツボを刺激するという点であまり差はないのかもしれません。

(受け手の個人差があるとは思いますが。)

さて、陽陵泉を思いっきり指圧している間に右手を開いたり閉じたりしてもらいます。

最初は中指が引っ掛かっていたのですが、やっていくうちに、指がスムーズに曲げ伸ばし出来るようになりました。

患者さんもびっくりです。実は私もびっくりですが(笑)

 

そして先日も似たようなことがありました。

患者さんは治療が終わってお茶を飲んでいる時、

まぶたが2,3日前から腫れているのよ、と。

(これに関しては治療前に申告はあったのですが私が忘れてました)

対処療法の時、よく参考にする本があります。

『鍼灸一穴療法』(趙振景・西田晧一著/東洋学術出版社)です。

これを参考にして、今回は「耳尖穴から刺絡する」という方法を選びました。

これなら座ってでもできるし、そんなに痛くないからです。

患者さんに了解を得てやってみました。

結果は、治療後、8割がたの腫れが引いてました。

これまたびっくりです。